海月屋・辻の日々

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何を見つけたんだっけ?



ようやく春の日差しが訪れたかと思うと、また積雪。そしてその雪が溶けて道がグチャグチャ…。

毎年の事ではあるが、慣れない。というか、うっとおしくて煩わしい。
「一回溶けてなくなったら、スムーズに春になれよ」と毎年思わずにいられない。

しかしだ。

今日、ふと道端で熱心にグチャグチャに溶けてシャーベット状になった雪を踏みつけたり、水たまりに落とし込んで溶けた水が流れるのを堰き止めて遊んでいる男の子を見かけたのね。

一人で、ほとんど無我の境地に達してるんではないかというくらい黙々と、粛々と足で雪を移動させ、流れをじっと見つめている(のをじっと見つめている自分に気がついて、「この御時世、側から見てるとかなり怪しいオヤジだな」と思い、慌てて立ち去った)。

おそらく彼は、この状況にうっとおしさを感じてはいない。多少歩きにくいとは思ってたりするかも知れないが、きっと彼の中でこのタイミングにしか見られない新鮮な発見があって、当初の煩わしさなんて消え去っているだろう。

多分、自分も彼の年齢の頃にはこんな季節も面白かった筈だ。
というか、アレは自分が子供の頃にやってたことそのまんまだ。
学校の帰りとかに家まで5分くらいの道のりだったにも関わらず、車の轍に溜まった水に雪を蹴り込んで溶けてゆく様を眺めてたりした。
道端で排水口に流れ込む小川と化した水の流れが描き出し、刻々と変化していく水の模様を飽きもせずに見つめて、帰り道が30分以上になったもんだ。

なのにいつから、なぜこの状況に煩わしさを感じるようになったのだろう?

あの情景に飽きたというのでもないと思う。

今でも夏などには川原まで出かけて川の流れを眺めている事だってあるのだ。
ただ、冬はダメだ。寒いとか歩きにくいとかの事情の方が勝ってしまう。

あの男の子はきっとオレがもう見つけられなくなってしまったものを、煩わしさを忘れて夢中になれる何かを感じているのだろうな。驚きや喜びや発見があるんだろうな。
そういう感受性はいつ、どこで、どうやって無くしていくのだろう?

まぁ、おっさんが一人でいつまでも水の流れに雪を蹴り込んでたら通報されるんだろうけどね(笑)。
やりたくてもそういう世間の目は気になるだろうな。
そういう意味では世間というのが雪解けよりも煩わしいかもしれない(笑)。

願わくば自分の中に、いにしえの子供時代に見つけたものが密かに息づいていますように。

少なくとも、この煩わしい時期もひとつの大切な時間である事は発見できたので良しとしよう。















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