fc2ブログ

海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

※各記事下の「拍手」クリックで辻へのメッセージを書き込むことができます(非公開)                                       

プロの配信芸を観た

ん〜と、本日はサザンの42周年。

ご存知なかった方のために言うと、本日インターネットを介してサザンの無観客配信ライブがあった。
主な配信サービス8社(だったかな?)合同で有料配信をするというものであった。収益が医療関係のチャリティになるんだったかな? ちょっとこの情報は曖昧。ただの勘違いかも。調べるのも面倒なんで、気になった方はご自身でどーぞ。

とにかくですね、なんだかのポイントがあったので、わざわざ購入するでもなくそのポイントを使って視聴させていただいた。まぁ、サザンみたいな大御所が配信やるってのはどうやってやるんだろうってのが興味あって。

ん〜例えベテランだろうと配信ライブ(通常のライブを配信中継というのではなくてね)は初めてなんだと思うんだが、しかもスタジオで録画編集して配信すればもっといろんな諸々が楽だろうし、コストもかけずにやれたと思うんだが、わざわざ横浜アリーナで生配信である。

内容はですね、選曲等に関しては大体予想通りというか、それでも驚くんだが2時間強のステージで8〜9割がヒット曲である。この42年間のキャリアを網羅しながらほとんどヒット曲で、しかもおそらく観てる方の中には「アノ曲聞きたかったのにな」ってのがそれぞれにあるんじゃなかろうかと。ようするにやりきれてないヒット曲がまだまだあるんである。
そんなセットリストの所々にシングルにしていないながら割とファン以外も耳にしたことのあるような、多分ファンの中の人気の高いアルバム収録曲が混じっている。
これはこれで、まだまだ網羅しきれない人気曲がある。

なんだ?この人たち…

というのがちょっと怖いくらいだ。

ワタクシとしては、前半から中盤あたりのリズム&ブルースのテイストが強い曲が結構フィーチャーされてたのが嬉しかった、この辺のサザンが、桑田氏のボーカルが一番好きである。もちろん、お祭り的な煽りもなくちゃ物足りないんだけど。

んで、多分通常のライブとはちょっと構成も異なるし、お客さんを入れての感じとはまた異なる落ち着いた演奏を聴けたというか、こっちが落ち着いて聴いてたってことなんだろうけど(にしても、全部歌いながら聴いてたんだが)、そろは普通のライブ映像をこうやって画面で見るのとはまた別な印象があって面白かった。

で、横浜アリーナの客席部分も上手いこと使って、そして効果音的に入れている歓声や拍手なんかも嫌味にならない感じで効果を出していてさすがだなと。
ステージをダンサーで密集させるわけにはいかんだろうなとも思ってたんだが、それを客席に配置したり、照明も巧みだし、ガラガラな空間でまばらに居る関係者が一緒に拳を上げてたりする映像もなんかライブとは違うけど作ってる人たちの気概とか一体感というかそんなものが伝わってきて心地よかった。

なんちゅうかね、デビューした時からTV番組とも正面切って付き合ってきた諸々が生きてるんじゃないかなと。そのバンドだけじゃなくて制作サイド全部の。ステージだけを作ってきましたとかさ、そういうライブってかファンに向けてのってことだけではない、「視聴者の皆様」というか「幅広く国民の皆様」に向けた見せ方とか演出とか、そこには選曲も含めてなんだけど、そういう蓄積とか意識があるからこういう形ができるのかなと。

こう、もっと別のアーティストだったもうちょっと「懲りすぎた演出」とか「ひねった選曲」「どうせだからこのあまり知名度のない曲もやっておけ」みたいなものも出てくるんじゃないのかなとおもったんだけど、どうなんだろうね?

ってか、大体この長時間をほぼヒット曲で更生できるアーティストってどのくらい居るんだろう? 単に売上がその時期に良かったって意味ではなくて、少なくと「あ、この聴いたことある」ってのが幅広い年齢層に当てはまる曲がこんだけあるアーティストね。

だから、コレを他の人がやろうとするともうちょっと違うものになるだろうなと…。

でさ、なんでコレを横浜アリーナでって考えるとね、これは全くの推測だけど、バンドが稼ぐとかチャリティにするとかって以前に、「関係者に仕事を与える」ってのがあったんじゃないかと思うのね。

この自粛の嵐で、よく言われているようにエンタメ業界というのは本当に大変な事態であるからして。
みんな仕事が飛んじゃってるのである。
それで、大会場でこう言うことやるとさ、ただどっかバンドが収まる広さのスタジオ抑えてやりましたってよりも当然、従事する人間の数は増やさなきゃならんわけで。

さっきも書いたように、人のいない大会場で視聴に耐えうるような演出を施すには、セットだとか照明だとかも大掛かりになるし、そこに狭い場所なら避けたほうが賢明なダンサーも雇えたりとかね。カメラだって台数増えるだろうし、そういう人たちをアシストするスタッフも当然その分増える。

おそらくそのほとんどが仕事がなくなって困ったなと思っている人たちである。その人たちに賃金を払うことができるんだよね、こういうことやると。

まぁ、普段のライブとまではいかないが、ほぼ同規模のステージングなんでコンサートスタッフはいつもの人員ではないかと。

終わりのスタッフクレジットさ、途中で気がついたんだけど、何人出てくるか数えればよかったな。
でも、ざっと観ただけでも個人名で記載されてる人だけで100〜200人はいたと思う。その上、関わった会社のクレジットも入るから、そこの従業員とかね。

そういう人数に発注かけてるんだよなコレ。

大人気のアーティストじゃないと出来ないことだよね。
それで観てる人もこれで鬱屈とした気分が晴れたり元気になったりするわけでしょ?

おそらく今現在はサザンよりも売れてるアーティストとかも結構いるんだろうけど、果たして同じくらいいろんな効果のある人ってのはどのくらいいるんだろう? そもそも配信サービス何社も巻き込んでやれるってのもね。

ま、それぞれで配信なんかもやってるんだろうけど、単にファンサービスってだけじゃない、こういうやり方としては一つの大きなサンプルケースを作ったなと思うのです。ってか、そうなるだろうから観てみようと思ったんだけどね。

これさ、ドリカムとかミスチルとかB'zでもいいし、それこそ中島みゆきの「夜会」を配信でやるとかさ、やってみてほしいなと思うのね。自分がソレ見るかどうかは別として。ファンに喜んでもらってスタッフに仕事を与えると言う「エンタメ公共事業」みたいな。

そういうのできるアーティストってのは限られてると思うし、まぁ配信じゃなくてもいいけど、売上枚数がどうとかってよりはこれからは、こう言うことをやれる存在でなおかつやりますって姿勢があるかとか、そういうのが内容とともに評価の要素になってくるんじゃないかと思った次第。

うん、観終わった直後に書いてるんで考えがまとまってないけど、42年やってる存在の懐のデカさみたいのを堪能いたしました。

個人的に聴けたらいいなと思ってた『愛の言霊』はやらなかったけど、まぁいいや。





スポンサーサイト




未分類 |
| HOME |