熱視線(by 安全地帯)2009-02-07 Sat 23:22
今年は雪が少ない。おまけにこの冬のさなかに何度か雨まで降り、”雪が積もる”というよりは”氷が覆う”という有様な札幌であったが、雪まつりの開催と共に連日降るわ降るわ。犬は喜べど駆け回る庭はなく、君は食べすぎで丸くなる。
観光客はさぞお喜びであろう。なんせ開催前日まで中心部に北国の冬を思わせる程の雪はなかったのが、一気に”らしい”ロケーションになったのだ。どこの誰かは知らんが、やるときにはやるな。 そんな中、多分20数年ぶりに雪祭り会場に訪れた。札幌住民なんてそんなもんだ。毎日会場の近くをウロウロしていながら、東京発信のニュース番組で開催したことを知らされる。 今日はちょっと取材のネタ拾いであったのだが、お目当てのステージが始まるまでに多少時間があり、一度地下街に非難して暖をとろうかと思ったら、会場の端っこに喫煙用のプレハブが設置されていたので、そこで一服。 このプレハブ、新商品のキャンペーンでJTさんが設置したらしく、わりと広いスペースで、キャンペーンのお姉さんたちが数名にこやかなつくり笑顔で待機していらっしゃる。で、一服中の喫煙者らに話しかけ、新商品の説明をし、「ぜひお試しください」と、その新しいタバコを1箱ずつ手渡している。というのが、中に入って一瞬にして分かる。 僕のニガテな銘柄のシリーズであった。タバコならなんでもいいワケではないのだ。だからいただきたくない。大体だ、にっこり笑って「ぜひお試しください」と手渡すその箱には『あなたの健康を害する恐れがあります』と表記されているのだ。非常にシュールな光景である。 っていうか、そもそも自分とこで出している商品にそんなことを表記していること自体が滑稽だ。どういう圧力でそうなったのかは知らんが、嗜好品にそういうことを表記しなければならない理屈なら、ポテトチップスでも酒でもなんでも身体にどんな悪影響があるのか表記を義務付けるのがスジだろう。 国民の健康すらなんらかの事情に利用されたり捻じ曲げられたりしているのだ。それに、自社商品の売り上げの妨げになるようなことをするのが健全な経済活動と言えるのか? こっちだってバカじゃないんだから、いちいち表記されてなくたってタバコにどんな害があるのかくらい知っている。それでも自分の判断で吸っているのだ(そういう意味ではバカだ)。食べ物だってコレステロールを採りすぎるとどうなるか分かってても食うときは分かっていて食うだろう。ボンネットに”人を撥ねる恐れがあります”と書かれた車があるか? もっともらしいような事を言ってタバコだけ目の敵にするような風潮は気に入らん。そんなもん情報操作の賜物じゃないかと思う。そんなことで大好きな嗜好品のお気に入りのパッケージデザインが台無しにされているのだ。あぁ腹立たしい。 大幅に話がそれました それで、とにかくタバコはもらいたくないし、普通なら絶対に話しかけてもこなければ、話しかけたら逃げていきそうなタイプのお姉さんが作り笑顔で丸暗記した説明をしてるのを終わるまで黙って聞いていなければならないという、あの所在無い気分にもなりたくなかった。 それで、発見しました。お姉さんに話しかけられずに済む方法。 相手は大抵一人でぼんやりタバコを吸っている男性に、不意打ちをかけるように話しかけているのだ。なので、僕はタバコを吸っている間中、僕のいる一角を担当しているらしきお姉さんの動きをず~っとジロジロ観ていた。視線が合ってもたじろいではいけない。表情も変えずに眺め続ける。違う人に話しかけている間も眺め続ける。 おかげさまでお姉さんは僕に話しかけてこなかった。 自分がもう少し若ければ恥ずかしくてできなかった対策である。 おそらく向こうは「気持ち悪いスケベなオッサン」だと思ったことだろう。まぁ、それはそれで間違ってはいない。 スポンサーサイト
未分類
| ![]() |
| HOME |
|