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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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輝くのよ〜(アルデバラン by 高井麻奈由)

あのね、高井麻奈由ってオレの知り合いなんだよ。へへッ

と自慢したくなる高井麻奈由のニューアルバムを聴いた。
いや、なんでしょう?

とてもほんの2、3年前に一緒に歌って録音したとは思えない。というか、なんかすみません。

今回は何の後ろ盾もない中でクラウドファウンディングで驚きの300万円超の支援があって(しかも際立って大口の支援があった訳ではなく、本人が何年も何年も全国を歌い回って得た支持によって集まった気持ち)、制作したというアレだ。

なんかさ、特にオレに近い年代の人たちで音楽関係者などにもクラウドファウンディングという形態に懐疑的だったり否定的だったりする人もいるのだが(それはそれでその人たちの矜恃だったり考え方があるからいいんだけど、それを他者にも当てはめて「そんなもんに頼っちゃダメだ」とか言うのはどうなんだろう?といつも思う)、だったらレコード会社とか特定の企業が製作費を出して作るのはダメなのかと言う気もする。

ヘタすると、そういう「投資」をするところは増収が目当て(企業としては当然の行為である)だったり、作品の権利を確保したり(もちろん当然だ)する目的で必ずしも、その音楽人の才能に惚れたとか純粋に支援したいからというものではない場合もあるし、ヘタすると本人の作りたくないもの作らせてまで売らなければならない場合だってある。

あるいは、いわゆるクラシック音楽の時代から貴族だのなんだののパトロンがついていて生活の面倒見てくれていい作品作るのとか、ヒモ状態で誰かに貢がせて音楽活動しているのだっているし、我々はそうした人たちの音楽も聴いて育ってきたのである。

出資のされ方にこの時代だからできる新しい道筋ができただけのことである。
多分、オレと年代の近い人たちって、「ファンが直接製作費を出す」っていう流通に慣れていないので、偏見を持ったり警戒するのかなって気もする。

でもさ、本人の音楽を聴くなり、人となりを知った上で、喜んで応援しよう、自分が新作を聴きたいから協力しようという気持ちで喜びと共にお金出すんだから何も文句を言う筋合いはない。

仮に、よからぬアレでそうして集めた製作費で豪遊してるとか、見合わない作品を発表したとしても、本人が次回から応援してた人たちの信頼を失うだけの話で、ハタからみて偏見まじりの憶測で批判していてもなんかどうなんだろうね?
オレの感じ方で言うと、部外者が何でもかんでも不倫した人間を「不倫はいけない」ってことだけでバッシングしているのに似ている気がしないでもない。

で、話が大幅にそれたが、今回の麻奈由ちゃん(いつまでも「ちゃん」と呼んでいていいのかどうか気になるくらいの出来でした)のアルバムを聴いて思ったのだが、今回のクラウドファウンディングに協力した方たちのほとんどは、これ聴いて次回またそういう呼びかけがあったら、喜んでまた参加すると思う。

という感想でございます。

オレとしては、もうプレイヤーも手放しちゃってるにもかかわらず「アナログ盤だしてくんないかな?」などとも思った。

コレ、メジャーの世界で現役バリバリ、第一線でやってる方がプロデュースしてるのね。
だからこその不安が正直あったのよ。オレ、その人のことよく知らないから。
変なふうに装飾されちゃわないかなとか、今時の(一時よりは解消されてはいるが)辟易するような音圧に仕上がってないかなとか。

全然でした。

全14曲。正直、オレ今時の音圧で音がびっちり埋め込まれたものを14曲聴けないのよ。疲れるし、嫌になってくる。気持ち良くないので。なので、特に昨今の日本のやつはアルバム通して聴ける作品てそんなに多くはない。

それがね、このアルバムはいい具合にシンプルで、一個一個の楽器のセパレートが広くて、ふくよかな音してて、隙間たくさんあって気持ち良かった。なんちゅうの? 聞いてる人が音の隙間の中に入っていける心地よさがあるのね。
昨今の風潮に合わせるとこんな音像にはならないはずで、そこはやっぱりプロっていうのは自覚的にやってるんだなと。

そんで、多分だけど、そうした制作側もこれ作ってるの楽しかったんだろうなって、聴いてるとそんな気がしてくる。

で、ま半分くらいはライブだったりとか、以前にも音源化してた曲なんだけど、アレンジの巧みさもあるけど、それに乗って歌う麻奈由ちゃんのボーカルがいいね。コレ、やっぱりボーカルディレクションされたのかな?

味わい深くなっておる。いい意味で「がむしゃら」ではない空気が伝わってきて、なので余計に楽曲が生えると言うか、「我」じゃなくてちゃんとそこを歌を伝えるアレになってるのね。

あと初めて聴いた曲とかだとさ、曲作りがすごい上手くなってるな〜って。
見習わないとな〜みたいな。

綺麗に正確に素直に歌詞をメロに載せるってのは昔から上手だったんだけど、歌い方とか言葉の組み込み方でグルーブ作るようにもなったんだな〜って、落ち着いてヘッドフォンで聴いてて思った。

特に「1986」の冒頭の歌詞とその歌い回し方はちょっとゾクゾクっとした。
各楽曲で上げていけばキリがないのでそのへんは機会があったら本人に伝えようと思うが、何年か前にもここに書いたか、本人位伝えたかもしれないが、オレが思う「シンガーソングライターの真髄」のような曲の書き方であり、歌い方がまた進化なんだか深化なんだかしておる。
「作者本人のことを歌ってる」のに本人のことを伝えるとうよりも「聴いているひと本人のことを歌っているように」聴ける歌。こういうのは狙ってそうしてるんだか、自然とそうなるんだか、今度本人に聞いてみよう。

