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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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見えない想いを つなげていくだけの勇気をどうか... この胸に(『君がいなくちゃ』by佐野元春)









佐野さんのシングルが出た。

来年60歳になるこの方の新曲は、新曲というか、高校生の時に書いた曲。

高校のときに録音したカセットテープの音源がそのままひっそりといろんな形で歌い継がれていたって話は以前から知っていて、まったくどこの誰かも知らない方がコレを歌っているのを耳にしたこともある。

本人の手できちんと録音されたフルコーラスを聴くのはもちろん初めてなんだが…

あ~、歌詞とかメロディに新たに手を加えたのかどうかは知らない。

なんかこう、グッとくる音だった。

16歳の少年が書いたその無垢な感情と、多くの経験を重ねて きた59歳の男性の声がなんかこうね…


それにしても

16歳のころから「君がいなくちゃ」なんだなってふと思った。

一応、自分で曲を書いて歌う人な事をやっている自分にとっては、たぶん佐野さんから一番影響を受けた部分ってのは「君」という言葉だと思っている。

佐野さんの曲のほとんどが、なんというか「君がいてほしい」っていうことのような気がしている。
その「君」というのは、曲によって恋愛の対象だったり、友人や大切な人たちだったり、もしかしたら自分の聴衆だったりしたかも知れないし、「夢、希望、理想」なんていうものの比喩であることもあるだろうし、自分自身のある部分に向けてだったり するかもしれない。
少なくとも僕はそのように解釈して、そして自分の立場からその曲に感じる「君」を思い浮かべて聴いてきた。
正しいか間違いかは知らないが、少なくともそれで楽しめたし、大いに励まされたり慰められたり、エキサイトしたりしてきたので、問題ない。

「君」という言葉でどのような広がりや意味を持たせて曲を書くか?

ってなところで影響を受けてきたと思うのね。

それで、この人は16の時から現在に至るまで主軸に「君がいなくちゃ始まらないんだ」って歌い続けてるんだな~ってのが、ちょっとうまくいえないが、すごく稚拙な言い方だが「かっこいいな」と思った。改めて。


そう いえば、僕は昨年、とある企画のライブでワンステージ丸ごと「高校生の時に書いた曲だけ歌う」っていうのをやったのだけどさ。
こういうのは、きっと10年前の自分ならやらないと思うし、20代のころなら「そんな昔の曲なんか本気で歌えない」とか言ってたと思うのよ。たかだか数年前の曲だけど、大昔の恥部みたいなイメージで。

それがこの歳になるとけっこう拘りもなく歌えるし、むしろ結構真剣に歌ったんだけど、まだね、ちょっとテレというか「こういう企画なんで」っていうエクスキューズや、学ラン着込んで歌うっていうシャレにして成立させたみたいなところがあってね。

そういうのもさ、やがて佐野さんくらいの年齢になると「新作」としてきちんと 録音したりして、現在形の自分の作品としてすっと差し出したりできるようになるかもしれないんだな~って。
そう思うと、なんか先の楽しみが増えたような気がする。






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