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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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ワタクシの「曲作りあるある」〜 『ちょっとした40周年記念』のアレコレ⑩ 〜

んと、8日にやるライブに向けってって事でもないんだが、新曲を書きまして。
出来上がってみたら間に合いそうだったんで、ちょっとスタジオで声出しついでにって事で、それを歌ってみまして。

というか、その曲しか歌ってないんだけどね。

繰り返し繰り返し、そしてまた繰り返し。丸3時間時間いっぱい繰り返して歌って、歌い回しやら歌詞やらなんやら含めて、一応自分の中に入れる作業ですな。コレをやってきまして。

それで、帰ってきた時にどうなったかというと、「お蔵入り」させることにしました。
とりあえず無かった事に…

なんだろう?
ちょっとアイディアを思いついて、それから数日頭の中でこねくり回して、でなんとなく原型が見えたところでギターを手にして歌いながら歌詞を書いていく。
テーマというかコンセプトもしっかりあったし、それを念頭に歌い出して言葉を拾っていく。
「このメロディー、この歌い回しで」ってのに歌詞で書いたことがうまく乗らなければ何度も歌い直して、どうしてもハマらなければ、合う言葉を探し直す。
逆に「どうしてもこの部分ではこの言葉で」ってのがあれば、それに合うようにメロディーを変えてみる。

という作業を繰り返して完成。
この作業に入ったら、とにかく仕上げるところまでは持っていくのね。

で、書き上げてから時間をおいて、また歌ってみる。
今回は実は相当気合を入れて書いた。

そして、その「気合」の部分で満足いく形にはなった。
メロディーも歌詞も、その言葉の乗せ方も。
だから、スタジオでやってみた時も、曲そのものに特に不満はない。具体的にどこか一部をピックアップしてみても取り立てて問題はないというか、むしろきちんと書けたなと思ってたりする。
なんというか、考えた通りにほぼ行っている。

おそらく、他の人が聴いても、曲の出来栄えって事で言えば、これまでお披露目している曲と比較してどこがどう違うのかわからないと思う。むしろこの曲がいいっていう人もいたりするかもしれない。もしかしたらね。

でも、これはとりあえずナシ。
スタジオからの帰り道でそう結論した。

こういうのがね、ワタクシに関してはよくある事なんです。

まぁ似たようなアレとして、1、2回は人前で披露しても以後すっかり歌わなくなるとかね。

自己分析での傾向としてはね、その時の気持ちの勢いみたいなもんだけで作っちゃったものがそうかもね。コレはあとで色々と不満点が出てくるのよ。
で、それよりも多いのが、今回のように「考えた通りに作りきれた」って曲ね。

出来に問題はないのにである。
要するにここでお蔵入りにする理由は「考えた通りに作っちゃった」からなんだろうね。

これはそう判断してお蔵入りさせるんじゃなくて、なんというか自分で歌ってみて全部説明できちゃうことしかやってないのが自分に対して「つまらない」って事なんだろうね。どの部分も「ここの歌詞はこういう意味合いで、こういう風にリズムに絡むことを考えました」とかさ、「ここで既存のこういう傾向の曲を想起させるような歌い回しの流儀に則って」とか言葉で全部解説できちゃうのよ。

つまりは「頭で考えて、知識と技能で作りました」ってだけなのね。で、曲書き始める前の着想ってのはもちろんロジックではない情動のようなものも働いて居るわけだから、そこの部分と折り合いがつかなくなってて「コレはやめとこう」って気になっちゃんだろうね。よくわからんけど。

なので、なんかお披露目した曲との違いってそこなんだろうね。特に自分でも何度も歌ってるやつって、どっかに「なんかこうなっちゃったんだよね」って部分があるんだな。全部が思ってた通りではなくて、作ってるうちにこういう方向になっちゃいましたとか、そういう曲の方がやってて気持ちも入るし、「またコレ歌いたいな」って思っちゃうんだよね。
そこでまた自分でその時その時の何かを含ませて歌えたりもするし。

で、まぁそんなわけで、今回のいい出来の曲はまた寝かせておく。

こういうのって、前も書いたと思うけど、その「ひらめき」とか「無意識のうちに」みたいのが出た時に書けば効率的ではあるんだろうけど、こんな感じで「ちゃんと作ってみてはボツ」ってのをやってないと、出てこないんだよね。少なくともオレは。

多分ね、こういう傾向になったのは30代の後半くらいからかな? それまではロジックだけで作るのも試してみたりとか、勢いだけで書いてもそれはそれでいいってかとにかく「一曲できて嬉しいぜ」ってことだけだったんで。

今はなんかこう、ちょっとそうではないんだよね。もう自分の書いたもので自分をもっと喜ばせたくなってるような...
ロジックだけでできたもので聴いている方に何かお渡しできるかって言えば、それはないだろうなとも思うしね。「いい出来だね」って言われても、それで終わりになっちゃうから。

まぁだから、今割とお馴染みの曲ってのは一気に書いた曲も、結構時間かかったのもどっかそういう「いつの間にかこうなった」っていう、自分でコントロールしてない部分があるよね。

『素敵な君の歌』なんて書き始めた時はまったく違う歌詞だったし、『ソファー』は割と一気に書き上げたけど歌詞もメロディーも「コレはどこから来たの?」って思う要素が中心になってるし。(もちろん、曲の情動的なものは持ってるのよ書き始める前から。で、自分でもよくわからんうちにその空気にハマるものになってるっていうね)。

それで、一旦お蔵入りした曲もですね、その一部がまたそういう長続きする別の曲の一部となって蘇る場合もあるんですよ。
『ウキウキライフ』は、まぁ気分の空気があって、最初に想定してたのとコード進行は同じなんだけど最終的にノリが全く違うものになってて、その中にお蔵入りにした3曲分くらいの要素が入ってるのね。その具体的な歌詞のフレーズだったりとか、表面には出てきてないけど自分ではわかる「あ、あの曲のテイストが埋もれてる」みたいなもんとか。

だから、以前曲作りを「夢を見てるようなもの」って説明したことあったけど、これもそういうことなのね。
普段起きてる時に考えたり想像を展開させたものじゃなくて、「今朝見た夢って意味わからないところあるけど、なんか面白かったな」みたいな。それって自分で意図して出してきた内容じゃない「こうなちゃいました」なんだけど、やっぱり自分の中から出てくるものじゃない?(それが何かよそから降りてきた「お告げ」みたいなものが混じってても、それも自分のフィルター通してるもんだし)その「自分印なんだけど説明ができないもの」ってのを上手いこと、聴いてる人にも何か訴えかけるようなものとして出したくてやってるんだろうね。

そんなわけで、8日は新曲はやりませんが、何やるかはこれから考える。

7/8(水)フライアーパーク(豊平区平岸4条7丁目)
OPEN/20:00
START/20:30
¥2000(1ドリンク付)
出演:高丸詞謡語/いしだこーすけ/辻正仁





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