もちろん、ライブで弾き語りとかで聴いていた時の自分の個人的なイメージとズレのある曲もある。
「あ、ベースそんなに動かないで」とか。

でもこれは好みの問題というか、何が正解ってもんじゃないし、基本心地よいので「あ〜、こういう切り口もあるんだな〜」っていう新鮮味がかんじられたりもして良きかな。
元々がオレの好きなテイストであることに変わりないし。

いや、すごいもの作ったな。でも彼女がこれ作るまでにどんだけのことやってきたのかも知ってるしね。気軽に羨む気にはなれない。あの心意気からすれば作るべくして作られた作品であって、運が良かった訳でもなければ才能だけで得してきたのでもないのだから。
ただただ恐れ入りました。
そしてこの作品からまた、これからもっと素敵なことをやる事も知っている。

そうです、期待とか願いとか予想じゃなくて「知っている」のです。

今度あったら緊張するかもしれないなオレ(笑)

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact


6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年



7/13(木)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / アズマトウゴ / 辻正仁
23_07_13フライアーパーク

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「見せ方」にこだわる(笑)

昨日はUNIONFIELDのライブでございました。
楽しませていただきました。
ご来場の皆様、配信ご視聴の皆様、投げ銭ご協力の方々、関係各位、ありがとうございました。

その配信ね。
んと、UNIONFIELDでやらせていただくときはいつも、お店のYouTubeアカウントで配信してくれてるんだけどさ。
誰かの出番が終わって、次の出演者と入れ替わって準備してっていう、いわゆる「転換」の時って、現場の映像流してないのね。だいたいその日の告知フライヤーと同じ画像を流してる。「ただいま準備中」ってわけだ。

で、今回ワタクシの出番がラストだったんだけど、会場入りしたのが割とオープン直前だったんで、リハというかサウンドチェックしてなかったのね。
んで、その転換の時に軽くサウンドチェックしましょうってことにしたんだけど、ちょっと配信観てくれてる方には「お待ちください」な画像が流れてる時間が長くなっちゃうかもなって言うのとですね、まぁ会場にきてくださっている方にはそこもお見せしている訳なんで、その準備でもしかしたらなんかハプニングが起きたとしたら、それを観てもらってもいいんじゃないかとか、あと気分的にサウンドチェックからそのままするっと本編初めたいってのがありまして、ちょっとスタッフさんにわがまま言って「オレがステージ上がったらもう現場の映像出しちゃって」ってお願いしまして。

もしかしたらお店的には画面の切り替えとかをキチっとした形で配信したいのかもしれないけど、試しに「ルーズに始まる」という事をやらせていただいた。
お店側も快く応じてくれたけど、ほんのちょっとの違いに思えるけど、段取りとしてフォーマットされてるものを急遽別なことやるって言うのは意外と面倒というか、余計な神経を使うものである。それはオレも裏方やることあるから知ってるのよ。おかげさまでやりたい感じでの導入をつくれました。ありがとうございます。

で、そのサウンドチェックがてらに最近気に入っている「ラブ・イズ・オーバー」を若干歌詞にPAへの指示を入れ込みながら歌って、そのまま歌の途中から本編スタート(笑)

- セットリスト -

ラヴ・イズ・オーヴァー(欧陽菲菲 カバー)
世界は美しい
夢なんてなくてもいい
三日月のかんざし
素敵な君の歌


今回はもうひとつテーマがありまして
「持ち時間を超えない(笑)」

いや、出番が最後なんである程度許されると言うか、多少超えたところで誰も文句言う事もないんだけど、要はトークをコンパクトにすればいいだけなんで。予定した曲数が多いからオーバーしてる訳じゃないんだ。予定してた以上に喋るからオーバーするだけで。

まぁ、始まってしまえばほぼ時計を見るって事なくやっちゃうんだけどね。でも今回は始める時にストップウォッチを回したの。
終わってみたら、持ち時間丁度でした。
やればできるじゃないかオレ。この調子で頑張ってくれ。

そんな訳で、来月は継続してやってるチャリティー、500Lと開店時からお世話になっているフライアーパークの周年記念という、思い入れ強くてうっかりすると喋りすぎる2本が待っている。

ところで本日、めったに利用しないAmazonで注文したものがあって(札幌だと入手できるお店がないので)、それが留守中に配達されてきたんだけどさ。メールで連絡来てたんだ「置き配しましたよ」と。わざわざ玄関のドアの下に立てかけた写真まで撮ってよこしてきた。
いいんだけどさ。

その玄関についてる新聞受けに突っ込める大きさなんである。
なんなら1階にある郵便受けにだって入れられる。

なんでわざわざドアの下に置いていくんだかがよくわからん。


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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact


6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年



7/13(木)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / アズマトウゴ / 辻正仁
23_07_13フライアーパーク

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謎のシュメール人

昨夜の夢のおぼろげな記憶。

どこかの博物館みたいなところに居たんだと思う。
「思う」というのはそれが場面によって屋外の、遺跡かなんかの発掘現場が背景になっていたりするので、イマイチ特定できないのだ。

