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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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And some might have learned to adjust But then it never was a matter of trust(「A Matter Of Trust」by Billy Joel)

ちょっといろんな考え事やら調べごとをしているうちに2月も結構経過しているようだ。

そういうことで、バースデーライブで先行販売したワタクシの歌詞集も、ネットでの販売が開始されておった。
utautameno.png

既に手にしていただいた方たちから、結構お褒めいただいており嬉しい限りでございます。
制作するにあたって、ちょこちょこといろんな方にご意見を伺ったりもして、その結果最終的に「自分が何をどうお届けしたいのか?」を踏まえて、「ただ歌詞を並べる」というものを作った。
最初はね、誰かに挿絵でも入れてもらおうか?とか、ちょっと解説コラムみたいなものも挟もうか?とか、ほかにもちょこちょこと考えたりはしてたんだけど、出来上がったものを手にとって、「あ、コレが一番いいな」と思えた。

「歌詞集だから歌詞が載せてある」という、それが作れて良かったなと。
原作者の意向が反映された作品でございます。

”海月屋〜KurageYa〜STORE” からお買い求めいただけると幸い。

あとライブやる時には手売りもしますので、よろしくお願いしますね。
あんまり数は作ってないので、好評であれば調子に乗って増刷しますが、お早めにどうぞ。

あと、先日ちょこっとお知らせした、YouTubeでバースデーライブの動画を連日一曲ずつアップしてたやつ、予定してた10曲はでそろいました。
ま、昨年公開した曲と重複しないようにとか、あとはちょっと自分のアレとしていろんな意味合いでアーカイブを避けたものもあるので、43曲中から10曲ということで、まぁ原作者の…。
取りまとめた曲は【2024バースデーライブアーカイブ】 からご覧いただけます。

さて、原作者の問題です。
なんかあの話題はちょっとモヤモヤしちゃうんだな。
記事書いてたり、コメントしたりしてる人たちもそれぞれで微妙に論点ずれてたりするし。

で、これはもう、昨年のジャニーズの騒動に端を発して個人的に色々考え続けてる(そうです。まだ色々考え続けてるのです。)のと同様に、今後も長期にわたっていろんな角度からいろんな事を考えていくだろうなと思ってるんで、いまのところ全然まとまりも整合性もなく、自分の中でも論点を整理できてないから、まとまりのない考えのほんの一端をちらほらと。

まずオレが気にする問題はね「ドラマが原作通りじゃなかった」ってことでも「脚本家が訳のわからん文句を言った」ってことでもなくて、「原作者がドラマ化を許可するにあたって約束した条件を、制作側が反故にしていた(あるいは原作者がそう受け止めてしまうほど、意思の疎通も共有も不足していた)」ってところなのね。

で、経験上、漫画や小説で自分が好きだったものが実写化されて満足できたものってないし、表現形態が違うんだから原作通りにそれをなぞっても面白くなるとも思えないし、かと言ってそれ用に変えたら原作が好きなものは「なんだこれ?」になるに決まってるから(それなりに「うまいこと再構成したな」とか「なるほどね」って作品も中にはあるけど、それはビートルズナンバーを誰かが大幅にイメージ変えてカバー作品作って「お、このアレンジ結構いいじゃん」とか思うのに近い)、ほぼ観ないんだけどね。
最近では、伊坂幸太郎の小説をハリウッドで映画化したってのを、もうハナっから「どんだけ別物になったんだ?」って好奇心から観てみたけど、笑っちゃうほど原型をとどめてないどころか、肝となるような設定を全部切り落として、そのため人物相関も取ってつけたようなものになっていた。なにしろ予告映像の中に原作に書かれてるようなシーンが一個もないっていうね(笑)。もう、原作が何かって情報がない方が楽しめたんじゃないかっていうくらいのシロモノだった。

ま、それはいいんですよ。
これはもう、いろんな人が言ってるように原作者によっても実写化するにあたって、出す条件は違うだろうし、どれだけ変えていいか、あるいは変えないで欲しいかは人によっても違うだろうし、同じ作者でも作品によっても違うんじゃないかとも思う。

立場によっても「ドラマになったら、コミックスの増刷かかるし、もっと多くの人に認知されるから、内容違っても原作として紹介されたい」って場合とかもあったりするかもしれないし。

