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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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negotiations and lovesongs(「Train in a Distance」by Paul Simon)


とてもワガママそうなというか、勝気そうな女性とお話をした。そして多分彼女はせっかちなんだと思う。
初対面で話すのに、しょっぱなからいきなりケンカごしというか、まるでこちらに文句を付けているような話し方をする(笑)。
おそらく、本人にケンカを売っているつもりはなく、普通に話しているつもりだろう。口調のワリに悪意は伝わってこないし、こちらを叩きのめそうという気配もない。というか、彼女が単純に自分のわからない事を僕に質問しているだけなのだ。
あくまでも僕の推測に過ぎないが、彼女は自分が要求したい事を周囲の反応を気にせずに要求し、それが周囲の人たちによって速やかに実行される事に慣れている、そういう環境や立場にずっと置かれている人なんだろうと思う。例の「パンがないのならどうしてケーキを食べないの?」と無邪気に言い放てるお姫様と同じような境遇に育てられたのだろう。彼女にとってそれはあまりにも当たり前の事で、言葉に邪気がないからこちらの腹も立たない。根は良い人なんだろうねきっと。

それで、彼女の質問はあることに対して根本的な事柄の理解がないために生まれたものである。だから質問に対して理解してもらうために根本的な事を説明する。ニュートラルに考えればそんなに難しい事ではないのだが、彼女にとってこの根本的なことは興味の対象外にある為に、説明を遮り結論だけを求める。だから結論を伝える。そうすると根本的な事が分かっていないためにどうしてそういう結論なのかが理解できずに質問する。だから根本的な説明をする。説明は遮られる。この繰り返し(笑)。
相手が理解していない事を指摘しても怒らせるだけなんで、せかせかした勝気な口調に応じながらこちらは大らかに構えて相手の気が済むまであちらさんの主張や要求を聞き、それに応じて説明し、結論を伝え、説明し、結論を伝える。また相槌を打ちながらじっくり話を聞く。

そんなこんなを繰り返すうちに、彼女の口調が次第に柔らかくなり、勝気な態度が薄れて説明にもきちんと耳を傾け、和やかな会話となっていった。
最後にはすっかり信用して頂き、発展的な会話となって、別件まで相談されて意見を求められた。思ったとおり、根は素直な女性であった。最後には改めて御礼を言われまたよろしくお願いしますと言われた。

まったく色気のある話題ではないんだけど、なんとなく生まれて初めて高嶺の花の女性を口説き落とした気分だ(笑)。



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