とくかく、そこで何かしらの壺のようなものやら、象形文字が刻まれた石板のようなものやらを眺めているのだ。
そして、具体的に何を喋ってたんだかは覚えてないけど、「シュメール人が〇〇したの?」とか「これもシュメール人が…」とか言っているのである。目覚めてからもシュメール人にまつわる夢だったんだなって印象は残っている。

ん〜、生まれてから結構な年月が経っていると思うんだが、その間にシュメール人について考えたことも、ましてや自分の口から「シュメール人」という言葉を発した事もない気がするのだが、なんでそういう夢を見るんだろう?
なにか別のテーマに沿っての興味で読んだ本とか観たドキュメントとかでついでに出てきたりはしてたので、シュメール人という存在はインプットされていたが、自分で何かを思い返したり考えたりする時には出てきてはいないはずだ。

ちなみに「シュメール人」というのは生物学的な人種の分類ではなく、メソポタミア文明のなかの一時期、一定の時代の中での一定の文化圏(シュメール文化だね)に暮らしていた人たちのことを言うらしい。
と、何かで知ったような気がする。

まぁ、そんな夢を見て目覚めてから出掛けた本日。
「なんでシュメール人?」と考えながらテクテク歩いていると、行手に立ち止まってグルグルと周囲を見渡している人がいる。どうも道を探しているように見受けられるが、なんとなく通りがかる人に声をかけようかどうしようか躊躇っているようである。

「あ、コレはオレが話しかけられるだろうな」と思いながら歩いていくと、案の定話しかけられた。なぜか知らんけど、道を尋ねたい人はオレに声をかけてくる。
マップでナビしてもらえるスマホが普及してからは減ったものの、数年前までは、初めての場所を歩いていて地元の方に尋ねられることもあったし、わざわざ数人いる人をかき分けて聞きにきた人や、急いで早歩きしてるオレを小走りで追いかけてきて聞いてきた人もいた。
オレには何か『迷える者に道を指し示す力』が与えられてるのかもしれない。

それはともかく。
予想通り、話変えてきたのは道を尋ねたい人であった。
生物学的な人種の分類で言うとモンゴロイドでもなければアジア人でもない。映画『アポロ13』に出てた四番手くらいのNASA職員役で出てた俳優さんにそっくりなオッサンだった。

で、「Can you speak English?」と聞かれたので、canと言えるほどcanでは全然ないんだが、これはもう間違いなく道を尋ねたいのだろうと思い「a little. where?」という、非常に文法から自由な効率的な質問返しをしてみたところ、JR札幌駅に行きたいらしい。そんな道のわからない人がなんでこの場所にいるんだろう? とは思ったが、歩きでいいというので、どうせ自分もその近くまで歩いてる途中だったし、英語で行き方の説明を考えるのも面倒だったので「come with me」と。
大変感謝していただいた。

それでまぁ、最終的に「駅前通り」まで一緒に言って、まっすぐ突き当たりに見える建物を指して「アレだ」と教えてシェイクハンドして見送ったのだが、そこまでの約20分間、ほぼ聞き取れない彼がなにやら英語で喋っているのを聞いていた。
なんだろう? なんか嬉しくてテンション上がっちゃったんだろうね。最初のうちは「わからんからゆっくり喋ってくれ」とか言ってたんだけど、喋っているうちに速度は元に戻っていくので、諦めて好きに喋っておいてもらったよ。

どうもこれからJRで千歳まで行って、東京からアメリカへ帰るっていうことらしい。ちなみに、かれはブラジル人で今はアメリカに住んでるんだそうだ。アメリカのどこに住んでるのかは、地名らしき言葉は聞こえたがよくわからん。

彼について判ったのはそれだけ。
これで20分間の会話だと気まずい空気だったんじゃないかと思われるかもしれないが、オレの英語力をなめるなよ。
あとのことは流暢な「uh-huh」「ah-hah」「yeah」を駆使して、この三語だけで会話を楽しんでいるような空気を作り上げた。
別にこのオッサンに対して、どういう人なのかを知りたいと思うほどの興味は持ってないし、なんらかの誤解があったところで彼はアメリカに帰り、オレは札幌に残り、おじいさんは山へ芝刈りに行くのだ。どうでもいい。

で、そのほとんど機械的とも言える「uh-huh」や「ah-hah」を繰り出しながら、ワタクシはまったく別のことを考えていた。
「このオッサンもしかしたらシュメール人の血を引いてるんじゃないか?」と。
自分の中ではそういうことにしておいた。

ところで、別れ際に気がついたのだが、このオッサンの荷物は中くらいの大きさのコンビニのビニール袋だけだった。
いや、荷物はどっかに預けてあるのかもしれないが、これから飛行機に乗って東京経由でアメリカに行くにしては軽装だなと。そんで、あのビニール袋の中には何が入ってるんだろう?

