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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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意識しながら無意識を味わう

え〜

今年もお世話になりました。

振り返ると色々面白い一年だった気がする。

まずは久々に新作を出したのがね。完全手作りで。
あとはここ数年になかったくらい初めましての音楽人と出会ったな。
そして、久々に再会したりした音楽人も多かった。
今が「出会いの季節」なのか?

馴染みの人たちともじっくり絡めたし、新しい人たちにもしっかり構ってもらえた。

その成果というか、来年のお誘い受けているライブも数本決まっているのもここ数年にしては珍しい事だ。

やたらと新曲を書いてしまうので、今年はあえて「あんまり曲を作らない」って事をテーマにしてみたんだが(それでも書いてはいたが)、これも概ね目標通りだったかな。その反動が来年どう出るのかがちょっと楽しみ。曲がどのくらいできるとかではなく(数を増やす事に興味はない)、どんな曲ができるのかなってところでね。

ん〜、前にも書いたけど以前から考えてた自分の人生(というと大げさになっちゃうな)における「螺旋」というものへの意識が強まって来てるなってのを、新作を出した時にちょっと気がついて、それと前後してこれらの事が起きて、で来年は「ちょっとした40周年記念」となるというのがね。
一個一個そういう事を意図してるわけでもないのに、そういう話にまとまっていくってのがうまいことできてるなと。

来年は音楽のあれじゃないけど、ちょっと興味あった場所に遠出する機会もやって来たしね。

色々自分がどうなるんだか楽しみである。

自分大好き(笑)

という事で、皆様のお世話になってるおかげでこういう面白い日々を送らせていただいております。
なんちゅうんだろ?

「自分が大好き」ってのはさ、いろんな人がいい形で関わってくれたことの反応として自分のあーしたいこーしたいとか、あれやってこれやってが生じて来るわけだから、そこでどういうことになるのかを見てて面白いってことなんですよ。

なので、来年もよろしくお付き合いのほどを。







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歌い納めた



昨夜はかなり急遽な話でFOLKIEにお邪魔して、歌い散らかしてきた。
たまたま店に来て聴いてくれた方、わざわざ聴きに来てくれた方、そしてたまたまやって来た音楽人の皆様、ありがとうございます。
普段はこのへんのことも色々書くんだが、今回は割愛。

ん〜、人様の曲も歌えば、10代20代の頃の曲も歌えば最近のも歌うという本当に思いつきで歌い散らかした数時間でした。なんか聴いている方はどうなんだかわからないけど、自分的にはライブとはまったく違う感覚で楽しめてよかった。
やってることは大して変わらないのに、気の持ち方で自分の感覚は随分と変わるものだ。

そして、本当に思いついては歌うって感じだったのに、長年歌ってない曲をほぼ間違えもせずに歌えてるのって自分で驚く(笑)。

こういうことに場所を提供してくれた松川さん、ありがとうございます。

そんなわけで、気分良く歌い納めたというか、自分としては来年の「ちょっとした40周年記念」の前哨戦としていい感じで次の一年を迎えられそうな気がしている。

あ、多分今夜中にもう一本、年内ラストの日記を書くと思います。



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明日はFOLKIEにて歌い納めのふりして歌い散らかす

そんなわけで暮れである。

なんというか、年を重ねるごとに年末感が感じられなくなってくるな。
これは年齢のせいなのか時流のせいなのか…。

まぁしかし、先日も書いたように来年は自分の「ちょっとした40周年記念」な気分で行こうと思っているのもあるし、こうなったら自分で年末感を醸し出して、年の切り替えを自分に認識させたいなという思いもあり、そしてその「ちょっとした40周年記念」を迎えるぞという自己認識も強めたいのもあり、ちょっと「歌い納め」みたいな名目でやっておきたいなみたいな気分に先週くらいになりまして。

いや、毎年スタジオに入って歌うとかそういうのはなんとなくやってるのよ。でも、一応ね、表立った場所でというかステージのある場所でって気分で。

そしたらFOLKIEが29日のスケジュール空いてるって事になりまして、急遽ではあるが場所を貸していただける事になりました。

お店には申し訳ないし、店主の松川さんも「お客さんいるかどうかわからないけど」って気にしてくれてるんだけど、そこは今回に関してはいいです。
「いいです」というか、こちらもきちんとしたライブステージをとは思ってないので。

以前に同じようにFOLKIEでやらせていただいたような、フラッと店に行って歌って、たまたまお店に来た方がそれを聴いたり、もしくは聞き流して勝手に飲んでるみたいな環境で、こちらもフランクに思いつきで、時間も決めずに色々勝手に歌ってみたいなという感じ。
雑談とかしながらもいいかもね。

もうちょい言えば、そういう中から何かが自分の中から出てくるとか、授かれるものがあれば拾い物。

という事をね。

で、一応はザックリとどんな感じで歌おうかみたいな事は妄想してるけど。

まぁ、普段やるような曲も混ぜ込むとして、その他に最近やってないような曲とか、いつも曲数の限られたステージでつい選曲から漏れちゃうけど実は自分なりに気に入ったところのある曲とか、歌いたいけどなかなか機会のない曲とかね。

もしくはその40周年記念を前に、10代の頃に書いた曲とか、もしくはその頃の曲と同じようなタイプの曲をおっさんになってから書いてみたらこうなりましたみたいな比較でもいいし。

それと歌本とか広げてアレコレ歌ってみるのもギター覚え始めの頃みたいでいいかもしれない。

まぁ、その場にいる人とか空気の感じとかでそのへんはね。

曲作りとかに興味のある方がいるようなら、自分のそういう話をしながら聴いてもらってもいいかもしれないし、フォークソング好きのおじさんおばさんが多ければ70年代フォークとか歌謡曲みたいのでもいいし。

