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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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カバーの楽しみ(について書くのも楽しみで長くなった)〜その1




さて、先日も紹介した11月12日のライブ【Wonder Covers of The Night】に向けて色々と何をやろうか考えている。考え始めると止まらない。

フライアーパークのマスター、ムネちゃんの企画にお誘いいただいたのです。
「全編カバー曲を演奏して料金も通常より安く設定して、ミュージックパブに興味を持っているような方に、まずは足を運んでもらいやすい企画を」みたいな事が趣旨の模様。

面白そうなので二つ返事でOKしました。

タイトルもカバーやるから【Wonder Covers of The Night】なんだろうけど、実はコレ、ローリングストーンズの【Under Covers of The Night】のモジリだよね。タイトルもカバーだって構造がなかなかシャレている。

普段自作曲を披露している者がカバーをやるってのは、まぁそれぞれではあるだろうけど、自分自身ではあんまりやらないのもあって、今現在、非常に新鮮な気分で選曲などをやっており、この段階で楽しい。

ついでに「人の曲をカバーする」ってことを改めて考えてみたりして。

ん〜、大昔の事だけど、大瀧詠一さんだと思ったが「カバーやる時ってのは、アーティストが自分の方向性に煮詰まった時だ」みたいな事を言っていて、当時はまぁ、こちとらそんなに経験値がある訳ではないので、「大御所が言ってるんだからそうなのかな?」って感じに思ってた。
その発言に関しては周辺にいる何人かの音楽人も引き合いに出してカバー(という行為)を語っていたような記憶がある。

ん〜、でもね、コレって今現在ではあんまり通用する話じゃないような気がするのね。
別に音楽って方程式がある訳でもないし、時流によって状況変わるから。

随分前だけど、やたらカバーアルバムとかカバー曲を発表するのが流行になった時期があって、あのちょっと前くらいからは確実に変わったと思う。
カバーはそんなに「煮詰まった時の云々」みたいな創作上のアレではなくて、活動上の選択肢の一つってか「企画の一貫」としてのパターンに含まれてると思うし、「新作よりも、聴いたことのある曲のカバーの方が売れる」といった、商売上の要請なんかが大きな理由になったと思う。

昔「ディスコサウンド」がブームで誰も彼もディスコやってたみたいに、カバーやってるみたいな。
んで、それがハマっちゃってカバー作品をシリーズ化するようなアーティストも出て来たしね。

そういう時期を経て、そういうのを聴いてから出て来た若い人たちの「カバー」に対する捉え方は、随分カジュアルになったように思う。

知り合いの音楽人なんかも時折ライブの時に結構いい感じでカバーを披露してたりする事がある。まぁ、ライブの本数が多くて、毎回同じ曲だと来てくれる人も飽きちゃったりするかもしれないし、新規のお客様に親しみを持ってもらえるようにとか、どんな曲を聴いている人間か知って頂くために、よく知られた曲を織り混ぜるって考えもあるのかもね。
あとは、単純に好きな曲を歌って楽しいとか。

え〜と、ワタクシの場合はですね
元々が「自分で曲を書いて歌う」って事がやりたかった人間なもんだから、人の曲を演奏してたのってほとんどギターのコードを身につける為でったので、自分のライブの時にカバーを取り入れるってのもほとんどなかったんですよ。
ってか、ライブって自分の曲を歌うものだって発想しかなかった。

なんだろう? 1ステージが大抵5~7曲くらいで、その中にカバーを入れると、自分の曲を削る事になるじゃない? それが「もったいないな」って(笑)
自分の曲を聴いてほしいので、それを減らしたくないってか、自分の曲を聴いて気に入ってもらえるかどうかってところでやってきたので。
おかげさまで音楽的な煮詰まりを自覚した経験もないし(笑)。

ただアレだよね、変な言い方だけど「趣味」として人の曲、自分が聴いて好きになった曲を歌うのは嫌いではないので、風呂とかではそういうの歌ってるし、ライブのリハの時も自分の曲はほとんどやらずに、少年時代にコード覚えるためにやってたようなフォークソングとか歌謡曲、あとビートルズとか歌ってたりする。

それが本番でも人の曲を取り入れるようになったのって、多分ここ10年くらいの間に少しずつかな? まるまんま一曲ってのはほとんどやらないけど、最初は自分の曲の合間に人の曲を混ぜ込むってのを(結構今でもやるのは『素敵な君の歌』の途中に「imagine』を入れるとか)やり始めたのがきっかけかな?

ちょっとした場を盛り上げるイタズラ心でもあるし、ものによってはその曲にこのカバーを挟み込む事で自分なりの伝えたいことを補強するって場合もあるし、一見意外な組み合わせだけど、曲の構造が似てる(実はこういうのも同じルーツがあるんだよって紹介)みたいなところで遊ぶ場合もある。

そんなところが入り口になって、ごくたまに「カバー入れてもいいかな」って気分になったりするようになったんだな。

という感じなので、自分の経験からすると「カバーやる時ってのは、アーティストが自分の方向性に煮詰まった時だ」という大瀧詠一理論はまったく当てはまらない。

ちとこれからまた長くなりそうなんで、続きはまた改めて

11/12(月)
【Wonder Covers of The Night】
場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN/20:00~
START/20:30~
料金:¥1000 (1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / 辻正仁
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