シュメール人は多くの謎をもってるらしいからな。


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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact



5.23(火)
【UNIONFIELD LIVE+】
場所:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN/18:30
START/19:00
料金:2500 円(+1D¥500~)
出演:山上大介 / code / きむらえみ / 佐藤圭太 / 辻正仁

※YouTubeチャンネル生配信
https://www.youtube.com/c/unionfield
※お気持ちPay
https://union.buyshop.jp/categories/3048264
・お気持ちPayは50%を出演者へ、50%はUNIONFIELDの配信や音響照明の機材費等に充てさせて頂きます。
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6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年



7/13(木)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / アズマトウゴ / 辻正仁
23_07_13フライアーパーク

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弦は切れても気持ちは切れず(板垣退助…ではない)

VR51_1.jpg

【Voice&Rythme Vol.51】終了でございます。
ご来場の皆様、関係各位、ありがとうございました。

演奏中の写真はないので、たいへん見苦しい3ショットをどうぞ。
しかし、コレの自分の「じじい感」に驚く。オレも歳食ったんだな(笑)

前回、2日感開催で区切りの50回を終えて、新たなタームということか、今回は普段ライブスポットでご活躍の皆さんは少なめ。まあ、オレとか高橋麻衣子とかいたけど。

読んでいただけるようになってからもう10数年経ってる訳だが、生徒ではない立場で眺めさせてもらってると、いろいろと感じるものがあるなと。
あんまり世代論みたいなものは好きではないが、やっぱり全体的な空気感ってなものがありましてですね。
少しずつ違う気配が漂うものだ。

あと、オリジナル以外を歌ってる方々の取り上げる楽曲の雰囲気も随分違ってきてる気もする。
みんなよくあんな難しい曲歌うよなって感心しちゃうこともある。

そんな中ですね。やっぱりこう、生徒さんたちっていろいろと自分なりに課題持ってたり、なにがしかの挑戦してみたりとか、あとは場数が少ないが故の緊張ってものがありながら登場する訳じゃないですか。

そんな中で出ていくのでですね。今回はワタクシもあえて自分がやりにくさを感じる「座って演奏する」っていう状態を作りまして。自分にプレッシャーがかかる状態に持っていく。
いや、ソリッドのクボタさんがセッティングしてくれてたのは既にスタンディングのセットをし始めてたんだけど、「ごめん、ちょっと座ってやるわ」って言ったら驚かれてたけど(笑)。

んで、歌い始めたら、早くも1曲目の終わりで弦が切れるというね(笑)。おそらく10年以上本番中に切ったことがないんだけど。ま、時間ないしそのまま残りの曲もやったけどね。
願いが叶って、やりにくさを堪能しながら歌えた。神様、ありがとう。

でも、客席から伝わってくる「聴いてもらってる感」というか「楽しんでもらえてる感」というかが非常に伝わってきて、大変心地よくやらせていただいておりました。お客様も、ありがとうございます。

ー セットリスト ー

ラヴ・イズ・オーヴァー(欧陽菲菲 カバー)
自画自賛
ララバイ
笑おう

終わってから生徒さんがCD欲しいって言ってくれて嬉しかった。前にも見てくれていてその時も買おうと思ってたって。
持っていっておいてよかった。

んと、”ラヴ・イズ・オーヴァー”はですね、先日FOLKIEでゆるいライブやった時に、歌峰広げて、初めて歌ってみたんだけど、ちょっと「コレいいかも」と思ったのね。
で、今日前の方が歌ってる時に前室でちょろっとやってみたら、行けるかなと思って、歌詞チェックしてやってみた。
もうちょいで仕上がるな。
ま、コレもですね、「本番直前に曲を叩き込んでやってみる」というアレをナニしてみた。

終わってみたらですね、なんだか今回でちょっと「座って歌う」っていうかステージやることの感触が変わったなと。
なんだろう? 自分がどういう気持ちの佇まいでやればいいのかがようやく「コレか?」って収穫がございました。
またやろう。

あとは何度か聴いてる方でね、びっくりするくらい上達してる方がいたりとかで、そういうの嬉しいよね。

そして、よしこさん。
4月に企画やった時に書いたけど、その時喉が絶不調でちょっと心配していたんだが、その後、民謡の大会に出て優勝してたらしい。そして、本日も素晴らしかった(MC含め)。”江差追分”も今までで一番グッときた気がするんだけど、昭和歌謡とかもね、どんどんご自分の味にしていっておる。あの子はこの先、まだまだ伸びるね(笑)。

そんで《真夜中のサーカス》は、vtuberの《女王クィオン》とのコラボが最後にございまして。
リアルライブと2次元アーティストのコラボでございます。

でね、コレの前に師匠に「動画撮っておいてくれ」って頼まれたのよ。
ちゃんと曲前のEriちゃんのコメントから撮影開始したのよ。
曲途中で気がついたんだけど、録画が止まってたのよ…。
めっちゃ冷や汗吹き出た。

いやコレさ、このコラボ。Eriちゃんの夢のひとつだったと。それが実現した瞬間だったわけだ。
コレは大変申し訳ない。

ちょっとね、こういう事でミスることがあまりないものだから、余計に愕然とした。自分に。
ん〜、誰か撮っててくれてるといいんだけどな〜

そんで帰りはまた無意識に歩いて帰るところで(雨も降ってるのに)、慌てて地下鉄駅に引き返す。

諸々気を取り直して、弦も張り替えて、火曜日はユニオンでライブでございます。

で、スクールイベント51回目にして初の終了後の集合写真
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〜今後のライブ予定〜

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5.23(火)
【UNIONFIELD LIVE+】
場所:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN/18:30
START/19:00
料金:2500 円(+1D¥500~)
出演:山上大介 / code / きむらえみ / 佐藤圭太 / 辻正仁

※YouTubeチャンネル生配信
https://www.youtube.com/c/unionfield
※お気持ちPay
https://union.buyshop.jp/categories/3048264
・お気持ちPayは50%を出演者へ、50%はUNIONFIELDの配信や音響照明の機材費等に充てさせて頂きます。
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6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年



7/13(木)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / アズマトウゴ / 辻正仁
23_07_13フライアーパーク


