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海月屋・辻の日々

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タイミングってやつは…


昨日と一昨日は師匠んトコのイベントがありまして。
毎回時間があれば顔出したり、出演者に空きができたりすると出演したりしてるんだけど、今回は諸々あって、昨日のほんのわずかな時間に伺う程度になっちゃいました。

まぁ、行って師匠をはじめ数名とそれぞれの話での業務的なやりとりをする程度。あとちょっと整体もやったけど(笑)

なもんで、客席でゆっくり見ることもなく、楽屋とステージ袖をウロウロして業務連絡と多少の雑談を交わして会場を後にした。

あー、慌ただしい。


そういう訳で、一応出来上がったばかりのアレをナニしての製作陣記念写真

製作陣


で、出来上がったアレをナニしたライブはこちら
    ↓


2019年8/8(木)
【FOLKIE移転オープン&辻正仁新作発表 合同記念式典】
場所:Music&Bar FOLKIE(札幌市中央区南6条西3丁目 ニューオリンピアビル8F)
開場 / 20:00
開演 / 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演: 黒田雄亮 / 辻正仁




そんな中、先日「いずれ書く」と行っておきながら一切触れてなかった伊坂光太郎の新作の話を。

ん〜とですね、「新作」といっても単行本として発売されたのが最近2作品ありまして。

まずは4月に発売された『シーソーモンスター』で、これは文芸誌に掲載した連動する2篇を一冊にしたもので、出てたのは知ってるんだけど、その時はなんか気分的なアレで珍しく飛びつかずに放置してたんだよね。

で、この前「そろそろ読もうかな〜」とか思いながら書店に行ったら、思いがけずさらに新作『クジラアタマの王様』って書き下ろしが発売されておって、どっちを先に読むべきかしばらく悩んだ挙句に、通常なら発表順に読みたがるクセになぜか『クジラアタマの王様』を先に。

で、世間ではお騒がせしたことの企業の対応がどーだとか、選挙だなんだって騒いでる真っ最中でね。物語の中でも会社の対応でさらに世論が炎上するとか、主役の1人が議員だったりとかで、リアリティ倍増(笑)。さらに、ちょっと夢と現実が交錯するようなアレで、そういうのも結構興味ある領域なので楽しめた。
伊坂作品って、そういう部分が実際のところ本当に起こったことなのか、登場人物の思い過ごしなのかなんかハッキリさせないところが好き。

で、それ読んだ勢いのまま『シーソーモンスター』に突入。
連動する2篇というのが、最初のがバブル期の話で、もう一個が近未来の話である。
先に余談として書いとくけど、近未来の方で、決定的な設定の矛盾がある気がするんだが、それが創作上のテクノロジーに関連した部分なんで、文中にない作者の中だけの設定としてそういうテクノロジーなんですってことなのか(そういう解釈できないこともないが、文中にある情報ではなく「こうなのかな?」って歩み寄りが必要)、単純に作者が矛盾に気がついてないのかがわからん。ま、どっちでも物語の面白さは変わらないんでいいけど、素直に物語を楽しむにしては変な「気がかり」になっちゃうなアレ。

でも内容は面白かったよ。

もう伊坂作品は自分にとっては全部好みの合格ラインは突破してるんである。ただ、好みからすると「モダンタイムス」「ゴルデンスランバー」の面白さが群を抜いておる。続いて「死神シリーズ」かな?
あとは、何回読んでも好きなのが「チルドレン」という連作短編集と、その続編的長編「サブマリン」ね。優しいんだけどぬるい空気じゃない。ベタベタしてないのが心地いいし、決して全てが幸せに片付くのではないけど、それがまたちょっと元気をくれる。

あ、話が逸れた。

んと、『シーソーモンスター』に関しては読後に気がついたんだけど、伊坂発案で複数の作家が参加した企画の中の作品ということらしい。
伊坂を含めた8組だか9組の作家で、共通の設定を設けて、それぞれが分担してその設定に沿って日本の古代から未来までをそれぞれの時代を舞台にした物語を書くという。
なのでそれぞれが独立して楽しめる物語なんだけど、共通する問題があったり、別の作家が書いた別時代の出来事がひょっこ引き継がれてるとか、共通するある存在が姿を変えて書く時代に登場したりとかあるらしい。
で、伊坂がバブル期と近未来を担当したってことみたい。
この二作の中でも、一作目のラストで登場人物が書き始める絵本が、二作目の近未来では主人公がずっと愛読してる人気シリーズになってたりとかあるんだよね。どうも、別の作家の作品に登場したキーワードもチラチラでてるらしいし。

まぁ、共通するテーマっていうかそれは多分「対立する二つの存在にまつわる物語」ってことになるんだと思う。それを全部読むと、日本の古代から未来までずっと形を変えながら繰り返し続いてるっていうような。全部読んでないから予想だけど。

高校の頃だったかさ、「回し読み」ならぬ「回し書き」ってやったことあるんだよね。誰かが書いた話の続きを別のやつが書いて、その続きをさらに別な誰かがって…。
それの「プロフェッショナル版」なんじゃないかな?

ちょっと面白そうなんだけど、もったいないなって思ったのは、発売された4月から行ったどの書店でも、そういう紹介して前作並べて展示するとかってことやってないのね。
書籍の売れ行きが悪くなってるとかって昨今、いろんな作家の作品を読む機会として、またどれか一冊買った人が他のも興味を持ったりする可能性あるものとして面白い企画だなと思うんだけどね。

せっかくのこういうのを展開しない書店なのか出版社の営業なんだかよくわからんけど、もうちょっと頑張れよって気がするな。

でさ、そのプロジェクトの名前が『螺旋プロジェクト』って言うんだって。

そこで、「あ〜」と思ったよね。なんで新作飛びつかないで今頃読んだか。

読み始めたの、自分の新作の準備が整ってからだもんな。

その自分の新作につけたタイトルが【螺】だもん(笑)

いいタイミングだぜ。


螺ジャケ写





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