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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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「ありがとう」と笑って生きていたい(『slow life,slow music』by Mick)

Mickの活動10周年記念のワンマンライブを観て来た。クラップスホール満員。

今年は高井麻奈由ちゃんも10周年でここでワンマン。
それからTomomiちゃんは11年くらいだと思うけど、同じくクラップスホールで活動の節目的なワンマンをやった。
そしてMickである。

Tomomi、高井麻奈由、Mickの3人は活動を初めて間もない頃から知っていて、折に触れて一緒にライブやったり彼女らの音響を担当したり、相談めいたものを受けたりとか色々とこれまでの過程を知っているので、なんとなく特別な思い入れがあって観ているお嬢さんたちである。
あとは現在二児の母となって、また少しずつ活動しているnatsuちゃんもだな。

で、まぁそうしたお嬢さんたちが今年は立て続けに大きなワンマンライブであった。
麻奈由ちゃんとTomomiちゃんに関しては以前にも書いた通り。

結構、感慨深いものがあったのだ。
「親心」みたいな(笑)
「あんな小さかった子がこんなに立派になって…」ってなアレである。

で、今日のMick。
おそらく先にワンマンをやった二人を見た時みたいにはならないだろうと予想はしてたのよ。
そして予想通りだった。
ただただ楽しかった。終始笑っていた。

物販お手伝いで元ウィングベイ小樽の佐々木さんがいたんで物販席の椅子に座らせてもらって見てたんだけどね。
二人で爆笑。

もう、本当にMickらしい、緩い空気でのステージで、逆にこういう大きな場所でそういうことができるのが凄いんだけどさ。客席も終始和やか。

なんだろう?
Mickってその三人の中じゃ一番マイペースというか、そんなに「成功への階段を登っている」とか「ビッグになっていく」って印象のない人なのね。オレの中では。
でも一番とんでもないことをやっているのもまたこの人なんである。オレの中では。
もちろん、三人それぞれで目指すものもスタンスも違うので比較できるようなもんじゃないってのは前提よ。

でもね、なんせいきなりzeppSapporoなんていう2000人規模の会場を個人で予約しに行ってワンマンライブやっちゃうような人だ。
で、今回のライブもそうだろうけど、周囲がものすごく支援するってか本人はわりとのほほんとしてる中で、ものすごく周りがそれを盛り立てようと力を発揮するってか、発揮させる人なんだと思うのね。

もうひとつ言えば、彼女は先ほどの2人と比較しても「プレイヤー度数」が高いと思うのよ。
もともとドラムから音楽を始めたってこともあってリズムに関する感覚も鋭いし、ピアノも上手いってか、ボーカリストが歌いやすいピアノである(オレも一度、Mickに自分のステージをワンステージ丸ごとサポートプレイヤーとして演奏してもらったことがあるけど、歌いやすいわ楽しいわ)。
センターでメインを張る特性よりも、演奏者のスタンスに近いのね。
この辺はTomomiちゃんとは真逆というか、演奏者が演奏を始める中、満を持してセンターに登場して一気に華やかな空気を作るTomomiちゃんに対して、今回Mickはサポートプレイヤーと一緒にゾロゾロと登場して挨拶もドラムのOZAくんにやらせたりとかして、それぞれ持ち場についてスタートみたいな。そういうのが似合っているんだな。

サポートメンバーもこれまでの活動の中で知り合ったギター、ドラム、コーラスというシンプルな編成で、いかにも音楽仲間がサロンで演奏するような、派手さはないんだけどいちいち気の利いたプレイであったりして「仲間で奏でる」っていうアレなのね。多分、本人もプレイヤーとしてそういうアンサンブルの一部として存在してることに喜びがあるんだと思う。
今回は、メンバーがそれぞれ担当楽器を交代して演奏するとかさ、アンコールの一番ラストがコーラスのノリちゃんがメインボーカルで、Mickはピアノプレイヤーだもん。すげぇ楽しそうだったけど(笑)
そういう、仲間と一緒に音楽で遊んでるって感じが良かった。