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まもなく開幕する

これから夏になっていって、散歩の時のお楽しみのひとつとして「ソフトクリームの食べ歩き」がある。
高いやつとかではない。
好みはコンビニで100円ちょっとで売っている、安っぽい味のバニラ(カップはコーン)だ。

これをですね
一昨年に大谷選手がホームランを打ってて「15号」とか「20号」とか連日のように報道されてたのにあやかって、「シーズン1本目、2本目」とかって、SNSに写真あげてたのね、なんとなく思いつきで。

だいたいこのようにしてただ散歩中に購入したソフトクリームをかざしてるだけの写真を
     ↓
ソフト1

そしたらなんでか知らんけど、気に入ってくれる方がチラホラいまして。
昨年もやってたのよ。

で、見てる方に会った時に、「今度はいつ食べるんだ?」とかいろいろその話題に触れられたり、今年に入ってからも何度か今年はいつからやるのか聞かれたりとかして。

やるんだけどね。

一応は、大谷のホームランの本数を目標にするっていうコンセプトなので(そういう無意味な遊びだ)、一応シーズンを6月1日〜8月31日としている。ま、この期間で散歩していて、気温とか気分とかで食いたくなった時ということにしていれば、そんなにSNSでアップする事が目的になっちゃうようなことにはならずに、無理しないで遊べるので。
これ、目的がSNSになるとつまらんので。

まぁ、野球のシーズンより短くしてるんだが、だってホームランって相手の投げる球を打つんだからさ、こっちみたく気が向いた時に好きに買って食うのとは訳がちがうので、その辺はできるだけ公平になるように(笑)。
でも、なんか大谷も気が向けばホームラン打ってるんじゃないかって思えてくるけど…

それはともかく
先日突然思い出したソフトクリームがありまして。
「くるみや」という洋菓子店(シフォンケーキもめちゃうまい)のソフトクリーム。

この「くるみや」って本社は明石らしいんだけど、大阪となぜか札幌にだけ店舗がある。
子供の頃は札幌は地下街にも店舗があったのだが、今はちょっと中心部からはずれたところに1店舗だけとなっている。

でさ、子供の頃にその地下街にあった店舗で食ったコレがすごく美味しかったのよ。
今も変わらずだけど、子供の頃からあんまり専門店的な感じで出してるものよりも、駄菓子屋とか今ならコンビニで売ってる、それも高級を気取ったやつより、安いのが売りみたいな感じの味が好きなんだが、この「くるみや」のだけは本当に美味しいと思っている。
もちろん普段いただくのより断然にお高い(今現在は360円)。

で、街の中心部じゃないと入手できないしさ、そんなお値段だったし、子供の頃は滅多に食べられなかったんだ。
だからなんか特別感もあるのよ。

例えば、遠方の親戚が遊びに来たときに、みんなで出かけて、その時に食ったとか、そういう感じの。

で、高校あたりから割とこういうものとかお菓子とかを自分から進んで食べるってことがなくて、多分、自分でわざわざチョコとかアイスとか買うようになったのって、中年になってからなんだよね。

それでその間のどこかで「くるみや」は普段の活動圏には店舗がなくなっちゃったし。

そんな訳で、もう30年以上は食ってなかったし、記憶からもなくなっちたんですよ。

それを先日突然思い出しまして。

思い出したらどうしても食べたくなってね。

店調べて買いに行ったよ。
歩いて50分くらいのところ。

なんかテンション上がって、お店のお姉さんに「いやぁ、子供の頃コレ好きだったの突然思い出して〜」みたいな話して、「昔は、滅多に食べられなかったごちそうだったんだ」って言ったら、「4,50代の方は結構そうおっしゃる方多いです〜」って言ってた。もしかしたら、みんなふと思い出して買いに来るのかもね。

いまだに高級は高級なんだ。だって普段買ってるソフトの3倍のお値段なんだもんね。
で、コレを今回は、シーズン前の「オープン戦」ということにしてみたよ。

やっぱり美味しかった。
また来ようとは思ったが、値段の問題ではないんだけど、何十年かぶりに食った瞬間に、やっぱりなんかコレは「特別なもの」としておきたい気持ちになりましたので、そういうトキメキも味わいのひとつとして、日常化しない程度に愛好しようと思う。

ということで、公式戦前の調整はバッチリです。

ソフト2





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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact



5.21(日)
【Voice&Rythme vol.51】
場所: スタジオソリッドホール
(札幌市東区北33条東17丁目4−19)
OPEN 11:45
START 12:00
料金:1000円
出演:VoicWorksSapporoの皆さんほか
VR51.jpg




5.23(火)
【UNIONFIELD LIVE+】
場所:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN/18:30
START/19:00
料金:2500 円(+1D¥500~)
出演:山上大介 / code / きむらえみ / 佐藤圭太 / 辻正仁

※YouTubeチャンネル生配信
https://www.youtube.com/c/unionfield
※お気持ちPay
https://union.buyshop.jp/categories/3048264
・お気持ちPayは50%を出演者へ、50%はUNIONFIELDの配信や音響照明の機材費等に充てさせて頂きます。
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6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年



7/13(木)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / アズマトウゴ / 辻正仁

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段取りの仕方から段取りする

さて、来週は中1日でライブが2本ございます。

GWあたりからこのライブまでちょっと期間が空いたので、この間に諸々と先々のことに関して段取りを組んだりとか、準備(のための準備)とかしとこうと思ってたのね。

まぁ、少しはやったんだけど。

しかしながら、前回ご案内したようにほんの思いつきから約30年ぶりに『ツイン・ピークス』に入れ込んでしまい、ドラマをすべて観終えた後に、関連本を数冊読み込むという重要な案件が発生しておりました。

