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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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わしゃ、トマトは輪切りじゃないと食わんのじゃっ!(by 廣川松太郎-オレの祖父-在りし日の激昂)

叔父が一冊の本を上梓した。

特に大きく売り出そうとか、なんかの賞でも獲ってやれといった類のものではない。
もっと個人的なというか、内々のものというのかな? そういう本。

ちなみに、叔父は引退前は新聞記者を生業としていた。

内容は叔父の父親(つまりオレのじいちゃん)の半生についてである。

子供の頃になんとなく聞かせてもらった話や、じいちゃんの所へ遊びに行った時のエピソードなどはライブの場や、プライベートな会話でも話題にすることはあるんだが、孫の立場から見てもかなりユニークな経歴の持ち主であるし、孫の立場からすると非常にユーモラスな人物であるという認識でいた。

そもそもオレが自分の歌詞で韻を踏むのが好きなのは、このじいちゃんのダジャレ好きが素地となっているような気がする。じいちゃんの前でダジャレを言うと大層喜んでくれたし、傑作に対しては小遣いまでくれた。
こちらもじいちゃんのダジャレやおどける様には随分喜ばせてもらった。

それはさておき、この本はそんなじいちゃんの、ある意味特異な人生を語る、その誕生から様々な人生の出来事に導かれるようにして「天賦の職」である教師となり、さらに当時の北海道の地での学校の設立(理念や教育の取り組み方も含めて)に尽力していく姿を記録したものである。

我々孫のじいちゃんになる前の祖父の姿を語り伝えてくれるものだ。

幼い頃から細切れに聞いて来たいろんな話が(その時は、子供を喜ばせるために多少盛った部分もあったと思われ)、ちゃんとした繋がりを持って、「人生」として認識できた。

なんせ、たまに聞く話というのが
「神戸でのばあちゃんとのデート」「畑で農作物を栽培してた」「どっかの高校の校歌を作った」「首刈り族のいる島に行って、部族の歓待を受けた」「子供の頃から歌舞伎や映画が好き」「いろんな所に芝居をやりに行った」「北大農学部出身」「戦時中は中尉として、朝鮮に赴いた」「チャップリンの映画を見た話」「大阪大空襲の時に奇跡的に助かった」「学校で英語を教えている」
などなど。
こちらも子供だし、どういう時系列でどういう流れでこんな数奇な体験をして来たんだか、その「筋道」がわからないままだったのだが、ようやくその子供時代に聞いて来た「興味深いエピソードの数々」を一人の人物の「人生」として捉え直すことができた。

さらに、こちらもそれなりの知識というか、当時の時代背景などもある程度理解している年齢になって知ったそれは、子供時代とはまた違う意味で興味深く、実に稀有な人生であったのではないかと感じる。
正直、身内の立場を離れて、単純に「物語」として非常に面白い。

最終的にじいちゃんは教師となり、校長となり、その後も教育関連の仕事に携わるわけだが、人生の出発点からほぼ教師になる寸前まで、とても教師になるとは予想だにしない人生だし、本人もそんなつもりではなかったようだ。
そして、それだけにそうした出来事の一つ一つが「そうなるための道のり」のように思えてくるという不思議。

「成り行き上、そうなった」ってフリをした「予め決まってたこと」のようでもあるし、「予め決まってたこと」として納得してしまえる「成り行き上の出来事の数々」とも思える。
いずれにしても「これしかなかった」ってことなんだろう。その感触が気持ちいい。

もうひとつ、ここで簡単に書いてしまうと面倒臭い誤解が生じるかもしれないので割愛するが、じいちゃんの生まれ育った環境の中に、まったく別件での興味から色々調べてた時に登場して来た人物の名前がいくつかあるのに驚いた。
そういう話は聞いてはいたが、「まさか、ここまでの人たちと」というね。

それはそれとして、じいちゃんみたいな人物の孫がコレなんだから、人間ってのは不思議だね(笑)。
と、コレも変に感慨深い。

でも、小学校卒業のお祝いで旅行に連れて行ってくれた時に「どこに行きたいか?」と聞かれて「浅草の演芸場が見たい」って言ったら、大喜びしたのもまたじいちゃんだからな。
そっちの方面の血はしっかり受け継いでるんだよ(笑)。

とにかく、こんな素敵な「遺産」を形にしてくれた叔父さん、ありがとうございます。

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〜今後のライブ予定〜
※いずれもご予約は【contact】をご利用ください→https://www.kurageya.net/contact


4.3(日)
【Eriワンマンライブ『カレイドスコープ』】
FOLKIE(札幌市中央区南6条西3丁目ニューオリンピアビル8F)  
OPEN 17:30 
START 18:00   
料金:2500円(1ドリンク付)
出演:Eri with 谷藤勝彦&みゃん@  スペシャル前座:辻正仁

Eriワンマン




4.17(日)
【Voice & Rythme Vol.49】
場所:ル・ケレス南円山ミュージアムホール
(札幌市中央区南7条西22丁目1−22)
OPEN 11:45
START 12:00
料金:1000円(再入場可能)
出演:VoiceWorksSapporoの皆さん
※辻の出演は16:50頃の予定




5.24(火)
【ブッキングライブ】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:山下かおる / 辻正仁 / ワカバヤシゲンキ





6.16(木)
【24周年記念月間】
場所:フライアーパーク
(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN 20:00
START 20:30
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:槙文彦 / 辻正仁 / KaRaSu




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