海月屋・辻の日々

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用は済んだ

「わすれてた事を思い出すシリーズ」はまだ続いているようで…

ちょいとリフレッシュしに、本を抱えてとある場所にこもって来た。
本当は読みたい新刊がいくつかあったんだが、まだ発売されておらず、得意のジュンク堂内をフラフラしていて、多分20代の後半の頃に読んだであろう小説が目に止まって、それを再読してみることにしてとある場所に持ち込んだ。

ん〜と、初めて読んだ頃はなんとなく「ふ〜ん」と思ってた程度でさ、あんま印象に残ってないってか、正直小説としての出来は大したことはないと思ったんだよね。一応世界的なベストセラーだったはずだが。

ま、結構メッセージ性が強いってか、それを伝える手段として小説の形をとってるだけなんでその辺はまぁい〜んだけど、小説として大した事ないので、覚えてなかったんだろうね。伝えたい事の大まかな部分は嫌いではない。

ま、なんか目に留まった時にね、これ読んで人生変わったみたいな話をしていた古い知り合いがいたもんで、それがふとよぎりまして。
その知り合いとこの小説の話をしたのが10年くらい前だったかな?
その時は、その人が非常に大切に思っている小説だと思えたので、ほとんど内容覚えてなかったけど、話を合わせてたんだよな。「小説としてつまらない」とか言って、せっかくの「好きです!」って思い入れに水差すこともないでしょう。

で、今回そんなこんなを思い出しながら「そういえば内容ほとんど覚えてないな」と思って手にした次第。

うん、小説としてはまったくダメでした(笑)。

もうちょっと物語がしっかりしていれば伝えたい内容自体は面白いと思うんだけどね。

えと、主人公がある出来事に巻き込まれて異国の地で奇妙な体験をしながら段階を踏んで意識が変わっていくみたいな話なんだけどね。
それがさ、その主人公の体験ってのが、昔読んだ時は「こういうことがあったら面白いな」と思ってた気もするんだけど(なんせ当時のことはほぼ忘れているから、印象もなにもないんだけど、最後まで読んだ記憶はあるので、多分、そこらへんが興味を引いたんだろう)、今読み返すとほぼ完全に内容忘れてたんだけどさ、「あ、この感覚はオレも経験したな」とか「あ、あの時のアレはこういう状態だったな」って思い当たる節があったのね。
全部じゃないし、繰り返すが小説として物足りないので逆に書いてることがそういうリアリティというか自分に引き寄せて解釈できる訳じゃないんだけど。

でもまぁ、読んでて「あの時の自分はこうだった」みたいのを改めて解釈できたのがよかったかな? ついでに、そういう事を忘れてたなってのが思い出せたのが良かったかも。ちょっと今、それを踏まえとくべきだなってことに思い当たったので。
「この感覚は持っておいたほうがいいな」みたいな。

なんかこう、不思議な感じだね。物語がチンケだし読んでて感動も興奮もしないんだけど、淡々と自分の事を思い出して「あぁ、コレ忘れてたな〜」みたいな感覚で読んでたという。

こうやって事後に考えてみるとさ、昔読んだのって今回読み返して自分の事を思い出すための伏線だったんじゃないかなって気がしてくる。
「言ってることは嫌いじゃない」って事だけ当時インプットされて、必要になった時にそれだけを理由に手に取ったってのがね。

ま、この本の役割としては「自分の感覚を思い出すこと」しかなかったんで、帰りに古本屋に持って行ったよ。







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