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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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そもそも笑いは「痛み」を伴っている。

もともと「くだらない」ものを見て大笑いするのが大好きなんだけどさ。

最近のBPOとかでいう「痛みを伴う笑いはNG」みたいなアレってすごく嫌だ。
これ、ヘタしたら子供の頃喜んで見てた『トムとジェリー』なんかももうTVじゃ流せないのかね?

美しい音楽と可愛らしい作画と痛みと暴力に溢れた愉快なアニメなんだが…

「子供が真似していじめを助長する恐れがある」とかなんとか…。
馬鹿なんじゃないかと思う。
その馬鹿さ加減が子供に与える影響の方が心配だ。

子供の頃にテレビの真似して、大人にこっぴどく叱られりゃいいんだよ。
あとは、それをテレビでやってるタレントさん達の素晴らしさも教えてやれよ。
自分たちがそういう視点を持ってないという思慮のなさは「他者の在りように思いを馳せる」という習慣を奪う。

まぁいいや。

簡単に言うと、好き嫌いはあるだろうけど、オレは熱湯風呂だとか、タライが頭に落ちてくるとか好きなんだよね。
そういうのを画面越しに見て笑ってガス抜きできないから、人間誰しも持ってるであろう、薄暗くてジメジメしたものが解放されず、許されることもなく、そしてこうした制約ばかりが増えていく中で、その薄暗いものが増幅していくって側面もあると思うんだけどね。

テレビの娯楽番組でやってる事を気軽に楽しんだり、あるいは嫌なら黙ってチャンネル替える程度のおおらかさは持っているべきだと思う。

それはそれとして
NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組で出川哲朗を取り上げた回を観た。

オンエアは結構前だったと思う。出てたのは知ってたけど、あんまりオレの界隈でその話題がなかったので、内容は全く知らなかった。まぁ、普段からあんまりテレビ番組の事話題にする相手もいないしね。

「痛みを伴う笑い」を制限されちゃったら困ってしまう代表格だ。上島竜兵氏なき今となっては、頂点にいる人と言ってもいいのかもしれない。
以前、何かの番組で、収録で腕だったか足だったかを骨折した後にギブスしたまま人前に出なくてはならなくて、その時に、ステージに登場した彼のギブス姿を見て、客席がどっと笑ったって話をしていてね。
「それで、よかった〜って思った。コレでもう何やっても笑ってもらえるんだって思えた」みたいな事を言っていたのが非常に印象に残ってるというか、ちょっと感動を覚えたんだよね。

で、今回観た番組は、彼のそういう部分に焦点を当てていたのだけれど、多分、デレクターなのか主要なスタッフなのかに、彼をちゃんと理解してるのか、ひょっとすると尊敬している人がいるんじゃないのかな?
と、思えるくらい、出川氏へのリスペクトが感じられる作りだった。

特にラストのインタビュー。実に出川さんらしい場面を作っていた。これはもうねプロフェッショナルな人の姿をを伝える番組を作る人たちのプロフェッショナルさも感じられる、くだらなくて素晴らしい場面でした。
腹抱えて笑いながら、感動の涙を流して見ると言う、滅多にない体験をした。

ビートたけしが初めて志村けんの番組に出て、二人並んで風呂桶で股間を隠して素っ裸で立っているのを見た時以来かもしれない。

笑いってさ、いろんな意味での「痛み」っていうものを感じるからこそ、笑えるんだと思うんだよね。
それを「くだらねぇ」って思わせてくれるところに救いがあるのではなかろうか?

熱湯だのザリガニだのはその比喩であると思えば、そういうことでしょう?

って、理屈をつけるとそう言うことか?
でも、考えるより先に、単純に笑ってるんだけどね。考えると奥が深いんじゃないかって話。

ってか、倫理なんちゃらみたいなことやってる方々はもう少し考えて欲しい。


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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact




12.29(木)
【東日本大震災チャリティーライブ 500L Vol.37】
会場:円山夜想
(札幌市中央区南1条西24丁目ヴィンテージビル地下)
OPEN 19:00 
START 19:30 
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ 中田やすひろ / 観月 / 辻正仁
500L vol37フライヤー




2023.1.21(土)
【バースデーワンマンライブ】
会場:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN 19:30
START 20:00
料金:2000円(別途ドリンク代500円)
出演:辻正仁
バースデー2023

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