どこかへ頭をぶつけて記憶喪失になりたい(『いくつもの星明かりの下で』by自分 1987年頃書いた曲)〜 『ちょっとした40周年記念』のアレコレ⑥ 〜2020-01-27 Mon 22:18
いや、その40周年ってので、色々その間にあったこととか小出しに書いていこうかと、もしくは公開せずとも何か記して置こうかなとか色々考えてるんだが、そうやって「あの頃こんなことあったな」とか思い出している内に、脳みそのどっかの栓が抜けたらしく、音楽活動的なアレとはほぼ関係ないような事まで意図せずに突然記憶が蘇ってくることが多発しておる。
なんだろ? その出来事があって以来、一度も思い出したことのないような事までである。 オレの脳みそはオレが覚えてない事まで覚えてるらしい。 本日は、高校の時に好きだった女の子(ご存知の方はエピソードもご存知かと。当時その子に失恋して書いた、タイトルがまんま彼女の名前な曲を何度か歌ったので)との、その失恋した時ではなくて、その前に何度か手紙とかでやり取りしてた時のとある出来事を思い出してさ、それ多分、今まで誰にも言った事ないってか、おそらくその一年後には(別な女の子の尻を追いかけ回してたし)自分もすっかり忘れてたことが突然鮮明に思い出されてね。 飯食ってる時に何の前触れもなく突然。 なんかもう、おじさんいたたまれなくなってしまいまして、変な動揺してたんだが、ふと鏡に目をやったら信じられないくらい真っ赤な顔になっておりました。 今更何を恥じらってるんだかまったくわからないけど、人間の皮膚はここまで赤くなれるのかと… まぁそういったアレコレが脈絡なくポンと現れるので慌てる。 それはそれとして あんまり「あの時のライブでこんなことがあった」みたいな思い出を披露してると収拾がつかないので、ちょっと自分が「曲を作って歌う」ということをトライしている過程で、どんな事を考えたとかやってみたとか、こういう影響がありましたみたいな事をちょこちょことたまに書いてみようかなと思うんだが、おそらくそれは「事実」ではないだろうなと思うんだよね。 嫌、別に嘘や創作を書くつもりもなく、明らかに自分がそのように認識している事を書くつもりなんだが、多分それって現在の自分があって、その視点や価値観から振り返って過去をどのように解釈するかって話なんで、多分10年前とは捉え方が違ってたり、焦点を当てるところが違っていたり(例えば、同時代に聴いていたアルバムで、今はAという作品の方が自分に大きく影響してたと感じるんだが、10年前はそれがBというアルバムだと思えてたりするだけで、書き方は随分変わる。あと失敗したなと思ってたことが、今から見るとうまくいったなとか)、それこそその体験をリアルタイムでしていた時には他にもっと大事なことがあったりしたかもしれない。 「そういうことにしておきたい」っていう無意識が働いて記憶を操作してるかもしれないしね。 これって、日常の生活に関する記憶でも、だれでも同じだと思うけどね。 そしてまた、当時のオレを知っている人から見ると、その方の記憶とオレの書くことが全然違うものになっているかもしれないなってのも、まぁよくある話だ。 これ、前にも書いたかな? 「過去は一定ではなく現在によって変化する」って持論なんだけど、そういう意味で。 ましてや記憶なんてものは結構都合のいいように知らない内に作り変えられてしまうものである。なんせ、前述のようにオレの脳みそはオレの覚えてない事まで覚えているのだ。 なんか、そういう内容で一曲出来そうな気がしてくるな。 ってか、もうそうやって何でも「コレ、曲に取り込めないかな?」って思っちゃうのがすっかり定着している40年でございます。 スポンサーサイト
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幸福な幕開け2020-01-22 Wed 20:01
![]() 昨夜のバースデーワンマン、幸せに終了。 誕生日という事でメッセージを送ってくれた方、会場に来てくれた方、そしてハーフタイムショウで登場の吉田秋絵ちゃん、毎年会場を提供してくれるフラーアーパーク店主、宗ちゃん、ありがとうございました。 おかげさまで幸福な1日を過ごさせていただけました。 今年は『ちょっとした40周年記念』なんていうテーマみたいなもんも自分に与えてみたので、その幕開けとして幸先の良いスタートを切れたと思う。 今回はね、開場時間前にすっかり落ち着いてお客様を迎えることができたという(笑)。多分それが普通なんだと思うんだが、なぜかいつもバタバタしてたんでね。 実は吉田秋絵ちゃんとのコラボのリハが会場入り前の一回だけだったんでね、昨日の夜に出かける為の準備は全部終わらせていて、あとは服着て荷物持てばいい状態にしてたんだが、あまりにもスムーズに出かけられたのでいつもの慌しさがまったくなく、逆に不安になるという… で、リハ終わりから会場入りまでもちょっと余裕持たせてたんで秋絵ちゃんとお茶してから向かうという非常に落ち着いた状態でございまして、そーかこういうふうにやればいいんだと今更学んだ(笑) え〜と、これまた数年前からの恒例で、開場時、休憩時のBGMを自分で選曲編集して持って行きまして。今回は全編ジョン・レノン。まぁ『ちょっとした40周年記念』って事でね、自分が曲書いて歌おうと思い立ったきっかけの人の曲だけで構成してみた。しかも、いわゆる代表曲ってか特にファンじゃなくとも耳にしたことがあるような曲は2、3曲に留めて選曲。これ開場からスタート時間(多少予定より遅らせる事も計算して)とか休憩時間の取り方とかも計算して作ってるのね。自己満足なんだけど。 「この曲終わりで開演から4分押しでスタートできるんで、その次の曲が始まったらステージに行って準備したらだいたい5分押しでのスタート」とか「休憩終わりは状況見て、この曲かもしくはその2曲あとの曲がかかったタイミングでステージに行けばいい」とか。 もうその準備から楽しい。 そして本番はこんな感じで 【第一部】 理由はいらない HappyBirthday! 鼓動は眠らない 月光の往来 夢なんてなくてもいい こころ ソファー 単純なもんさ-男の子の歌- 情熱 平岸4条7丁目12番10号 【コラボコーナー】 花であれ(関ジャニ∞ カバー) ラブレター(ブルーハーツ カバー) 【吉田秋絵ハーフタイムショウ】 Belive 希望のうた 前へ! 【第二部】 ワルツ 世界は美しい 螺旋の放浪 神様の調べ 素敵な君の歌 どこまでゆけるかな? 