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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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誰もが道に迷うもの


もう8月も終わりである。
早いものだ。
きっと後1ヶ月もすれば今度は9月が終わるんだろう。

そんなメランコリックな思いを胸に徒歩帰宅する僅か30分弱の道のりの途中で5組の人たちに道を尋ねられた。
平均すると6分に一度のペースで聞かれたことになる。新記録だな。

もともと何故か道を聞かれることが多いのである。
自分がどこか初めての土地に行って歩いていても道を聞かれる。
あるいは、信号待ちで結構な人が立ち止まっている中、その人々をかいくぐってワザワザ僕のところまでやって来て尋ねる人もいた。
こちらが急いでいて相当な早足で歩いているところに駆け寄って来て聞かれたこともある。

もしかしたら、オレは迷える人々を導くために生まれて来たんだろうか?

そういえば一度、5,6人ほどの旅行者を大通公園から時計台まで引き連れて行ったことがあったな。
目的地に着いた時の全員のガッカリ具合が予想した通りであった。

それから、どこからどこまでだったか忘れたが、海外から来た五人のものすごく綺麗なお姉さん達を案内したこともある。確かインドネシアとかそっちの方から遊びに来たと記憶しているが、みんな明るくてセクシーでキラキラしており、お互いにカタコトながらの英語でキャッキャと楽しくお話ししながら歩いててちょっと浮かれたなアレは。
もういっそのことワザと遠回りして行こうかと思ったくらいだったんだが、話しているうちにそのお姉さんたち全員がかつてはお兄さんだったことが判明し、なんとなく早足になってしまったのは許してくれ。
でも過去がどうであれ本当に皆さん美しかった。

それはそうと本日の迷える民は自分の泊まるホテルの場所がわからない若い夫婦と、漠然と「ススキノはどこですか?」と聞いて来た中年男性3名(出張とかそんな感じと推察)、どっかのお店の名前を出して来た女性(その店知らなかったけど、住所を確認して「その信号渡ったらその住所ですよ」と教える)、地下鉄の「大通り駅」を約二駅分近く離れた場所で探す若者…。
みたいな感じで、一応皆さん自分がどこに行きたいのかを尋ねて来たわけだが、もう一人いるわけですよ。

えっと、80代後半くらいのおばあちゃんなんだが、そんなに人通りのないところで周りを見回しており、そこを通りかかった時に「すみません、ここはどこですか?」と尋ねられた。

住所を答えるべきなのか、あるいは「中央区です」「札幌市です」「北海道です」「日本です」「地球です」「現象界です」のどれを返答すればふさわしいのか答えに戸惑う。続けて「今は西暦何年ですか?」とか聞かれたらどうしようかと思った。

まぁちょっと見た目的な年齢から、認知力の問題があるかもしれないとか思っちゃって(以前にそれに近い方を所持してたカードを元に目的地に連れて行ったことがある)、若干慎重になる。

一応、地下鉄の駅の近くですよと返答してから「どこを探してるんだろう?」と聞いてみた。
これでどこに行きたいか分からないとか、どこも探してなかったら自宅がどこか聞こう。

まぁ事情を聞くと遠方から息子さんだか娘さんだかの家に行こうとしたのだが、地下鉄を降りてからかつての記憶通りに進もうとして途中で道がわからなくなったと。それでもなんとか自力で行こうとしたがために、まずは現在地がどこか確認したかったらしい。

そんなこんなをしているうちにその方の携帯電話が鳴った。
どうも娘さんから心配しての電話があったらしいが、要領を得ないようなので「替わりましょうか?」と。

当初、地下鉄駅に着いたら連絡して迎えに来てもらう事になってたらしい。
だがこの方、「前に一度来たから道は分かってるんで、わざわざ面倒かけなくても」と思って自力で行こうとした模様。これはあくまでも推測だけど、話している感じだと多分「一人でもまだこのくらいはできるんだ」って事を見せたかったんじゃないかなという気がしたけど、そこは知らんふり。

まぁ、目的地を聞くんじゃなくて「ここはどこでしょう?」ってのも、自分が迷子って思われたくない苦肉の策だったのかもしれない。

娘さんはとりあえず駅に来ているという事だったので、お母さんには「ついでだから」という事にして地下鉄駅までご一緒しましょうと。どうせ5分程度の距離。

んで無事合流。

お母さん、どうも真逆の方向に歩いてたみたいだ。

実は駅に行くまでの間もお母さんは「私は分かってるんです」の姿勢を貫いていた(笑)
「あ〜、ここから左ね」とか…。
そこで「あ、そっちからもいけるけど、まっすぐ行ってもいいの。近所だから近道知ってるんですよ」とか言って進むべき道へ誘導してた。

娘さんは非常に恐縮していたし、相当心配だったご様子。
「申し訳ありません」と深々と頭を下げられたんだが、それでもお母さんは「いや、駅に戻るくらいは分かってたのよ」の姿勢を崩さない。

でもさ、最初にオレに場所を聞いてきた時点で相当心細かったと思うんだよね。

まぁ、気にせずに。

ワタシは迷える人々を導くために生まれて来たのかもしれないのだから(笑)


あ、ライブの告知しようと思って書き始めたんだった。

9月のライブで決定してるのは以下の通りです。

迷える者は我の元に来るがよい(笑)


9/10(月)
場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN/20:00〜
START/20:30〜
料金:¥1800 (1ドリンク付き)
出演:辻正仁 / 岸孝志 / タカダスマイル(from京都)

9/14(金)
【東日本大震災チャリティライブ 500L Vol. 】
場所:円山夜想<マルヤマノクターン>(札幌市中央区南1条西24丁目ヴィンテージビル地下)
詳細未定


9/15(土)
場所 : cafe CHI-MM (ちーまま)
札幌市中央区南3条西8丁目7 大洋ビル 地下1F
OPEN/18:00~
START/18:30~
料金 : ¥2000(別途 1ドリンクオーダー)
出演 : 45 / 辻正仁 / 片岡大志








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