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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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「がっつり」の事〜9/14 500L@円山夜想



ちょっと何個かに分けてここ数日を振り返る。

まずは9/14、恒例の【東日本大震災チャリティライブ 500L Vol. 26】でございます。
写真は来場のお客様の投稿から拝借。

まぁ、わりと立て続けにライブあったんで、全部違うメニューでやりますよってことにしてまして、曲も全部変えて、ステージとしても最初のフライアーパークが「ゆったり」聴いていただける感じ、この500Lが「がっつり」ってなわりと自分的にパワフルな感じで、で、翌日のCHI-MMでのライブは「ほっこり」してもらえるようなってイメージだったんだけど、どうだっただろうね?

ってなわけで、500Lは「がっつり」だったわけですが…。

今回は自分のステージの前にですね、「かまゆい」ことかまたゆいこちゃんのステージを手伝うことが数日前に決まりまして(笑)。
と、いうのも、かまゆい、例の停電中に階段で転んで片方の手首捻挫、もう片方が突き指という…。
ピアノ弾き語りの予定だったんだけどね、本番直前に転んで肝心の場所を徹底的に怪我すると言うコントドラマにありそうな展開になった。
んで、サポートやってくれそうな音楽人に当たってみたけど、急遽な話だしスケジュールが合わないって事でね。

別に本人はいたって元気だし、出演を楽しみにしていたのも知っているしね。
「コードを弾くくらいでいいなら」って事でオレがギター弾くことになって、その件を大会委員長の本間さんに伝えたら「僕、ベースやりますよ」ってなことになりまして、おじさん2人でサポート。

なんせ急遽な話。
まずは、かまゆいに予定曲の音源をデータで送ってもらい、一応頭に入れる。
ん〜、最近そういう事やってなかったってのもあるんだろうが、若い頃って大抵の曲は2,3回聴いたら覚えたもんだけど、なかなか難しいお年頃である。
で、まぁとにかく、前日オレがかまゆいと会って、合わせてみる。

元々のコード見ると鍵盤の人の作り方なので、よく分からんコードが散見される(もちろん、ギタリストの方ならちゃんと弾けるんだが)。
で、コード確認して馴染ませるような時間もないので、メロディーとリズムを確認しながら、自分が弾ける形に修正ってか、もう完全にオレが演奏するバージョンにアレンジしなおしてるみたいな…。

んで、それで一応できたものを録音して本間さんに送信。

本間さんはその「オレバージョン」の演奏を聴きながら音をとってコード譜を作り、当日早めに会場入りして三人で合わせる。
ここでまた色々と微調整。

何度もリハーサルできる時間なかったし、コード譜だけだとちょっと進行を見落とすと、どこをやってるんだかズレていくのね。
で、確認しながらオレが前日、自分がわかるように書き込みをした歌詞をコピーして、それがまたコードに関してはオレがわかるような書き方なもんで、そこに本間さんがわかるように書き込むという作業…。

開場時間も迫る中、この作業に追われるため、後から来たうけ丸ちゃんのサウンドチェックは俺が音を見る。

で、出来上がってからもう一回だけ合わせてみる。
まぁ、どうにか形になりそうだ。

あとは、本番まで忘れなければ…。

というですね、面白かったんだけど、「500Lでこんな慌ただしい気持ちでスタートするの初めてだ」と本間さんと笑う。

本番は、多分結構申し訳ない部分もあったと思うが、なんとかどうにかした。
ってかオレは楽しかったな。

思えば、ワンステージ丸ごと人様の書いた曲を人様が歌う伴奏でギター弾くってのは初めての経験だったのね。
企画の一環で、なんか知ってる曲のカバーを誰かが歌う時に1曲弾くとか、Tomomiちゃんみたいに、自分が提供した曲で伴奏やるとかはあるけど。

んで、本間さんとは何回か一緒にやったことあるし、オレは合わせやすいんだ。ってか、本間さんがオレのタイム感に合わせるのがうまいんだと思うけど。

んで、他の2組がステージやって、自分の本来の出番なわけで、コレも初めての事でね。
面白かったのが、カウンター側にいて出番の準備をしようと思って立ち上がったら、かまゆいが「もう帰るの?」って(笑)…。
オレまだやってないし…。
自分の伴奏だけのために来たと思ったか(笑)?

と言う、ワタクシのセットリストはコチラ。


〜 セットリスト 〜

笑うしかない
楽な気分で
菜の花、風に揺れて
眠らない鼓動
座右の銘
さすらう
神様の調べ


なんか、やたら開場のテンションが高いってか、好き勝手にヤジというかお賑わしの声が飛び交うのも「500L」独特のアレと言えばアレなんだが、特にうるさかったな(笑)

中にとあるカップルがいて、ちょっと話をしてみたら、近くに住んでいて以前から「500L」が気になってたっていうんで見に来てみたと。
ちょっと嬉しい話である。
そして、またライブ聴きたいと言っていただけた。
ありがとうございます。

で、最後は出演者みんなで『ウキウキライフ』を毎度のことながらなんの打ち合わせもなく即興で。

500L20180914.jpg


ボーカルとギター>辻
カホン>本間健二
ギターとコーラス>がじー
ブルースハープ>工藤晃
ピアノ>うけ丸
コーラス>かまたゆいこ

そして、遊びに来ていたシンガーのMichiが、客席からやたらとソウルフルなコーラス(笑)

自分の曲をですね、毎回「その場にいる人たちが、それぞれのできることで演奏して、その瞬間のバージョンを生み出す」というのは、自分がやっていく上でのいくつかある理想の一つでもあるんだけど、それをやらせてもらえるのは自分にとってとても幸せな瞬間である。

さて、今回の【500L】、1週間前に起きた北海道の状況を考えて、開催をどうしようか? ってアレもあったんだが、終わってから本間さんが何度も「やって良かったです」って言ってたのを聞いて「やって良かったな」と思った。あれがなんだか一番嬉しかった。

この状況下、自粛すべきだ云々という話は出てくるんだろうし、節電がどうしたって話も当然ある。やりたいものが「やりたい、やろう」というのは簡単な話なんだが、店を切り盛りしている側からすると、自分自身の気持ちや考え方がどうであっても、周囲の店に対する見方も考慮しなければならないだろうし、万が一やっている時に大きな余震が発生するなどの危険が生じると、自己責任とは言え出演者や集まったお客様に対してもどうするのか? といった事もある。

おそらく本間さんが今回やると踏み切るのには、コチラにはわからない部分でいろんな事を考えたり迷ったり気を使ったりしなければならなかった筈で、その彼から「やって良かった」という言葉が出たのが、ね…。

次回は12月の予定。

ん〜と、毎回最後に「大会委員長の挨拶」として本間さんの言葉で締めるのだが、いつもはいい具合に酔っ払っていて、グダグダなことかしょもないこと言って笑って終わりなんだけど、今回は簡潔にメッセージしてた。

多分、本人あまり強調されたくないだろうけど、貴重な瞬間だったので最後に彼が発した言葉を記しておきます。




「人に優しくね。愛と希望と忍耐。」





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