求愛ラプソディー 座右の銘 君に愛を 帰り道 【アンコール】 旅人の歌 ウキウキライフ 20時スタートで終了が23時30分くらいだったかな? 事前の計算では23時には終了の計算なんだ毎回。多少予定より長くなるのは想定内なんだが、それにしてもどこでどうなってこうなるのか? まぁ、でも終電までには終わらせられるようになったので良しとしよう。 まぁ、おかげさまでお客様はみなさんそんなに時間が経っているようには思わないらしいので、決して内容がダレてるわけでもないしね。 今回はですね、ちょっと思うところあって意図的にまったりした曲というか、比較的スローテンポの「聴かせる曲」を続けてやるとうのを何箇所か設けてみました。 いつもだとその「まったり具合」に自分が耐えられなかったり、それこそ空気がダレないか不安になるのであまり立て続けにそういう曲をやる事はないんだけど、ちょっとそういう曲が続くな〜ってのが気になるくらいをあえてやってみようと。 まぁ、なんとなく感じは分かった。それはいいとして、そうなると必然的にノリのいい曲っていうか歌ってる時に心拍数が上がる歌も固めてやることになるので、それはそれでまたやる側としては一つの醍醐味である(笑) で、コラボですが、毎回バースデーの時は、ゲストの方とオレとで共通して影響を受けたとか夢中になったアーティストとか曲を一緒にやったり、人によってはオレの曲を一緒にやったりとかしてたんだが、秋絵ちゃんとは世代もずいぶん違うし、共通項がなかなかないな〜と思ってね、いっそのことで、お互いに相手が知らない自分の好きな曲を相手に歌わせてその伴奏をするということにしてみた。 で、秋絵ちゃんは関ジャニの曲を選んだわけですが、これがね、シンプルなきょくなんだけどオジサンにとっては歌うのが非常に難しい曲でして(笑)。意外なところで試練が待ち受けてた。 曲はね、いい曲だと思うんだ。でもついていけない(笑) いや、もともとノリのいい曲は多分難しいだろうなと思ったんで「テンポはゆったりなのでお願いね」とは言ってたのだが、それでもなかなか手強かった。 なんちゅうんでしょう、オレの世代の生理的に持っているビート感と違うのよ(リズム感の良し悪しではない)。 なので、きっと若い人たちには何の違和感もない歌い出しだったり譜割りだったり言葉の伸ばし方だったりするんだろうが、こっちにその感覚がないので訳がわからんのですたい。 もちろん、時間をかけて練習をすればちゃんと歌えるようにはなるだろうけど、整理感覚としてそのビートを持ち合わせていないのは避けられない。特に歌をやってる人でなくても若い人ならなんとなくちゃんと口ずさめるはずだ。 ん〜とですね、以前にTVの歌番組かなんかで、歌唱力抜群の尾崎紀世彦さんがですね、ミスチルの歌を歌った時にものすごいつまんない曲に聴こえたってのを思い出しまして。アレも要するに言葉に対するビート感の違いなんだよね。決して間違って歌ってるわけでもヘタクソな訳でもなく。 あとはライブでも言ったけど、多分オレらの少年時代にサザンがデビューした時に、オレらはカッコいいと思ったし、すぐに歌えたのに、上の世代の人たちが「あんなの歌じゃない」って批判してたのって多分こういうことだったんだろうなと思った。その人たちにとっては訳がわからないし、そこについていけなくて、その感覚で「歌として正しいかどうか?」って判断の仕方するから「歌じゃない」って言ってたんだろうなと。 いや、多分ね曲自体は彼女がオレにコレを選んだってのは「辻に合うだろうな」と考えての事だってのはすごくよくわかるのよ。多分、それ当たってるし。 という事で、面白い経験をさせてもらいました。リハの時も秋絵ちゃん嫌な顔もせずに何回でも伴奏付き合ってくれてね。 ようやく何回かに一回はいちおうちゃんと歌えるって状態になったけど、本番はちょっとタイミング外す箇所がありました。歌詞は完璧だったんだけどな〜。 対して、オレが彼女に歌わせたのはブルーハーツの「ラブレター」。選曲の作業してる時に迷う事なく一発で決まった。 絶対に彼女に合うと思ったんだよね。オリジナルの甲本ヒロトのガラガラ声での粗野な歌いっぷりとはまた違う魅力が出せるだろうなと思って、もう彼女が歌ったらどんな感じになるか明確にイメージできてたんだよね。 実際やってみたら想像で聴いた通りの感じで、想像以上のハマリっぷりだったと思う。 そしてコレは後から知ったのだが、彼女が大好きな関ジャニ(からはもう脱退してるらしいけど)のすばる君が甲本ヒロトを尊敬しているらしいのね。そういうのもあって、秋絵ちゃんすごく大事に歌ってくれたんじゃないかな? もう自分の選曲センスを自画自賛したい(笑) そして休憩時間には恒例のお客様が提供してくれるバースデーケーキを皆さんに一切れずつ分けあって食べていただきまして第二部へ。 終盤はさの「まったりした曲を集中的やった」余波で、手拍子するだの一緒に歌うだのの曲が集中しまして、みんなで一丸となって何かを乗り越えるみたいな(笑)。 最初から最後まで非常に気分良くやらせていただきました。ありがとうございます。 アンコールラストは秋絵ちゃんがタンバリン、宗ちゃんが今回はベースで『ウキウキライフ』に参加。もうこれはあえてリハもやらず。 で、曲間に新しい事もやりまして。 いろんな方のライブに足繁く通う亀野さんがですね、毎回恒例の「自撮り撮影」があるんだけど、終演後に出演者やお客様を交えて自身も映り込むやつ。 いろんな人のSNSで見かけると思うけど、今回もそういうのは終演後に何枚か撮ったのね。 ![]() とか ![]() とか でさ、今回は新たにですね、それを演奏中にやっていただくという(笑) ![]() コレ、ちょっと他の方々のライブの時とかにいろんな人が「こういうのやっていいんだ」って思われるととんでもないことになるから一応言っとくけど、アンコールのラストの方でオレのほうからがけしかけたんだからね。 「やってくんなきゃ、曲やめないよ」って(笑) あくまでも演者がオレであの曲だったからって話なんで、誰のステージのどんな曲でも勝手にやったらダメだよ。 亀野さんだってそんな非常識な人じゃないし。 今回のライブのその場の空気的に「やったら面白いだろうな」と思ったら、やっぱり面白かった。 そんな感じで終わってから案の定かなりぼーっとした状態になりまして。自分が何を考えてるのかがよく把握できず、無意識に「あ〜〜」って声を発しておりました。 こういう一個一個を噛み締めながら楽しい一年を過ごそうかと思う。 今後ともよろしくどーぞ ちゃなみにかなり大雑把に現在決まってるライブ日程。 まだまだ増えますし、詳細は各々また追って。 とりあえず日程は確保しておいていただくと幸い。 3/7 円山夜想 3/14 FOLKIE 5/5 円山夜想 12/6 フライアーパーク そして 2021年1/21 フライアーパーク(笑)
