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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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決め手となった一言



本日、冬用のニット帽をチラっとだけ探してた。

好みの色のものがないかなと思って。

で、まぁ見つけたんですよ一応。「あ、コレでいいや」って感じのものを。
一応、ソレにしようかなって事にしといて、同じ建物内にもう一件帽子置いてた店があったからそっちも見とこうと思った丁度その時に
「いかがですかぁ〜? 被ってみてもいいですよ〜」なんて言いながら、その店のオバちゃんが出て来た。いや、もうさんざん見て、実は勝手に被ったりもしてたんだけど、今気がついたのね。

比較的若い店員さんばかりが居るこの建物において、60過ぎくらいのオバチャンが一人で店にいるってのも珍しいってか意外だったんだけどね、オバチャン、丁度僕が戻そうとしてたその帽子を見て
「コレねぇ、東京から入って来たの。凄く品物いいのよ」と…

今時「東京から入って来た」という事に何の商品価値があると思っているのか?
若い子にそんな事言っても、それがセールストークだと言うことすら気づかないんじゃないだろうか?

しかも「すごく品物がいい」(正しくは彼女は「しなもんがいい」と言っていた)ってその言い回しがこの21世紀になっても聞けるとは思わなかった。
おそらく、この店にある帽子のどれを手に取ってたとしても、彼女は「コレねぇ、東京から入って来たの。凄く品物いいのよ」と言うに違いない。
ちなみに、せっかく声をかけてくれたので再度被ってみた時にも彼女は「ホント、しなもんがいいから」と言っていた。
きっともう何十年も「東京から」「しなもんがいい」という事を繰り返して生きているのだろう。

そんなワケで、彼女の言葉に他の店には行かないでその帽子を買う事に決めたのでした。

良い買い物をした。

誰かに帽子が新しくなった事を指摘されたら
「東京から来たんだぜ、しなもんがいいんだ」
と自慢してみようと思う。

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