中でもデビッド・リンチとタッグを組んでこの物語を制作したマーク・フロストが書いた、旧シリーズから新シリーズの間を埋める(というか、ドラマの進行では説明のなかった背景を裏付ける副読本的な)2冊が秀逸だった。

一つは、登場人物の一人であるFBI捜査官がまとめたレポートという体裁で、各登場人物の生い立ちや、旧〜新の間の25年間のトピック、後日談などをまとめたもの。
もう一冊は、これまた登場人物である軍関係者の死後にFBIが入手した、国家機密に関わる調査をしていた資料のファイルというもので、こちらはUFOや超常現象、俗に言う「陰謀論」などと、軍事や政治に関する「史実」や情報公開されたCIAやNASAの本当の機密資料、さらに神話的な言い伝えも交えて、それらを登場人物の動向を絡めてうまい具合にまとめあげたものになっていて、デッチ上げ具合が半端なく綿密である。
しかもコレは「だからこういうことです」という説明ではなく、物語の全体を覆っている「解明できない謎」は、なんかこういう、いろいろな怪しげで正体がまだ掴めない事柄に関係してるかもしれないねっていうものなので、筋が通ってなくても、説明不足な部分があってもお構いなしというか、むしろリアルさが増している。

結局、これ読んだって結局何がどうしてこうなったのか、明確に筋道立てては理解できないようになっている。

おそらく、制作した本人たちも、こういう謎な要素を集めて混ぜ合わせて、付け加えたりアレンジしたりして「そういう気配のするなんかわからないもの」という事を描いているんだろうね。

マーク・フロストのこの「背景のこじつけ、つじつま合わせ」とデビッド・リンチの感覚的な表現がお互いに補完しあったり刺激しあったりしながら、時にはさらにわけのわからん矛盾や「これ説明できないから放っておこう」って事柄を生み出しつつ、この作品世界になってるんだろうね。

知識と思索と妄想と理屈と感覚と悪ノリと緻密な計算力と精神性とその他もろもろを全部駆使して作ったんだろうな。
丁度子供がオモチャ箱をひっくり返して、ミニカーもブロックも人形もビー玉も全部組み合わせて遊ぶみたいなさ。
大きさがあってないのも、形状が多少違っても、そこは想像力で賄って、実際の用途が違っていても別なものに見立てて、個別なモノを関連づけて自分の作りたい物語のために採用するみたいな。

こりゃ楽しいだろうな。

という話をしたかったのではなかった。

まぁ、そんな重要な案件があったために、来週までにいくつかの案件をまとめなければならず、何のどこから手をつけるかをまずは整理し直す作業からがんばります。

そうこうしている内に、フライアーパークから6月の開店記念を前に、7月のオファーもいただきました。
ありがとうございます。




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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact



5.21(日)
【Voice&Rythme vol.51】
場所: スタジオソリッドホール
(札幌市東区北33条東17丁目4−19)
OPEN 11:45
START 12:00
料金:1000円
出演:VoicWorksSapporoの皆さんほか
VR51.jpg




5.23(火)
【UNIONFIELD LIVE+】
場所:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN/18:30
START/19:00
料金:2500 円(+1D¥500~)
出演:山上大介 / code / きむらえみ / 佐藤圭太 / 辻正仁

※YouTubeチャンネル生配信
https://www.youtube.com/c/unionfield
※お気持ちPay
https://union.buyshop.jp/categories/3048264
・お気持ちPayは50%を出演者へ、50%はUNIONFIELDの配信や音響照明の機材費等に充てさせて頂きます。
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6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年



7/13(木)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / アズマトウゴ / 辻正仁

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デビット•リンチと村上春樹の季節

今からもう30年ほど前。
『ツイン・ピークス』というアメリカの連続ドラマにハマっていた。
もうハマったなんてもんじゃなかった。

その後は『ER』や『24』に受け継がれるアメリカドラマの人気の先駆けとも言える番組である。
『プリズンブレイク』『LOST』『Xファイル』など、あげればキリがないだろう。

『ツイン・ピークス』を創作したのは、カルト映画の代表的な監督であるデヴィット・リンチと、TVドラマの制作者マーク・フロスト。


と、この後結構な長文で、どういうドラマだったかとか、自分がどんだけ入れ込んでたのかとか書いてたんだけど、一向に話が進まないので全部消去した。

一言で言えば、オレはもちろん好きだったし、当時アメリカでは社会現象とまで言われるほど人気を博していたんだが、今考えるとよくこんなワケのわからない話があんだけ人気になってたよなと思う。
まぁ、案の定、最終的には視聴率が落ちて打ち切りになったんだけど。

でも、そもそもデビット・リンチってコレに限らずワケわかんない作品の人だからね。

でも、オレのように引き込まれた人たちも多かったわけで、その後、ドラマの前日譚が映画化されて(やっぱりワケわかんなくて酷評されてたが)、デビット・ボウイなんかも出演してたけど、おそらく彼もハマった一人だったんだろう。


でね、その『ツイン・ピークス』の続編が5年くらい前に製作されたのよ。
当初から全18回ってことで、アメリカのケーブルテレビで放映されたと。その直後に日本ではwowwowが放送したんじゃなかったかな?