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記念イヤーの幕開けでございます〜『ちょっとした40周年記念』のアレコレ⑤ 〜2020-01-21 Tue 00:28
というわけで
本日バースデーライブ。 この冬、ものすごく雪が少なかったせいで、多分、ちょうどこの辺りで「アタリ」を引いてしまうのではと危惧していたが、やっぱり降ったね、雪。 でもまぁ大丈夫だろう。 ってか大雪でもやるんだけど。 そもそも14年前の1回目のバースデーライブがとんでもなく大雪の日だったのだ。全然問題ない。 んと、このあと書く戯言は自分の気分を調子よく盛り上げて楽しむためだけに書くんで、面倒な人はとりあえず今日フライアーパークに来ていただければそれでいいです。 とにかく、自分がある晴れた日の原っぱでなんとなく「この先ずっと歌書いて歌っていきたいな〜」と思い立ってから40年という、なんだかよくわからない記念イヤーの幕開けでございます。それ以外に自分の節目として記念にできるような記憶も記録もないので、無理やり絞り出した、唯一のアニバーサリー。 なんというか、ただ「好きでやりたい」って事を40年続けて来たってアレは、他の人には何の関心もなくて当然なんだが、自分ではそれを噛みしめる1年であってもいいかなと。 それにお付き合いいただければ幸甚でございます。 まぁ、よくやってるよね。と振り返ればそう思う。 ただ、わりといろんな人に「長い間続けるのってすごいですね」とか「自分も辻さんみたいに長く続けられるようになりたいです」と言っていただくのだが、それはそれでリスペクトを頂いてるので光栄でもあるのだが、答えは簡単で「やめなければいいだけ」の話なんだな。 むしろ自分の場合は「やめられなかった」という症状に近いのだが… 前にも書いたが、単純に好きでやってたらこんなに年月が経ってましたってだけの事で、そこに何か「社会的な成功」とか「自分が有名人になる」とか「売れる」みたいな事が加味されるとなかなかしんどい人生だったかも知れないんだけど、恥ずかしながらそういう事なくここまでやってきたので、あんまり人様に評価されるような事だとも思っていないし、大変だったとも思っていない。 ただ世間的な評価がないと「成功」ではないのか?ってのは常々思っている事で、自分が好きでやりたいと思った事を40年間好きでやっている人生というのは、そういう評価とは別に個人的には「成功」だなと思う。結構嬉しい。そういう自分でいることが。 何かを犠牲にしてきたとも思ってないしね。ただ自分でこっちを選択したってだけだから、そんなに大きな葛藤をした訳でもないし。仮に大変な事があったとしても「好き」が勝ってしまったので、あまりそういう意識がない。 ん〜、今の人たちと違って、始めた頃ってか「音楽やっていきます」みたいな事に対して周囲の大人の人とかが理解や応援をしてくれるような状況ではなかったし、ある程度の歳になれば友人の中にも「まだそんなことやってるの?」的な言われ方したこともあったけど、それはそれで「それでも俺はやってやるんだ」とか「いまに見返してやる」みたいなアレもなく、「そりゃ、そう思うでしょうね」って感じだったので特に傷ついたりとかひねくれたりもしなかったしね。 それよりも次に自分がどんな曲書けるだろうとか、「こういう風に歌えるようになりたい」とかの方に関心が行ってたので、あんまりそっちに構ってられなかった。それはそれで受け流しときゃいいかみたいな。 なので、結構ヘラヘラやってきたというか、自分なりに都度何かしらの辛い事もなかった訳ではないけど、結局選んでるが自分なので、いちいち腹を立てたり傷ついたりするのもちょっと違うと思うしね。 自分で選択して好きでやってるんだから、そこで「こんなに大変なんだ」とか「こういうふうに頑張ってるんですよ」とか「俺はこれに人生かけてるんだ」だの「一生懸命やってるのになんでバカにされなきゃなんないんだ」だの、そういうの言いたくない。そういう事で自己アピールもしたくない。結構SNSで見かけるけど、オレは嫌。 全部飲み込んで「好きでやってて楽しい」でいいじゃん。 もちろん、好きでやった事を好きで支持してくれる人はたくさんいてくれると嬉しいけど、「好きな事をやった結果」としてそれを望んでるんであって、例えば1人に何枚も同じ作品買わせて「ほらみろこんだけ売れたぜ」ってのは商業的にはアリだと思うけど、自分が夢見てることとは随分違うから興味がない。 で、ここが微妙なところであるけど「聴いてくれる人がいなくてもいい」とも思ってないのね。むしろ「聴いてくれる人は多ければ多いほどいい」と思っている。だから自分の好きな事の範囲の中でできるだけ皆さんが気に入ってくれるにはどうしようって事は考えてるかも知れない。それがポップスの魅力でもあるし。 ただ自分で満足できる曲を書くだけなら多分もっと訳のわからないものを作ってると思うんだが、それも嫌なのよ。 この辺は詳しく書こうとするとものすごく時間がかかるけど、要するに結構矛盾するような事をやってるこの行為をひっくるめて好きなんだろうね。 「我が道をゆく」と言えば格好いいかもしれないけど、その我が道が結構みんなが歩きやすい我が道であればいいなというところか… その辺をアレコレやってできた曲とかを「さぁ、どうですか?」って客前で披露して拍手をもらうのが好きなのかもね。 うん、さっきあんまり自分のやりたい事肯定してくれてなかった人達は気にしてないみたいなこと書いたけど、こうやって40年自分の好きな事をやるってのは、それなりに周囲に迷惑や心配もかけるもので、そして中には俺が好きな事をやっているが為に嫌な思いをさせてしまった人もいるんだけど、それはもうごめんなさいとしか言いようがないです。 そして今でもやらせてもらえてる事には感謝してます。 あとはやはり、聴いてくれる方、曲やライブを楽しんだりなにがしかの役に立ててくれている方々にも感謝です。 決して多いとは言えないけれど、そうやって好きにやっている事を受け入れてくれたり喜んでくれたりする人がいるっていうのは、本当に幸せな事です。 そしてね、自分がそんなんだから、なんちゅうんだろう? 悪い言い方するとあんまりお客様に媚びないでやってきたしこれからもやっていくと思うのね。 