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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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読んでから観るか、観てから読むか、とりあえず寝るか

え〜と、11日の【円山純情倶楽部】ですが、オープニングアクトとして出演してくれる筈だった夕歌ちゃんが残念ながら出られなくなってしまった。

彼女ね、先月急遽の転勤がございまして。それでも最初はなんとか出る気でいてくれていて、結構ギリギリまで色々と調整しようとしていたんだが、やはりちょっと難しかったようだ。出演って事になると、連休にしないと厳しいし、移動距離もそれなりにあるしね。

で、今回はビードローズの仕切りで、彼らからのアレもあってオレが打診してたんでね。まぁ最初は誰か他に探そうかなとも思ったんだが、自分のイメージの中で、夕歌ちゃんが最初に出てっていう座組みがあまりにもハマりすぎているもんで、なんかちょっと考えにくい状態になっておりまして、そこは正直に亙クンに伝えまして。それで、今回はOAナシの3組で行きましょうって事になりましたんで、よろしくどうぞ。


さて、ず〜っと調子の悪かった我が家のWi-FIの設備を変更しまして。
機械の調子もだったんだけど、ここ数年のアレで在宅が増えたのをきっかけに周辺の利用時間が増えたのも影響したるんだろうなとは思ってたのね。

んで、丁度今までの回線スピードよりちょっとマシになりますよって話があったので、そっちの契約に切り替えて、簡単な設置工事的な(部屋の電話回線にケーブルを突っ込んで何かやっていた。盗聴器が仕掛けられていても正直判断できないので、独り言や寝言の内容には気をつけようと思う)ことやって、新しい機械を設置して、通信状況を試す。

うん、今までよりちょっとだけマシになっているようだ。

これ、なんかのキャンペーンで、今までよりも良い設備に切り替えた方が、今までよりも利用料金が安くなるっていうアレなんだけどね。
先日の節電キャンペーンのやつもそうなんだけど、もう市場原理主義社会の末期だろうね。

「何のために、何を、どのようにするのか」っていうのが複雑怪奇に混沌としており、シンプルに儲けたり損したりって発想ではない事になっておる。
スマートフォンなんて、一応は「いろんな機能が搭載された何かと便利な携帯電話」だった筈なんだが、おそらく、今や多くの人がスマホの機能の中で「電話」を使う割合はかなり低いのではなかろうか?

それはそれとして

映画くらいの長時間の動画観る時に5分周期くらいで止まっちゃったりとかさ、いろいろな物をアップロード、ダウンロードするのにやたら時間がかかってたのは、それなりに「ストレス」とまではいかなくとも「めんどくさい」状況ではあったので、ちょっとアレコレの作業がし易くなるのではと期待している。

とりあえず、本日は諸々を終えてから、映画を観てみた。
一回も止まらなかった。

んと、ブラッド・ピット主演の『ブレット・トレイン』ね。
伊坂幸太郎の小説『マリア・ビートル』が原作って事で、制作発表の時から気になっていたのだ。
まぁ、その時点から「全然違う話になっちゃうんだろうな」とは思っていたんだが、ブラッド・ピットは割と好きだし、どのくらい原作からかけ離れていくんだろうっていうのは確認してみたかったのよ。

う〜ん、小説の映画化って難しいよね。特に長編小説は。
例えば、オレが伊坂幸太郎の作品が好きな理由の一つに「映画を見てるような気持ちで読める」ってのがあるんだけど、それでもその内容を通常の商業映画の2時間前後に収めるのは無理がある。

あと小説って、回想シーンではない形での登場人物のその行動に至るまでの背景とか心理とか説明してくれるけど、映画だとそれができないってか、ダメな映画はそれを全部セリフでやっちゃうしね。

だから、もう原作のどこを削るかとか、構成をどう組み立て直すかとか、映画的に付け足すものは何かって話になってくるんだけど、その辺が結構上手にできてたのって『羊たちの沈黙』かなと思っている。

あとは、経験上、小説読んだ後に映画を見てもなんか物足りないとか、人物像とか解釈が自分が感じてたものと違って違和感あったりとかしちゃうんだよね。

そして、大概の原作小説がある映画は、観てから原作読んでも、原作の方がより面白いと感じる。

あ、映画がヒットしたから小説化したっていうのは逆に映画の方が面白いよ、やっぱり。

で、『ブレッド・トレイン』
映画としての出来でいっても多分「結構な予算をかけたB級映画」ってところじゃないのかな? でも好きなんだB級映画。だからそれはいい。ついでに言うと、これの監督した人の作品って好きなのがいくつかあるんで、それなりには面白い。

