海月屋・辻の日々

※各記事下の「拍手」をクリックすると辻へのメッセージを書き込むことができます(非公開)                                        ※辻正仁の活動情報は【海月屋info】http://kurageyainfo.blog.fc2.com/をチェック!

消え去っていた言葉



いい季節になってきた。

夏は好きである。
まぁ、札幌に暮らしている分には、であるけれど。

今日は湿度も少なめで、適度に良い風が吹いていて気温が高く、気持ち良かった。
気持ちよすぎて、ちょっと久しぶりの場所に行った後にどこなんだか分からない河原をぶらついて帰り方がわからなくなってしまったが、どうにか無事帰還。

毎年この時期になると、歩きながらサンクスを見つけたら立ち寄って、130円くらいのソフトクリームをゲットして食べ歩きが好きだったんだけどさ。最近サンクスはどんどんファミリーマートになっていくのでね。このソフトクリームがもう食べられないんですよ。
コンビニなんて別にどこの会社の店舗だろうと構わないと思ってたんだけどさ、このソフトクリームが食べられなくなったのが残念。
なんか、昔ながらの安っぽい味が好きだったんだけどな。

で、今日ブラブラとしている時に、小学校低学年くらいの少年とすれ違って、その子がさ、首からヒモに通した家の鍵をブラ下げてたのね。
それ見て、瞬間的に「あ、鍵っ子だ」って思ったのよ。

まだ自分が子供の頃にそういう呼び方があったんだよね。「鍵っ子」って。

それまでは母親というのは基本的に家にいるものだというのが世間的には普通だったんだと思うけど、それが段々と生活の事情やらなんやらで母親も仕事に就く過程が徐々に増えてきた時代だったんだな。
で、子供は学校から帰っても家に誰もいないからさ、鍵を持たされてたんだね。そして無くさないようにヒモに通して首からぶら下げていると…。
そういう「家の鍵を持たされている子」を「鍵っ子」と呼んでいたんだな。うっすらとした記憶だけど、当時はそれが結構問題になってたってか、「鍵っ子は可哀想」みたいなイメージがあった気がする。
家に帰ったらいて当然の母親がいない、仕事に出なきゃならんって状況が、子供が寂しいだろうってのもあるし、家庭の経済事情も段々父親の稼ぎだけじゃやっていけなくなってきたってのが、それまでの家庭のあり方を変えざるを得ないみたいな社会的な問題で話題になってたりしたんじゃないかと記憶しているが、どうだったかな?

今では、むしろ両親が共稼ぎしているのが普通みたいな感じになってるよね。だから保育所、託児所が足りないとかなんとかの問題が出てきてるわけで。経済事情だけじゃなくて、女性が子供を持っても社会で働くのは当たり前みたいな感じでもあろうし。

だから、家に帰って母親がいないってもふつうの事だから「鍵っ子」なんて特別な呼び名もなくなったんだろうな。

自分でも、もう何十年もの間、口にした事も耳にした事も思い浮かんだことすらもない言葉だ。

もう社会からも自分の記憶からも消え去っていたハズの言葉なんだけどね。

それが、これまた何十年も見かけなかったような、首から鍵をぶら下げてる子供見た瞬間に、パっと「鍵っ子」ってワードが出てきたのにちょっと驚いた。

こういうのって、ノーミソのどこに保存されてて、どういう経路で意識に上ってくるんだろうね?

ってか、なんかの拍子で浮かび上がって来るこうした言葉って、いったいどのくらい潜んでるもんなんだろ?


多分、まだまだたくさんあるような気がする。



スポンサーサイト

未分類 |
| HOME |