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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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途中、音楽講座

珈琲でもどうだい?

小さな花

この夜のむこうへ

今宵も風が吹くのなら

心の壁、愛の歌

おやすみ、君は自由だ


昨日のマンスリーライブ『毎月海月』で歌った、今年になって書いた新曲たち。本当は他のシンガーに提供するだけのつもりだった『心の壁、愛の歌』は、先方に歌わせようという前提がなければ書けなかった曲だが、できあがってみると思いのほか僕自身にあてはまる歌となってしまった不思議な出自の曲である。多分、最初から自分が歌うことを想定していたらこの曲は書けなかった。それで、先方に「オレも歌っていい?」と訪ねたら、快くOKしてくれたので、先月に引き続き今回も歌った。まぁ、自分で書いた曲を人様に「歌っていい?」って聞いているのもまたおかしな話なんだけど。

それ以外の5曲はまったくもって今回が初披露のバリバリの新曲。やり慣れた曲がない、全曲どう評価されるか分からない、という状況をあえて作ってみたのです。いつものライブであれば、何かウケが悪いなと思っても「コレをやれば間違いない」という曲を出せば、そこで盛り返す算段ができるんだけど、それを封じたワケ。
しかも、本番で譜面や歌詞を見ながらやるのが好きではない僕は、全曲を新しくインプットしておかなくてはならないという作業が必要であった。まぁ、自分の書いた曲って昔から書き上げた時点でほとんど頭に入っているので、実際には大したことじゃないんだけど、新曲ばかりという経験はないし、夜になると昼に何を食ったのか思い出せないお年頃になってやろうとすると、不安が大きい。
そこで、自分自身がこの状況を投げ出してしまわないように、早い段階で企画を公表し逃げられない状況を作ってみた。

人前で披露することなくボツにする曲もずい分ある僕であるが、一度人前で歌って、二度と歌わなくなる曲も結構ある。本番で歌ってみた感触で「この曲はヤメにしよう」という判断に至ったり、一度その場で歌うことでその歌の“役目”みたいなものが完結してしまう曲もあるからだ。ま、生まれて一週間の寿命というカゲロウみたいな歌もあるし、なかには数年間の潜伏期間を経て、ようやく完成したと思いきや、間もなくさようならとなるセミみたいな曲もある。逆に、ハナウタみたいな感じでなにげなく出来た歌を10年以上歌っている場合もある。
今回披露した曲も、何曲かは二度と人前で演奏しないものも出てくると思う。

そんなこんなも含めて、今回はいつにも増してリスキーなステージでした。途中で長々と「ロック、ポップスの成り立ち」みたいな講釈垂れたし(笑)。

実は前日の深夜、師匠のスタジオでユニット『谷辻勝仁』として6月に出演するライブのリハだったんだが、このリハ中に僕は結構取り乱してした(笑)。寝不足気味で声が出ていないこともあったんだが、それより何より、集中力がないというか、歌に気持ちが入っていかないというか、曲に身体がのっていかないというような感じだったのです。いつまでもその状態。何度か「すいません」と曲を止めたりもした。
これ、ほとんど初めての経験で、かなりうろたえました。この状態で翌日新曲オンリーのライブかと思うと余計に不安が増幅する。
師匠、笑っておりました。

それで、谷藤さんは僕のそんな様子を見て、いきなり『Stand By Me』をはじめた。子供の頃から、僕が普段自分の練習をするときには、この曲をやっているんだと以前にどこかで話していたのを覚えていてくれてたのかもしれない。非常にありがたかった。
あげく、「明日の曲全部歌ってみろ」と、前夜の通し稽古がスタート。結局、谷辻勝仁のリハのはずが、師匠の時間と場所と配慮をいただいての僕のリハになってしまった。
アレがあって、本番開き直れました。ありがとうございます。

帰りに、聴きに来てくれたギタリスト・沖田真理と話したんだけど、野球でいうところの「明日に繋がる試合」は出来たのではないかと思います。
そういうライブを、長年共に音を奏でているギタリスト、ずっと聴き続けてくれている方、そして今回初めて来てくれた方を前にしてできたのはとても嬉しい。
6月からは、軽やかな展開をしていけそうだ。
色んな意味で、昨日は貴重なライブであったかもしれない。後半からチューニングが狂わなくなったし(笑)。
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