ステージで歌ってる時以外あんまり愛想良くしないってか、基本的に「接客対応」みたいなこと積極的にやらないので。 う〜ん、ステージ以外のところで愛想よくしてそれで好かれてライブ来てくれたりしても、それってオレの書く曲やパフォーマンスを気に入ってくれてるかどうかわからなくなっちゃうってか、「なんでもいいから人気者になりたい」ってのとちょっと違うし、もともと人見知りだったり愛想よくないのもあるんだけどさ。 「辻に会いたい、話したい、仲良くなりたい」から来るってか、そういうところで来てくれる事を狙ったりもしたくないってのもあって、できれば感謝の気持ちとか何かを共有したい気持ちはステージでやってる事から全部伝わるのが一番理想と思っているので… そこをね、自分であんまりブレないで「自分が何をしたいのか?」って事をやり続けてきたのは自分では悪くないと思ってる。なので、それでもそのステージや曲を楽しんでくれている方たちは本当にありがたいです。 そして、本日のライブもそうだが、俺がそれをやってこれる場所を提供してくれる方々、裏に表に色々と俺を理解して受け入れて支援してくれたり刺激をくれたり、一緒に楽しんでくれる音楽人の皆さまもいなければ多分やってこれてない。 たとえやってたとしても部屋で閉じこもって誰にも理解できないような曲を書いて1人悦に入ってる程度だったろうな。そしてそれは「自分の好きな事」ではないな。 なのでオレの「自分の好きな事」は自分が1人で成立させられる事ではないので、そういう方々に出会えたのは幸福な事だし、おかげさまで40年なわけです。 まぁまだ後40年以上やるつもりでいるので、今後ともよろしくお願いします。(結構、本気です) とりあえず、明日はその40周年の幕開け。 別に特別な事はしないけど、ちょっとそういう誕生日にプラスしてのご祝儀としての拍手をいただければ、いつも以上に調子に乗ります。 おだてられると豚より早く木に登って月に到達します。 なんか支離滅裂だけど、よろしくどーぞ 2020年1/21(火) 【バースデーワンマンライブ】 場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目) open 19:30/ start 20:00 料金:2000円(要別途1ドリンクオーダー) 出演: 辻正仁 ハーフタイムショウ:吉田秋絵 ![]()
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オレのライバルは彼らなんだと思う 〜『ちょっとした40周年記念』のアレコレ④ 〜2020-01-13 Mon 23:05
昨日は師匠んとこの生徒さんたちが出るライブのPAをやらせていただいた。
前にも書いたが、まだ人前で演奏した経験があまりないとか、そもそも音楽をやり始めたばかりとか、色々あって音楽やめてたけどまたやりたいとかそういう生徒さんたちに客前で演奏するってことの経験を積んでいただくためのライブである。 なんと言うのかな、単純に練習発表会っていうのではなくて、「ステージに立ってお客様に向かってパフォーマンスを提供する」というのがどう言うもんなのか、演奏とかだけではなくて、ライブというのがどういう流れで進行するとか、演奏以外に自分が何を踏まえとかなきゃならんのかみたいなことまで体感していただこうということなんだと解釈している。 まぁ例えばだ、昨日だけの話じゃないけど、カラオケをバックに歌う人とかがいて、そうすると自分の歌う曲を自分で事前にCD-Rに焼くとか、タブレットに音源入れといてPAにつないで出してもらうとか、そういう準備をする必要があるわけだが、そういうことから知らない方もいるわけです。 「この曲歌います」って言っておけば音が用意されるんだろうみたいな。 自分で用意するにしても、3曲歌うとして全てバラバラの番に入ってたりして「一曲目はこのCDの3曲目で、次の曲はこっちのCDの5曲目でお願いします」とかって1人で何枚もCD持ってきて、しかも盤とかには何も書かれてないとかいう場合もある。これは通常のライブの現場でも起こりうる。 こういう出演者が三人いたら確実にトラブルが起きると自信を持って言える。 さらに自分で用意したCDを事前にチェックせずに持ってきて、会場で読み込めないとかそもそも音が入ってないとかといった事もある。 別な機材に音源入れてて、会場のPAと接続するケーブルがないとか、自分は慣れてるのだろうがオペレーターが初めて操作する機材やソフトの場合だって音が出ないとか違う曲がかかっちゃうとかのトラブルは起きる。 アンプのない会場にいきなりエレキギター持ってきたという場合もあるし、いきなりメンバーや機材が増えちゃってて対応できないって場合もある。 その時に、自分も含めPAやる人間や会場がどうするかというと、できる限りのできることはやろうとするんである。しかし、限界はある。できないことはできない。できたとしてもそこに準備のために予定外の時間がかかる。他の出演者の準備時間に支障が生じる場合もある。 さらに本番で無用なトラブルが発生する場合もある。 その時ステージに立っているのは本人であって、自分がやりたかったパフォーマンスがそういう余計な事でキチンと披露できなくなる。 それを時間とお金を使ってきていただくお客様に提供するわけだ。 というような事も含めて経験していただく機会なんじゃないかなと勝手に思っている。 なので、何回かこのシリーズでやっている生徒さんとかだと経験があるので、オケのCDをちゃんと当日の曲順通りに入れて事前にチェックし、不測の事態に備えて同じものを2枚用意してきたり、進行を書いてきたり、最初は自分で作ったバックトラックを作ったソフトのまま再生してくれって形だったのが、再生ボタンを押せばいいだけにして持ってくるとか、そういうところでも成長が伺えて、何度もやっているとそういう所も楽しかったりする。 初めての方だと、例えばモニターの音量やバランスなども恐らく何を感じればいいのかもわかっていないので何も言わないのだが(おそらく会場でのリハを最終練習時間だとおもっているのだろう)、何度かやってる人は「ちょっとピアノの音が聞きづらいです」とか要望を言ってくれるようになる。 これが更に経験を積むと「高音を少しカットしてください」とかギターのピックを使う場合と指弾きそれぞれのチェックとかを指示するようになり、最終的にはこちらも演者の好みを把握してくるし、演者はいろんな場所での経験が増えるからあまり細かな事は言わずに会場に応じて自分が対応するようになるので、非常にさらっとした確認で終了するようになる。 