でね、どんなパターンでもいいんだけど、やっぱり原作者の意向は組むべきだよねってか、それが全てだよね。
それで、今回のことで最初に思ったのが「なんで明文化した契約書なり念書なりを作ってないのかな?」って。
正直、そういうものがあると思ってたのよ。そしたら今までもずいぶん嫌な目にあってる原作者がいるようでびっくりしたし、そんだけ嫌な目にあってる人がいるのに、実写化を許可する時に契約条項としてしっかり締結しないんだなって。

まぁ、これも立場的にできないのかもしれないけど。
アメリカとかだとさ、原作を出版する時にもう映画化権をどうするかって契約があったりして盛り込まれてるのが多いと思うんだよね。だから制作時にあんまり口出せなくなってる場合があって、出来上がったもの見て憤慨したりがっかりしたって表明はするけど「契約上なにもできない」とか、それが嫌なら売れっ子作家なら最初の契約でなんかオプションつけるだろうし、新人ならいやでも飲まないと出版してもらえないとか、それはそれで色々あるんだろうけど。
ま、ちらほら訴訟沙汰になってる場合もあるから、全部が全部ではないんだなきっと。

これね、実写化の話し合ったらちゃんと契約内容に盛り込んだ方がいいと思うんだよね。
ただ、まぁ出版社も儲けたいだろうからなかなか原作者の思惑通りにならないかもだけど。「ここで渋ったら、次から作品出してもらえないかも」みたいなことになっちゃうしね、原作者からすると。

とか考えてくと、これはもうやっぱり根本的に原作への敬意と誠意の問題なんだよなきっと。
もし作者が原作通りにしてほしいっていっても「いや、それでは映像作品として一般視聴者に対しては面白いものにできないから、こういう風に変えたいんですけど」ってな説得とか話し合いが、原作者との間でできる関係性がないとダメなんじゃない?

記憶が曖昧だけどジブリで『魔女の宅急便』やった時って、登場人物のキャラ設定も微妙に違ってたりとか、クライマックスシーンなんかは原作に一切ないんだけど、宮崎さんが原作者と話し合って最終的に許諾を得たって聞いたことがある。まぁ、話し合いの詳細は知らんけど、少なくともそういう原作への配慮はしてるんだよね多分。

で、今回の場合って原作者の投稿してた内容によれば、作者から実写化へ向けての条件として提示したものがあって、それをOKしたにもかかわらず、約束が守られなかったってのがあるんでしょ?

で、ややこしいけど、作者がその話を公表したのって、脚本家が自分の脚本がその約束に応じてないからって何話だかを書かせてもらえなくなったのを愚痴って投稿したのがもとで、なんか原作者のわがままに振り回されたみたいは話になっちゃったから「違うんですよ」って言いたくて書いたんだよねきっと。

多分、これがなければ原作者は意向通りじゃなく、さらに自分が慣れない脚本書きをやらざるを得なくなったにもかかわらず何も発言しなかった気もするんだよね(あくまでオレの推察)。
その結果、作者がどうなっていたかはわからないけど、今回のドラマの制作におけるこういうゴタゴタは世間に出ないままになってたんじゃないのかなって。

それでね、作者が亡くなってから最初の制作側なんだか放送局側のコメントがですね「作者の許可を得た上で、納得できる形で放送してました」ってのがね。
なんかこう、もしかしたら話し合いはしてたのかもしれないけど、制作側が結構な圧をかけて承諾させてたり、原作と別物の脚本になった時に、未経験の作者が書いたっていうのは「じゃあ、アンタが書いてこいよ」みたいなことがあったんじゃないかなと想像しちゃうんだな。だって、たとえ本人が「私が書きます」と言ったところで、本来なら「いや、ここは原作をちゃんと時間枠に収めてドラマのクオリティで書ける脚本家に書かせます」っていう話にならんか?

なので、話し合ったかもしれないけど、それは多分曲を都合やら意向を押し付けるもので、作者は了解せざるをえない状況だったんじゃないのかなって思う。
だからアレだよね、オレの印象としては制作側の「作者の許可を得た上で」ってコメントは性加害事件みたいなことがあった時に加害側が「同意があった」って主張するのと同じようなものを感じたんだよね。
加害側はそう思ってたのかもしれないけど、実際の相手の気持ちはどうだったんだって部分で。

そんな事を考えてこれはもう「原作レイプ」って命名できるんじゃないのかと思ってたら、結構前々からこういう問題があった時にすでに使われてる言葉だった。

でさ、これのややこしいのは、原作者とドラマのプロデューサーをはじめとする制作側とが直接話し合ってないところでね。
間には出版社が挟まってて、出版社と放送局でこれまでお互いにヒットを出してきた関係性もあるからさ、どこでどういう風に話が伝わってるかわからないんだよね。