途中で登場した、Mick、高井麻奈由、みゃん@によるユニット「3M」もまたしかり。
そういえば、活動始めて間もない頃の彼女らのライブで音響やった時に、Mickと麻奈由ちゃんが二人並んで緊張で震えてたのをしょっちゅう見てたけど、それが今やステージでのんびりと世間話みたいにトークしてるんだからね〜。

で、その演奏者もそうだし、お客さんたち(中に顔見知りの音楽人がいるわいるわ)も、裏方さんたちもみんななんか彼女のプレイヤーとしてののほほんさに惹かれて、これまでどっかしらで彼女の「仲間」になっちゃった人たちなんだと思ったのさ。
本人特に世間に打って出ようとか、自分を知らしめようとか考えてないと思うんだけど、その仲間になっちゃった人たちの広がり具合ってのかな、そういうのでzeppとかってとんでもないことやったりを、ふわ〜っとできちゃうのがこの人の凄さだ。

そして、今回のびっくりはですね、なんと一曲バイオリンを演奏したのですよ。
葉加瀬太郎の『情熱大陸』・
もちろん、上手いか下手かと言えば、下手である。でもちゃんと弾けてる。
オレもやったことあるけど、まぁ何度かやって『キラキラ星』は弾けるようになった(多分、今は弾けない)けど、バイオリンって音出すのも大変なんである。そして正しい音のポジションに指を置くのも大変なんである。
この日のために練習始めて、半年しか経ってないと…。
それでなんで『情熱大陸』が弾けるんだ?
それも、けっこうリズムに乗って体揺らしてるじゃないか。
魔法のようだ。

ときどきヨレた音を出しながら楽しそうに演奏してる、そして観客まで楽しくさせちゃってるMickを見てこんな言葉が思い浮かぶ。

play

である。「演奏」も「遊ぶ」も英語にすると「play」。
Mickがプレイヤー度数が高いってのはさ、多分理屈や思考ではないところで「play」というものを知っているってことなんだと思う。

きっとMickにとっては自分もメンバーもお客さんも裏方さんも関係なく、みんなで「play」することが一番大事なんだろうね。

ある意味で欲のない人だ。
『自己顕示欲』って意味で言えばエゴのない人ってのかな?

エゴが強いのが悪い訳ではない。なんちゅうんだろう? こう、知名度上げたいとか、自分の音楽性を今以上に知らしめたいというか認知を拡大したいって人には『自己顕示欲』というのは大切なもんだと思うのよ。

でもMickってそういうところじゃないところでやってる人なんだよね。
自分の歌で存在を示したいとか、感動させたい、元気付けたいとかって発想じゃなくて、楽しい場を共有したいってことなんだと思う。

そういう人ほど大技を持っているんだな(笑)

なので、これまでも彼女と話をしてて音楽的な今後の展開とかで相談みたいなことはほとんどなかった。なんか一度「曲ができない」って話をされて「曲ができないってことを曲にすればいいじゃん」って答えたんだが、それを覚えていてのことかどうかは知らんけど、その後「生理の煩わしさ」をテーマにした曲ができて来た時には笑ったな。
そういうところも生粋のミュージシャンだと思うのさ。
それで、そのミュージシャンってところがブレがないから、あんまり活動について相談もないんじゃないのかね?

だいたい、仕事とか人間関係の愚痴とか聞いてたような気がする(笑)

そんなんだから、オレもはなから今日のワンマンで「よくぞここまで」って気にはならないだろうと思ってたんだよね。

で、話がずれるけどさ、今年のオレのバースデーライブの時に、みなさんに質問とかメッセージとか記入してもらってたんだけどね、Mickも来てくれてて、彼女の書いたメッセージがまるでラブレターのようなアレでね。

オレという人物にに対するじゃないよ。オレの書いた歌とか音楽性みたいなものに対してのラブレターだね。
オレがやろうとしてる事を的確に見抜いてそれを「好き」と言ってくれてるのです。
時々読み返してニヤけてる(笑)。

そういうところもこの人はプレイヤーなのですよ。

なので、今回はワタクシも、親戚のおじさんみたいな情で感激するんじゃなくて、彼女がただ素直に面白がってやってるplayのとんでもなさに笑ったり驚愕したり感心したり幸福になったりしてきた。

という、コレはいつぞやのラブレターの返信です。


MickVin.jpg



















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