ま、今回の彼らに関してはそれはまだまだ先のことだけれど。 さっきも書いたように何度か同じシリーズで顔を合わせている人に関しては、毎回何かしらの変化が分かる(さっきの準備もそうだが、トークや進行も含めたパフォーマンスや自作の方だと楽曲とかもね)のが面白い。変化の度合いは人それぞれだが、そういう変化ってのは「もっとこうしたい」とか「ここ失敗しちゃったのを次はなんとかしたい」とか思ってなければ起こりえないことなので、続けて見ているとちょっと気持ちの良いものである。 オリジナルの弾き語り、カラオケでの歌唱、自作曲のバックトラックを自分で作ってそれをバックに歌うとか、以前バンドでオリジナルやってたけど、弾き語りは始めたばかりでとりあえずカバーからとか、出演者みなさん十人十色なわけだが、そこの気持ちは一緒かなと。 今回初めましての人たちも、緊張と戸惑いの中での精一杯が伝わってくるので、こちらもちゃんとサポートしないとなって気にさせられる。 そして、こういう始めたばかりの人たちを見ていて感じるのは「人の心を掴むパフォーマンス」をする人というのは、技術の上手い下手や経験のあるなしとは違う何かがあるのだなという事。今回は特にそういうのがあった。 まぁ、あれですよ。 演者としてはですね、そういう諸々を『ちょっとした40周年記念』の幕開けである来週のバースデーライブの前に改めて感じる事ができていいタイミングだったなと。 昨日、終了後に師匠に促されて感想を伝えた時に「オマエらには絶対負けない」って冗談めかして言ったんだけど、本当に彼らと同じ地平に立っていれる自分でありたいなと思うのですよ。 良い刺激をありがとうございます。 で、終わってから珍しくオレも師匠も次の予定まで中途半端な空き時間があり、茶でもしようかと。 しょっちゅう顔は合わせてる気もするが、現場でお互いにやることやって終わったらそれぞれ次の用事になるんで、ゆっくり雑談する事は滅多にないのだけれど、これもまた良いタイミングであった。 多分、この人に出会ってなければ今の自分のような形では音楽活動をやっていない筈である。 今、バリバリで活躍している若い音楽人と絡む事もなかっただろうし、ましてや一緒にライブやったりとか楽曲提供するなんて事もないだろうし、自分の曲の作風も全然違っていたかもしれないのです。 ヘタしたら自分の中に活動するモチベーションをなくしていたかもしれない。そうなっていたら多分オレは精神的にかなり病んでいただろうなと思う。 そういう「続けさせてくれた人」というのが師匠をはじめ何人かいるんだな。 他に続けるきっかけをくれた人とか、続ける場をくれた人とか… それはまたいずれ書くけど。 で、まぁ雑談といっても結局音楽のってか、まぁそういう話になるんだけど、お互いどんなこと考えてやってるかみたいなね。 で、そのあと師匠は山に芝刈りに、俺は川に洗濯へと向かう。 スタジオで声出し。 来週のためのね。 自宅で本域で声出してギターかき鳴らしたら間違いなく明日から住まわせてもらえなくなるので(笑) あとはバースデーライブは長丁場だし事前にセットリストをどうするか考えるためにあーだこーだをやってみるってのもあって。 通常の5,6曲のステージとセットリストの考え方もちょっと変わってくるんで、実際に歌ってみながらやってみる。 ん、その直前のライブの手伝いとか師匠と話したってこともあって、漠然と考えてた感じとは大幅に変わったかもしれない。 まぁなんと言っても持ち曲が莫大にあるので、「外したくない曲」「コレ聴きたいって人いるだろうな」「あえてワンマンだからやってみたい曲」とかその辺をいい感じに配置できたらなと思い、考え中。 ん、40周年なんで若い頃の曲とかも入れようかなとか考えてたんだが、ちょっと無理。 別にオレ以外の誰かが懐かしい訳でもないだろうし、そんなことよりは今聞いてもらいたい曲が多すぎる。 とにかく来てもらわんことには始まらないので、皆様お誘い合わせの上何卒! 2020年1/21(火) 【バースデーワンマンライブ】 場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目) open 19:30/ start 20:00 料金:2000円(要別途1ドリンクオーダー) 出演: 辻正仁 ハーフタイムショウ:吉田秋絵 ![]()
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あの年の出来事 〜「ちょっとした40周年記念』のアレコレ③ 〜2020-01-09 Thu 22:36
えーと、自分が「ずっと歌を書いて歌っていきたいな〜」なんて事を思い浮かべてから40年。 その思い浮かべちゃった年である1980年はですね、まず「ポール・マッカートニーが日本で逮捕拘留」という辺りから始まった1年であった。 まぁそれなりに大きなショックだったよ。今思えばその年末にもっと取り返しのつかない大きな衝撃に見舞われたので、全然なんでもないことみたくなっちゃってるけど、少年時代のなんだかよく分かってないリアルタイムでは結構ショックだったはず。 そんな幕開けだったあの年にはこんな出来事がある。 ※ 映画『ブルース・ブラザーズ』日本で公開(アメリカでは前年1979年) ※ 佐野元春デビュー ※ U2デビュー ※ ブルース・スプリングスティーン、アルバム『TheRiver』発表 うん、別にリアルタイムでその時にってわけでもないけど、自分の曲作りとか音楽上の活動姿勢とかに後々多大な影響を与えた出来事で言えばこんな感じかな? あとはね、日本の音楽状況で言うと、「フォーク」と呼ばれてたものが徐々にシフトしていって「ニューミュージック」なんて呼ばれ方が定着し始めて、その数年前のサザン、原田真二、ツイストとかね、その辺がTVを拒否せずに出てきたってのもあって、この頃にはロック系とかニューミュージックの人たちも随分TVに登場するようになってたり、歌謡曲フィールドの歌手に楽曲提供とかCM曲出すとかって感じで、それまでラジオやライブで一部の人たちしか知らなかったような音楽、アーティストが「お茶の間」に浸透する時期だった。 今こんな話ししてもピンとこないと思うけどね(笑)。 それとオフコースとか山下達郎なんていう音楽性は高いんだけどそれまで売れてなかった人たちが注目され始めたのもこのころかな? なんか時代の潮目が変わり始めた時だね。 