これね、当然興味はそそられたのだけれど、そもそもwowwowに加入してないし、またあんなにハマるってこと自体に自分の気持ちが動かなかったんで、最初から観ようって気になってなかったのです。

それがふと、今自分が観てるサブスクの配信サイトに入ってるのを見かけまして。

なんだろう? ちょっとした気分で「観てみようかな」って思って、そしたらさもう最初のシリーズ見てたのなんて30年近く前なわけだし、複雑な進行の話だし、それ見返さないと楽しめないだろうなと思ってね。全部観れるのよそのサイトで。
全部観ちゃったよ。映画も含めて。

相変わらずワケわかんなかったよ。
大体の概要とかは覚えてたけど、細かいところまったく忘れ去ってて、結構新鮮な気持ちで観れた。中には、記憶と違うことがあったりとかさ、記憶してたシーンがどこにも出てこなかったりさ(笑)。オレは何を観てたんだ?

でもね、歳食ったからなのか、その間にいろんな知識が備わったからなのか、あるいは「理屈ではない理解の仕方」ってものの訓練ができてたのか知らんけど、若い頃に観てたのよりも明確に理解できることが多かったのに驚いた。
もうあからさまに「あぁ、そういう事か」ってのもあるんだけど、説明はできない(おそらくリンチ本人もだろう)けど、自分ではわかるよってところが多かった気がする。若い頃はその空気が好きだったんだけど、今はそんなムード的な話じゃなくてもうちょっと精神的なアレとしてリアルに感じるって言うのかな。

で、新作。
どうやら、最初から全18話って事で最初から全部脚本決まっていて、撮り終えてから放送したらしい。
TVドラマって大体は視聴者の反応とか視聴率の動向を伺いながらストーリー修正したりして撮ると思うんだけど、そうではなくて、そしてさらに全編をデビット・リンチ本人が監督しているんだって。これも連続ドラマとしては珍しいけど、観て思ったよね。「これ、18時間近い長い映画なんだ」って。

でね、前作に輪をかけてワケがわからん。あと、前作の続きだからさ、登場人物がやたらとおっさんとおばさんとじいさんなんだ(笑)。もちろん若い人も(前作の登場人物の子供とか)出てくるけど。

観ながら思ってたのは、デビット・リンチってこのドラマ大好きなんだろうなって。本人も登場人物の一人で、前作にもチラチラ出てたんだけど、今回はメイン張る勢いだ。もう好きすぎてこの世界の中に入っていたかったんだろうな。
あと、主演のカイル・マクラクランがね、コレ撮影してて楽しかっただろうな。あんまり言うとアレなんだけど、一つの役柄なんだけど、それが何人もに分裂してる状態なんで、キャラクターとしては3役(ワタクシの解釈だと、4役)分を演じ分けることになるんだよね。それもお見事でした。なんせ、冷徹で残忍なのと、ほとんど白痴状態のキャラだったりするし。役者として大変だろうけど面白かったろうなって。

それで、ワケのわからん話だわ、舞台があっち行ったりこっち行ったりするは、いろんな人は出てくるは、さらに時系列を意図的にぐちゃぐちゃにしてるわ(連続するシーンでカットを変えると周辺にいる人が違ってたりとか、話の前後が入れ替わってるか割愛された事柄が後から出てくる場面があったりする)ので頭の中はグチャグチャになる。

そんでリンチ独特の「辺な間」がね、普通のドラマや映画だと省略するようなカットを執拗に尺を取って映してたりとか、おっさんが無言でいるシーンをゆっくり映してるとか。前作でもあったんだ。変なじいちゃんが行ったり来たりしてるだけとか。普通なら間延びしてダレるし、話の展開から言ってもテンポ感から言ってもいらないはずなのに、リンチの作品って、それが気持ち悪くて面白いから不思議だ。なんか笑っちゃうんだよな。
こういう変な間を詰めていけば、15話くらいになったんじゃないかと思うけど、でもコレが大事なんだよね。矛盾する言い方だけど「必要があるからやってる不必要な間や場面」なだってのがわかる。

そんで、グロさも増していて、ケーブルテレビとは言え、よく今時こんなのを放送できたなと。

でね、30年前のシリーズもそうだけど、登場人物のいろんな動きがあって、それがなぜそうなってるかとか、結局どうなったのかとか全然なしで放っておかれてることが多いんだけど、今回もそうでした。
そういうのも全然説明ないのね。やりっぱなし。
だから、全部がすっきり説明されて、一応は決着のあるところまでないと嫌な方にはおすすめしないです。

しかもね、これ話としては一応17話で落とし前はついてるんだ。話の枝葉みないのは置き去りでも、主軸の話は。
でね、18話目ってそこが一個片付いた後に次の話になって、さぁ始まるぞってとこで終わってるんだ(笑)。
元々前18話で脚本仕上げてから作ったって言うんだから、最初からそうするつもりだったんだよね?

これ、観終えてから調べてみたら、放送直後も、ファンの間で大騒ぎになってたらしい。
だってそもそも謎を残したまま終わったドラマの続編で、いろんなことの決着すると思ってたら、総じて言えば全部放り投げて終わったんだもの。
すげぇなデビット・リンチ。

でね、この物語というか、全部観てるわけではないけどリンチの作品にある世界観というか、世界とか人間の認識の仕方って、村上春樹とすごく共鳴してると思うんだよね。

そういえば、『ねじまき鳥クロニクル』の頃だったかに、なんかの記事で春樹が『ツイン・ピークス』にハマってるって読んだ気がするし。ま、本人が言ってたのかどうかは知らんけど。

で、春樹作品は海外でも出版されて人気あるんだから、リンチが読んでいてもおかしくないだろうしさ。

なんかお互い同じようなものを持っていて、お互いの作品でそれを補強したり、刺激されたり、共鳴したりってことがあってもおかしくないよなとは思う。

個人的には「ワケのわからなさの質」が似た感触だし、それが好きだったりするしね。
さっきも書いたけど、ロジックで説明できないけど、なんか自分も認識できない部分で理解できてるような感触ってのかな?