もしかしたら出版社は制作サイドにきちんと作者の意向を伝えて交渉してたのかもしれない。でも企業同士の関係の中であまり強く出れないとか、押し切られるってしまって、それを取り繕って作者に説明したかもしれないし、もしくは作者の以降は聞いても制作側にはちょっと「あの人がわがままなもんで、すみません。でもまぁ、こっちでなんとかしますから、内容は好きなように」みたいな話だったのかもしれない。

プロデューサーから脚本家に対してもどんな説明をしてたのかわからない。本当に作者の意向に沿って原作通りに書くように要請してるのに脚本家が暴走して自分の好きなようにやって、それができなくなってヘソを曲げたのか、プロデューサーからの要請で原作をねじ曲げて書いてたけど「いや、作者が自分で脚本書くって言い出しちゃってさ〜」って話にしてるのか。

だから、まぁこの件で脚本家を攻撃するのは違うと思うんだよね。確かにあの人の書いた投稿読むと、原作にも作者にも何一つリスペクトを持っていないのはわかるし、感情的にああいう書き方するのもプロとしてどうかと思うし、オレはああいう感じの人は嫌だなって印象持つけど、脚本家が勝手に暴走して好きなように原作を改変したにしろ、作者の意向や事情を伝えずに、脚本家の不満を爆発させたにしろ、それはプロデューサー(番組制作の責任者、統括者として)が制御できていないところが問題なわけで。

う〜ん、細かいこと言えばもっと色々あるんだけどさ。
こういう状況になって、出版社が公に対して何も説明しないって判断したってのも、それが出版物を扱う企業のやることか? って憤りはあるし。

おそらく昨今は、ドラマでも映画でも、ある程度人気のある売れている原作を取り上げたっていうのがないと視聴率とか観客動員の確保が難しいどころか、なかなかスポンサーが制作を許可しない(原作が売れてれば、ある程度の売り上げが見込めるからね)だろうし、同じような理由で人気や高感度の高い俳優使わないとってのがあって、タレントのスケジュールに合わせて、原作の使用許可もらったものをはめ込んで、そうすっとその役者のイメージもあるから、それにキャラクターを合わせてとか、テレビを観る層ってマンガや小説よりも幅広いから(年齢も要求するものも、理解力も)、それに合わせてストーリー組み直したりとかは大事なんだろう。
脚本家だって本当はオリジナルをやりたいかもしれないけど、それは採用されにくいから、原作ものをあてがわれて、それをいろんな事情を汲み取りつつ自分なりに味付けするしか作家のエゴを満たす術がないのかもしれない。

そういう事情ばかりがあって、それはそれで理解できるんだけど、きっと作者しか作品のことをちゃんと考えてる人はいないよね。

でもそうなると、一体誰が作りたかったもの、表現したかったものが出来てるんだろう?
視聴者の観てるものってなんなんだろうね?

安易に原作ものを取り上げるのはもうやめにした方がいいと思うんだな。原作をっていうか原作者の意向をリスペクトできないなら、ダメだよ。

やるなら、改変するにしてもそのままにしても、原作者ときちんと協議して、作者のいいなりにでなくてもいいけど「一緒に作り上げよう」ってのがないといけないのではないかと。考えてみれば当たり前の話なんだけど。

作者側も、突然依頼されてというのではなくて、制作側と時間かけて話し合って、ある程度の信頼関係作った相手じゃないと許可しないとかさ、出版社がその橋渡ししてとか、なんなら最初からメディアミックスを前提にして、漫画作者と出版社制作側と脚本家、なんなら主役やる役者サイドで協議しながら、先行で雑誌連載始めて人気出た頃合い見計ってドラマスタートさせるとかさ。

予算がどうとかあるんだろうけど、逆にそのくらい「いいものを、おもしろいものを」って気概がないと事情やら忖度やらだけで作った上に不幸なことになるだけじゃんか。


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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(会場の準備都合などもあるため、ご協力願います。)→https://www.kurageya.net/contact



2.21(水)
【UNIONFIELD 11th LIVE 014】
場所:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN/18:30
START/19:00
料金:2500 円(+1D¥500~)
出演:ぢんぢく / gaku&holy / code / 辻正仁 / MIllu

※YouTubeチャンネル生配信
https://www.youtube.com/c/unionfield
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3.1(金)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN 20:00 START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付)
出演:かなこうた / スズケン / 辻正仁
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