あと大きいのは、山口百恵の引退の年であり松田聖子のデビューした年ってことかな? これは自分だけの捉え方かもしれないけど、山口百恵の引退というのは「歌謡曲というジャンルが消えていく」象徴だと思っていて、そっから突然消えるわけではないけど、そのニューミュージックの台頭なんかと相まって徐々に「歌謡曲」ってものが曖昧になっていってやがては「歌謡曲」というジャンルが認識されなくなっていく流れのスタートポイントだと思うんだよね。 で、松田聖子のデビューが何を象徴しているかと言うと、「ポップス」の登場。 いや、それまでもポップスは存在していたし、歌謡曲だってポップスなんだけど、より洋楽に接近していくというか「湿度の軽減」があるんだよね。 洋楽でしっとりした歌とか聴いても、歌謡曲のような湿度ではないじゃん。そういう意味で。 なので、この1980年ってのはオレの認識だと「歌謡曲からポップスへ切り替わった年」なんだよね。もちろん当時はそんなこと考えてないよ。今思えばってこと。 でも考えてなくてもそういう時代の空気みたいなものを少年期の感受性で受け取っていたとは思うのです。 子供の頃から歌謡曲もフォークソングも聴いたり歌ったりするのが好きだったオレはそこにビートルズを聴いた衝撃から洋楽にまで手を伸ばし、ラジオでは古いフォークから最新ニューミュージック、洋楽も60〜70年代の曲を聴き、TVの歌番組では演歌や歌謡曲を聴き、たまにニューミュージックの人が出演するなら血眼になって見るという時期。 そんな時期に手にしたギターで(コレはビートルズの影響がでかいが、他にも「自分で曲を書いて歌う人たち」がどんどん耳に入るようになってたからかもしれない)、曲を作り始める。始めるってかギターを弾く目的がそもそも「自分で曲書いて歌うのが形になるから」ってことだもん。 書き始めた最初なんて、多分曲としての形をなしてなかったと思うんだよね。それで、この1980年のある日に「ずーっと歌書いて歌っていこう」って思いついたのって、覚えてないけどきっとようやく一応は楽曲としての形になってるものを書き上げたんじゃないかなと…。 その日なのか前の日の晩とかさ。それでそういう気分だったんじゃないかなと想像してみる。 まぁとにかく、そういう世の中の音楽的な空気だったのを背景にしてましたって話をしたかっただけ。 で、最初の方でちらっと書いたこの年1番の衝撃的な出来事。 ※ ジョン・レノンが射殺される 何と言ってもこの人のように曲を書きたかったんだ。 それは曲調とかそういう話じゃなくて。 ビートルズを聴きこんで、いろんな本とかインタビューとかを読み漁って、ポールとの共作名義になっていても実際は個別に書いたりどちらかが主導権を持って大半を書いた曲が多いんだってことを知ってさ、で「どうやらオレはジョンの書いた曲が好きらしい」ってことがわかってきて、彼のソロ作品とかも聴き始めたのがこの年の最初の頃でね。 それで彼の「Oh Yoko」って曲がね、もう単純に自分の奧さんに向けて「大好きだ〜」っていってるだけみたいな歌なんだけど、それオレには関係ないじゃん(笑)? ってか本人の気持ちなだけだし。それを世代も国も違う子供が聴いてもしょうがないはずなんだけど、この曲聴くと当時好きだった女の子の事思い浮かべたりとかさ、あの楽しそうなんだけどどこか切なげな感じとかが「あ、オレも身に覚えがある」みたいな…。 で、それを世界中にレコードで発表しちゃって、年齢も性別も人種も超えていろんな人がそれぞれに自分の思いを重ねてるんだよね。繰り返すが奧さんが好きだって固有名詞出して歌ってる歌をだよ? まぁ当時そういう感じで言語化できてたわけではないけど、そういうのが自分で書き続けて歌い続けたいと思った、最も最初の動機だろうね。 自分の気持ちを表現して、それが他の人にも伝わるってか他の人はその人なりの受け止め方で共感できてなんらかの意味を持つって素敵だなってことなんだろう。 音楽を始めたきっかけは単純に「好きな女の子に格好よく思われたい」とか「モテたい」だったんだ(それに関してはまたいつか詳しく)。 でもそっからもうちょっと違う形で音楽そのものに意味を見出してしまったんだな。大げさに言えば。 それがオレの1980年のこと。 そしてそのお手本だったジョン・レノンがさ、しかも数年間の隠遁生活のあとで活動再開した矢先に(オレはね、これでようやく後追いじゃなくて現在進行形の彼の音楽が聴けると思ってたんだ)あんなことになって、そりゃ悲観にくれたよ。 それで、そこでまた思っちゃったんだよね「やっぱりオレは曲を書いて歌っていこう」って。 別に故人の意思を継ぐつもりもないし、そういう立場でもないんだけど、なんか彼が亡くなった後で、ちょっと気持ちが落ち着いた時に、あの原っぱで思い浮かんだことをちょっと噛み締めたんだった。あれはなんだったんだろう? ってなことを最近思い出した。 そんな1980年だったな。 ※ 『ちょっとした40周年記念』はこちらから活動スタート ↓ 2020年1/21(火) 【バースデーワンマンライブ】 場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目) open 19:30/ start 20:00 料金:2000円(要別途1ドリンクオーダー) 出演: 辻正仁 ハーフタイムショウ:吉田秋絵 ![]()
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大晦日の長い話2020-01-04 Sat 22:09
さて
毎年正月には『紅白歌合戦』の雑感から日記を始めていたのだが、今年は書かなかった。 というのもですね、今年は年明けは実家に行かなかったのでTVを観なかったのですよ。 で、昨日観た。 どうやって観たのかは内緒である(笑) その紅白の話題の前に、ついでにと言ってはなんだが、裏番組の『笑ってはいけない』も観たのでその感想も。 いや、こっちも全編ではないんだけど毎年何らかの形では観てるのね。 で、今年は例年に比べていい出来だったと思う。 あの低俗な感じというか、不謹慎だったり悪ふざけだったり、ちょっとダラけた時間帯があったりするのもお笑い番組として好きなんですよ。総じて下らない。 その下らない事を誰が出て来てやるのかってところがね。このご時世でああいう番組に俳優さんとかが出るのはリスクが高いと思うんだが、それでも出て来てシャレを心得て迫真の下らない事をキッチリこなす俳優さんは基本的に好感を持つ性格でございます。 あと、やらかしちゃったタレントなんかが出て来てそれをネタにしてるのも、中には不快な人もいるんだろうが、オレは結構好きだ。