もうね、今回、コレが書きたかっただけなの。
「デビット・リンチと村上春樹が似てる気がする」ってそれだけ。

で、オレはどっちも久しぶりに作品に触れたんだよね。なんか自分的にそういう季節なのかな?

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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact



5.21(日)
【Voice&Rythme vol.51】
場所: スタジオソリッドホール
(札幌市東区北33条東17丁目4−19)
OPEN 11:45
START 12:00
料金:1000円
出演:VoicWorksSapporoの皆さんほか



5.23(火)
【UNIONFIELD LIVE+】
場所:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN/18:30
START/19:00
料金:2500 円(+1D¥500~)
出演:山上大介 / code / きむらえみ / 佐藤圭太 / 辻正仁

※YouTubeチャンネル生配信
https://www.youtube.com/c/unionfield
※お気持ちPay
https://union.buyshop.jp/categories/3048264
・お気持ちPayは50%を出演者へ、50%はUNIONFIELDの配信や音響照明の機材費等に充てさせて頂きます。
5_22UNION.jpg



6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年

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ゆるゆるでお届けしました。

昨日はFOLKIEで【ゆるいひととき】でございました。ご来場並びに配信ご視聴ありがとうございます。
そしてFOLKIE松川さんもありがとう。

前に松川さんと話をしててね、ふと何年か前にコロナ禍での自粛要請あった時だったかに、自宅から配信でちょっと話したり歌ったりしてたことあったんだけど、それのもうちょっとちゃんとしたというか、家だとデカイ声では歌えなかったりするんで、そこら辺が安心して歌えて、まぁお店にきていただくでもいいし、配信でも眺めていただけるような、それこそゆるい感じでなんかやってみようかなと思って、松川さんにはご協力いただいた。

にしてもね、たまに他の方が配信やってるの観させてもらったりするけど、それに比べて、オレが配信やるのって全然リアタイでコメント来ないんだよね(笑)。
いや、観てくれてはいるんだ。でも反応がほとんどない。
どうなんだろうね?なんか観てる人の年齢層とか、そういうことなんだろうか?

というか、昨日は本当にステージ上がるまで一切何も考えない状態で(その状態にするために、あえて前日から「どんあなお歌おう?」とか考える時間ができないようにしていた)登場しまして。

まぁ、ちょっとサウンドチェックした時に、お店にある歌本見つけたんで、そっからもなんかやろうかなって準備はしたけど。

本当に思いつきで訳1時間。だらだらとしゃべりながら。
思いつきで歌い始めて、歌詞思い出せなくて途中でやめたりとか、おおよそ通常のライブでは考えられないようなこともしまして。
なので、今回はセットリストはなしです。何やったかも記憶が曖昧だし。

ただアレですな。お店に来てくれた方から「まったり聴いてたい」みたいなご希望があったので、全編、まったりしたと言うか、ガチャガチャとノリのいい曲はやらなかった。自分の曲も3曲くらいじゃなかったろうか?

まったく気張らずに、1年か2年に一回くらいはこういうのがあってもいいなと思った次第。

あ、そうだ。
昨日ステージでもお伝えしたけれど、一昨年の【月刊ぼんのう】というマンスリーライブに続いて、またFOLKIEでマンスリーライブをやります。前は1年間だったけど、今度は7月から12月までの半年間、計六回。
まだ詳細なにも決めてないけれど、今回は毎月どなたかとツーマンライブやろうかなってな話を、昨日松川さんとして帰ってきた。
詳しいこと決まったら、また追々。


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〜今後のライブ予定〜

※いずれもご予約は【contact】をご利用ください(入場者数に制限がありますので、お早めに。)→https://www.kurageya.net/contact



5.21(日)
【Voice&Rythme vol.51】
場所: スタジオソリッドホール
(札幌市東区北33条東17丁目4−19)
OPEN 11:45
START 12:00
料金:1000円
出演:VoicWorksSapporoの皆さんほか



5.23(火)
【UNIONFIELD LIVE+】
場所:UNIONFIELD
(札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館5F)
OPEN/18:30
START/19:00
料金:2500 円(+1D¥500~)
出演:山上大介 / code / きむらえみ / 佐藤圭太 / 辻正仁

※YouTubeチャンネル生配信
https://www.youtube.com/c/unionfield
※お気持ちPay
https://union.buyshop.jp/categories/3048264
・お気持ちPayは50%を出演者へ、50%はUNIONFIELDの配信や音響照明の機材費等に充てさせて頂きます。
5_22UNION.jpg



6.4(日)
​【東日本大震災チャリティーライブ・500L Vol.38】
場所:円山夜想(札幌市中央区南1条西24丁目 ヴィンテージビル地下)
OPEN 17:00
START 17:30
入場無料(振る舞い酒あり)
出演: kenzzzi(前説)/ Thank you sun scene / あまつぶドロップ / 辻正仁
500L Vol39



6.22(木)
【フライアーパーク25周年月間!】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目) 
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:コイズミサトシ / よりみち / 辻正仁
25周年

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