でもね、もう「原作はあの小説です」って頭で観ちゃってるもんだからそれが離れないんだよね。
だから、構成や設定を組み変えたところとか、都合上省かなければいけないエピソードとかあって、それの全体的なつじつま合わせで別な簡易的なエピソードとか設定を付け加えてるところが、いちいち残念なんだよね。小説の方がはるかに面白いし(ただし、読んでて面白いからと言って、映像化して面白い訳ではないのもわかる。さっきもちらっと書いたけど、小説にも映画にも「ならでは」の利点が異なるところにあるのだ)。

でさ、考えてみたら原作の『マリア・ビートル』って、オレ新しいもの読む気にならないで、でも気楽になにか活字を読んでたい気分の時に再読する小説のひとつなのね。まぁ、そういう時には大抵、伊坂作品のどれかを読んでるのよ。
だから、コレ、多分5,6回は読み直してるのよ。少なくてもそのくらい。

で、この話、大体の登場人物と、物語のとっかかりになる部分を原作からもらって後は全部作り直してるようなもんだから、登場人物の性格も違うし(一番肝心なところを一番安っぽい設定に作り替えて、無理くり関係性を繋ぎ直しているのがちょっとね…。一番味のあるところが、一番チープ)、事件に関わる事情も違っちゃってるのね。
それはいいんだけど、その中で小説にあった細かなシーンがちょっと趣向を変えて出てくるもんだから、混乱するのよ。さっき見たシーンと小説で何度も読んだシーンが記憶の中でごちゃ混ぜになって、なんか居心地が悪い。

ま、終盤になっていくと完全に違う物語が進行して、原作には全くないスペクタクルが繰り広げられるので、そこはくだらないB級映画好きとして楽しむ事に邁進できた。
もういっそのこと全編こうやってくれればよかったのに。

なんというか、コレを観て考えたことをまとめると要点は二つ。
1.コレはコレで嫌いではないけど、原作知らない人がコレを観て「伊坂幸太郎ってこういう小説なんだ」って思わないで欲しいな。
2.上品で地味なデザインの栗まんじゅうの味わいが好きだったのに、アメリカに持っていくと派手な色使いでデコレートして、やたらと大味のポップなお菓子が出来ちゃうんだな。そして栗はどこにいっちゃんたんだろう?

以上。

やっぱりオレとしては、長編小説は読んだ後で映画を観るのはやめた方がいい気がする。
多分、同じような感じでも好きな映画の中に、原作読んでないから好きでいられてる作品もあると思うんだよな。

ふと思い出したが、テッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』を映画化した『メッセージ』はとても良い出来だと思う。ってか、アレは小説をずいぶん前に読んでたのを忘れていて、映画観ながら「どっかで聞いた話だな」と思って、後で読み返して感心したんだよね。小説も良かったし、映画が映画の持ち味を出しながら小説の持ち味を生かしてたと思う。



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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact



11.5(土)
【Voice & Rythme Vol.50】
会場:Live House / Studio Solid
(札幌市東区北33条東17丁目4−19)
OPEN 11:45
START 12:00
料金:1000円(再入場可)
出演:VoiceWorksSapporoの皆さん(辻の出演は15時〜の予定)



11.11(金)
【円山純情倶楽部 2022 冬 〜Beadroads レコ発ツアー 2022 “Mirai” at 札幌】
会場:円山夜想
(札幌市中央区南1条西24丁目ヴィンテージビル地下)
OPEN 18:30
START 19:00
料金 前売 2,500円 / 当日 3,000円 (1ドリンク別)
出演:Beadroads / kurosawadaisuke / 辻正仁
※各出演者、【contact】での予約受付のほか、チケット予約サイト Tigetでも前売りチケット販売中→https://tiget.net/events/202293
円山純情倶楽部2022フライヤー



11.22(火)
【UNIONFIELD LIVE+】
会場:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN 19:30
START 20:00
料金:2,500円 (別途ドリンク代)
出演:あきお / 藤沢圭市(ザ・ツーブルース) / 辻正仁
※配信【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/c/unionfield
※投げ銭【お気持ちPay】
https://union.buyshop.jp/categories/3048264
・お気持ちPayは50%を出演者へ、50%はUNIONFIELDの配信や音響照明の機材費等に充てさせて頂きます。
UNION22_11_22フライヤー




12.29(木)
【東日本大震災チャリティーライブ 500L Vol.37】
会場:円山夜想
(札幌市中央区南1条西24丁目ヴィンテージビル地下)
※詳細未定



2023.1.21(土)
【バースデーワンマンライブ】
会場:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN 19:30
START 20:00
料金:2000円(別途ドリンク代500円)
出演:辻正仁
バースデー2023
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