なんだかんだで相当な決心がいる。 で、まぁ今回は草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎の三人がやはり大きな話題だった訳だが、アレは視聴率取るにはやはり事前に情報を流しといたほうがいいんだろうけど、番組そのものとすれば、本当は何も知らされない状態で観たほうが倍面白かっただろうなと思う。 それにしてもパンチの効いた登場ではあったが。 本人たちも嬉々として下ネタとかやってたように思うが、アレは純然たるファンの人たちはどんな気持ちなんだろうね? まぁ今更いつまでも「王子様でいて欲しい」とは思ってない気もするけど。 あとはね、一番いい味出してたのは伊東四朗だと思うな。基本的にセリフも動きもなく立ってるだけっていう「存在がオチ」というのはコメディアンの真骨頂ではないかと思う。キャリアがないと出来ない事だし。笑いながら感動した。 他には、水野美紀が主戦場を舞台に置いている矜持を見せたんじゃないかな。自分の力量を発揮して笑わせるってかっこいい。 それと同様な上でネタとして秀逸であったのは天海祐希のシークエンスね。 間とかもさ、アレは笑いがわかってないと出来ないし、シュールだし、多分制作側もそういうのができる人であるのを分かっているからああいうシナリオにできるんだよね。 遠藤に裸で踊らせて「それの何が面白いの!」と恫喝気味に切り捨てるとこは、実は何度か繰り返し観ては爆笑している。 「この人じゃないと笑いにならない」「この人がやるからこれが笑える」というのがきちんと作られてて、お見事でございました。こういうのをやるために「ダレる時間帯」も必要な訳で、その辺のバランスも好きである。 あ、因みに天海祐希と水野美紀は以前から芝居もだけどインタビューとかのトーク観てても好きな女優さんだったので、今回は結構嬉しかった。 あんまり芸能人と仲良くなりたいとか思わないし、女性芸能人で「誰と付き合いたいか?」みたいな興味もまったく発想の中にないし、まして実際がどんな人物かはまったくわからないけど、この2人は一般人の妄想として「こういう女性が友達にいたら楽しいだろうな」と思ったりする。あと、ついでながら最近の人(ってかオレが知ったのが最近なだけで、まえからいたんだろうけど)だと夏菜かな? まぁ、誰も相手してくんないだろうけど(笑) さて、『紅白歌合戦』 全編は観ていない。歌で良かったのは、ビートたけしとMISIAだけだった。竹内まりやは、曲もいい曲だと思うんだが、せっかく出るなら(いや、あの曲があるからNHKに出るって事だとは思うけど)もっと違う曲だったろうと思うのね。 ちょっと「バックで達郎がしれっとギター弾いてる」みたいなのも期待してたんだが…。 でもさ、ネットニュースなんかで「達郎と映ってる写真が出て来た」みたいな書き方で話題にしてるの多かったけど、あの写真は達郎と大瀧詠一と彼女の三人であることに意味があるんだけどね。 それから岡田有希子との写真もあったし、多分他にもオレが気づいてないいろんな意味を込めた写真で構成されてたんだと思うんだよね。なので、そこがよく分かってない人が記事を書くとああなるんだなってのはね、普段も多分いろんな記事を見てもちゃんとしたことは伝えられてないんだろうってのがよく分かった。 で、ビートたけしはやっぱり存在感かな? スポット当ててるだけで、そんなに華やかでもない衣装で、説得力も迫力も群を抜いてるるという。 本職じゃない人が一番歌手らしいってのはどういうアレなんだろうね? いや、技術的な歌唱力という意味では上手いわけではないと思うのよ。テンポ取れてないところもあるし。でもあの曲はやっぱり彼が最高である。前にも書いたけどなんか「こんちくしょー」っていう悲しみとかさ、想いとかがあの歌い方に出てるから、もう技術がどうこうって話じゃないんだよね。 で、技術と演出の一番いいところがMISIAだったかな。 うん、演歌の人は気の毒というか、けん玉だの手品だのをやりながらで、歌が入ってこないのよ。 MISIAのは好みからすると一曲だけでガツンと行って欲しくはあったけど、バックでさ「レインボーフラッグ」が振られてる中でああいう歌を歌うってのが、ちゃんとメッセージになってるんで演出も歌も本人の主張も統合してるので気持ちよかった。歌のうまさは言うまでもないし。 ただもう、一個の歌番組としての「紅白歌合戦」はカオスになってて魅力がなくなったな〜と思うのね。 間繋ぎの小ネタとかも、お祭りだから多少はいいけど多すぎるし。 あそこでお笑いのことやっても、そういうの喜ぶ人は「笑ってはいけない」の方観てるだろうし、必要ないよ。 あとは、口パク多すぎ。オレ、口パクは否定しないんだけど、そればっかりだし歌のバックでけん玉とかやってるし、ジャニーズとAKBみたいなのばっかりだしってなると、もう歌が全然入ってこない。 そもそも「男性と女性が分かれてどっちが勝つか決める」っていうアレ自体がもう時代にそぐわないし、どの歌手も「今年の一曲」を歌うわけでもないし、それ分かってるから特別枠ってのがあんなにいっぱいあるんだろうし(ありすぎて「特別」じゃなくなってるし)、番組として「迷走してる」ってのだけが伝わる。 もういっその事、『ジャニーズvsAKBグループ』って番組作りゃいいじゃん。 それはそれとして別で『紅白歌合戦』をだな、「男女に分ける」ではなくて男女混合の「紅組 白組」にしちゃってさ。「乃木坂は紅組で櫻坂は白組」とか。で特別枠とかじゃなくて、その特別枠で出すような人たちをちゃんとどっちかに入れちゃえばいいじゃん。 で、合間の小ネタとかも制限して、出演者の1年間の活動振り返るとか。 もう「紅白に出るために」って頑張ってる人とかもほとんどいないだろうし(そういう人を番組側から切ってるし)、番組自体がそんなに思い入れを持たれている存在ではない事を受け入れてだな、もうちょい格調高い歌番組にして何年かブレずに耐え続けたら、数年後にはすごく評価の高い歌番組になると思うんだよね。 そうすりゃ、それに出る事を目標とする人がまた増えるかもしれないし、そういう人が増えるとそのファンの人たちにとっての番組の価値も上がってくし。 そのためにもね、「歌を聴かせる」とか「この歌手が凄いよ」ってのをちゃんとアピールできる場にして欲しいよね。 なんで歌ってる間にけん玉のギネス記録に挑戦しなきゃならんの? もうけん玉挑戦のBGMで演歌が流れてる扱いじゃん。『芸能人水泳大会』の競技中にワイプで新人が歌ってるみたいな、そういうのはやめようよ。 