巨大にして能動的な生ける情報システム2011-02-10 Thu 23:11
多分寝惚けてたんだと思うけど、一昨日の未明に突然目が覚めて、処分しきれていない文庫本をひっかきまわして『アルベマス』というのを見つけて、読んでみた。 続けて現在『ヴァリス』を読んでいる。 どちらもディックの作品。何度か再読してるんだけどね。今世紀になってからは初めて読んだ。 この二作は作者のある体験を基にしたバージョン違いみたいなもので、まぁ『アルベマス』は一応ポップなストーリーが仕立てられてるからアレなんだけど、『ヴァリス』のほうはその後さらに体験から得た考察を重ねた挙げ句にその情報量がストーリーをないも同然にしてるんでね。まだ論文にしてくれてたほうが分かりやすいんじゃないかと思うくらい、少なくとも僕にとっては難解だった。 それがまぁ、今改めて読んでみると、結構理解できる。 ってか、かなり僕にとっては馴染みやすい思想(と云うと語弊があるけれど)だと気付いた。 ま、僕は僕なりに体験したことも考えた事も増えたしね。全部が一致するわけではないけど、基本ラインは腑に落ちるし、他のあれこれで得たものとも符号する。解釈は多少異なるけど。 だもんで、話として大して面白くないんだけど、つい読み進めてしまう。 この勢いで以前挫折したままの続編『聖なる侵入』まで読んでしまうかもね。 スポンサーサイト
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