で、各年代の歌手とかをバランスよく入れてさ、「20代で今年活躍した人3枠、40代3枠」とか。でいい歌きちんと聴かせて、その歌手の活動紹介すりゃ、別な歌手目的だった人とかも「ん!?」って思わせられて、それが楽しみで観る人も出てくると思うんだけどね。 ホラ、夏にやるフェスとかでタツローが歌い始めたら、他のステージに移動中だったタツロー聴いた事ない人がみんな足を止めたとかって話もあるんだから。 オレはそういうのが観たくて紅白観てるんだけどね。 で、最後に「AI美空ひばり」。 正直な感想は「気持ち悪い」だった。 あのね、合成音声とかCGとか使って、実在しない歌手を新たに作ってヴァーチャルシンガーみたいのをやるのは全然否定しないんだよ。むしろ面白いと思うし。 「缶コーヒーには缶コーヒー独自の魅力がある」と思ってる人間だから。 でもね、実在した人の声や姿ってのが、技術的な興味はないわけではないけど、曲の間ずっとそっち方面の関心に意識が行って、多分いい曲なんだろうけど全然入ってこない。なんか「コレ、このクオリティじゃ無理だけど、数年後にはこの技術がテロに利用されたりするかもな」とかそんなことばっかり考えてた。 「故人を冒涜」とかは思わないけど、声だって似てるけど美空ひばりの心が伝わるかと言ったら、そんなもんはどこにもないし、これもまた「本人はもっとこうだったよな」とか思うんで、郷愁も感動もない。表情とかはハリウッドあたりならもうちょいリアルに作ってると思うし。 アレだったらちゃんと本人の過去映像流して、本人を偲んだり「やっぱり歌うまいな〜」とか思わせてくれる時間にして欲しかった。もっと言えば、あの時間枠で今生きてて一生懸命やってるいい歌い手の1人でも紹介して欲しかった。 そして返す返すもただただ気持ち悪かった。 あれでAIとか発達して、音声とかももうちょい本人の歌い回しや声の中にある、聴き手の情動に訴えるアルゴリズムとかが解析、再現されるようになって映像のクオリティが上がったら、その時は自分はどう感じるんだろうな? とか、今回の紅白はそんな雑感でした。 まとめると「NHKの人、誰かオレに相談しに来ないかな?」って(笑)
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あけましておめでとうございます 〜『ちょっとした40周年記念』のアレコレ② 〜2020-01-01 Wed 00:00
まったく年末感がないまま新年を迎えた訳ですが… 一個はね、今年は雪が少ないせいもあるかもしれん。 そして、これは個人的に思ったんだけど、あんまり人でごちゃごちゃした場所に行きたくないために、いわゆる「ショッピング」のような行為もしないし、中心部を歩いてもそういう「買い物する場所」に立ち寄らないのね。 そうすると、「年末大バーゲン」とかさ、そういう煽り文句を見ることもないし、鏡餅とかしめ飾りとか売り出してるような所にも行かないのでまったく目にしない。 あとはTVも見ないからさ、CMでのそういう年末ムードのやつとか正月にはどーしたみたいな内容のものとか、特番とかやってようが何も見ないわけね。ニュースでのそういう話題とかも知らんし。 要するに年末年始に関わる情報が入ってこなければ、自分の中から年末年始感が発生する事がないという、「年末年始感に主体性はない」という事なのかもしれない。 とは言えですよ。 なんとなくだけど、日常生活を送るに当たって「世間と足並みを揃える」という必要性もあるし、自分の生活において色々な「サイクル」を設けておくのは色々と切り替えたりリセットしたりするのには良いかもしれないね。 そういう外部から強制的にやって来るものを使って「ここまでにケリをつける」とか「こっからはこういう気持ちで臨む」とかね。 朝になるとか夜になるとかの1日のサイクルもそうだけど、「地球が太陽の周りを一周したから、周期が切り替わります」というのに乗じて、そこを目安に自分の生活だとか精神状態だとかに区切りをつけたり切り替えるように自分を仕向けるというのは、「窓を開けて部屋の空気を入れ替える」とかさ、そういう作用はあるかもしれない。 だから「あけましておめでとう」なのか? 「明けまして」でも「開けまして」でも「空けまして」でも、それぞれのライフスタイルに合わせてご自由にお選びすればいいんじゃないかな? で、これからが素晴らしくなる事への希望として、祈りとして「おめでとう」と。 あけましておめでとうございます そういう事で、これに乗じて今年は自分の「ちょっとした40周年記念」というのをなんとなく意識しながらやっていこうと思っております。 んと、別段特別なことはしないと思うけど、ちょっとした景気付けだよね。 「曲を書いて歌う事をやっていこう」と決めて40年って… 長年やったからと言って、今日初めて曲書いたって奴よりいい曲ができる訳でないのはよく知ってるし、好きでやってるだけなので立派なことでもなんでもないし。 でも意味があろうと無駄なことだろうと40年間同じ事を思い続けてやり続けてるってのは、それなりに「誰かに褒めて欲しい」みたいな(笑) まぁ、褒められないままでも平気でやって来たんだから別にいいけど、自分で噛みしめるくらいはいいじゃないか。 だから正直「シャレ」の気分ではあるけれど、さっきの年末年始の話じゃないが、そのシャレに乗じて気分を変えてみたらどうなるのかな?ってとろです。 お付き合いのほどよろしく。 その「ちょっとした40周年記念」最初の活動になるのが、毎年恒例フライアーパークでのバースデーワンマンライブでございます。 これも結構長い事続けていて今年で14回目だ。 企画の性質上、年一回しかできないので(笑)、14年やっているんだね。 フライアーのマスター宗ちゃんは「どっちかがくたばるまで続けよう」と言ってくれている。 って書いてて気がついたけど、これ20回目やる時って、オレ還暦だな。 次のアニバーサーリーはコレだな(笑) なんだかんだで、今年もこんな調子でやってきます。 重ね重ね あけましておめでとう 2020年1/21(火) 【バースデーワンマンライブ】 場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目) open 19:30/ start 20:00 料金:2000円(要別途1ドリンクオーダー) 出演: 辻正仁 ハーフタイムショウ:吉田秋絵 ![]()
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