とか色々考えてるが、その場でバリバリにライブやりたくなればそうするだろうし、まぁ現場でのお楽しみです。

もう「歌い収める」じゃなくて「歌い散らかす」感じ。

そんなアレなんで、ライブチャージとかなし。
通常料金で飲みに来たついでに、たまたま歌ってるから聴いてみるみたいなスタンスとか、実は辻がどんなんだか興味はあったみたいな方がいたら、足を運んでいただければ幸い。

多分、20時頃からゆるゆると。

場所は先ほどもお伝えしたFOLKIE(中央区南6条西3丁目 ニューオリンピアビル8F)

でございます。

12・29告知用のコピー

よろしくどうぞ。


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知り合いを観に行ったら知らない彼女らがいた(Tomoi×高井麻奈由『永遠のおと』のレアなこと)

本日は、Tomomi × 高井麻奈由のツーマンライブ『永遠のおと』を鑑賞。

前にも書いたが、クリスマスイブというのは基本的に毎年家の中で1人静かに過ごすのが習わしになっている。
まぁ、少なくとも自分から積極的に予定は作らない。

ただ何年かに一回はちょっとお誘いいただいて出向く時もあるのね。
今回も声をかけてくれたので行ってみた。
だいたいそういう時はいいプレゼントをもらっちゃったなって気分になる。もちろん今回もでした。

会場のど真ん中にステージを設置して、客席がぐるっとそれを囲む。
ステージには一台のグランドピアノと、ボーカル用の椅子が置かれ、時折ピアノの演奏を交代しながら2人で向き合って歌い、コーラスを入れ、演奏する。
非常にシンプルだけどなんか味わいが贅沢だ。

お互いのソロパートも若干入りつつ、でも基本的にはどの曲もどちらかが演奏しながら2人で歌ってた。カバー曲も交えながら(この選曲がまた良かった。意外な感じもありつつなぜか2人に合っている)お互いのオリジナル曲を一緒に歌う。ソロパートではこのライブのタイトルの元である高井麻奈由の『永遠の贈り物』をTomomiちゃんが、Tomomiの『はじまりのおと』を麻奈由ちゃんがそれぞれカバーして歌うというのも粋な演出であった。

ってかね、そのカバーの選曲も含め、やってることに一切ブレがないのですよ。
今時「コンセプト」なんて言葉は流行らんのかもしれないが、言葉でどうこう説明するんではなく、やってることで「コンセプト」が明確に伝わるっていうはその場にいて実に居心地がいいのです。

まぁとにかく

今回は久しぶりに純粋に「お客さん」として観に行った。おそらく昨年のそれぞれのワンマンライブ以来かな?
なので、いつもは割と後ろの方で座席があまり空いてなければ立ってみてたんだが、今回は「自分は客です」という意識で、結構ステージ近くのしかも双方を視界に入れられるど真ん中あたりで観させていただきました。

もうね、ホラ毎回この2人のこと書く時に「付き合いが長い」とか「始めた頃から知ってるんで」ってところから感想書くけど、もちろんそういうものはオレの中にはどうしてもあるんだけど(いつまで経っても10数年前のあの頼りなかった感じの印象があるもので。子供の頃の姪っ子の印象が強い親戚の叔父さんが、成人した姪っ子を見るたびに「大きくなったな〜」とか言うのと同じだよね)、今回は最初に一瞬2人で登場して2人の声が重なった時くらいにふといろんな事がよぎったけど、その後はもう普通に「いいアーティストのライブに来た人」になってた。

なんちゅうんだろうね?
普段、一緒にライブやったり音響やったり(よく考えたら曲提供したりとかもしてるんだった)してる人達と今目の前で歌ってる2人がどっか一致しないような不思議な感覚もあったな。まぁ喋り出すとアレなんだけど(笑)。

ん〜今日の印象だけで言うと、Tomomiちゃんはピアノが上手くなった。まぁちょっと8月に彼女の伴奏で歌った時にも思ったんだけど、今回はグランドピアノだったしいろんな事が音にしっかり現れるのでね。余計にそんな感じ。
前はホラ、正直言って弾くのにいっぱいいっぱいな感じというか「ただ弾いてます」ってピアノだったのが、「ピアノも歌ってる」って感じになってたな。カバーや麻奈由ちゃんの曲でもそうだったもんね。

で、麻奈由ちゃんはボーカルの自由度がどんどん増してくるね。
ツアーとかで回ってる経験もあるんだろうが、多分同じ曲でも毎回その場に応じて色々やれてるんじゃないかな?
歌い出しを半拍くらい遅らせるとか、歌い終わりの声の長さとか、最後の言葉の母音を強く出して伸ばさず止めるとか柔らかく流すとか…。
これは今日聴きながらふと思った事なんで根拠はないんだけど、もしかしたら麻奈由ちゃんはこういうボーカルができるようになって、昔書いた自分の曲の中に自分でも意図してなかったような「深み」みたいなものを発見してるんじゃないだろうかって気がしたんだけど、どうだろうね?

で、2人して細かいところまできちんと吟味してきたんだろうなと。
コーラス入る部分での歌の縦割りとか、声をどこまで伸ばしてどのように着地するとか、フェイクをどう絡めるかとか…。
そしてお互いの曲に対するリスペクトというか共感具合というか、そう言うものをきちんと持って自分の声で表現してるってのが素晴らしいなと思ったのです。正直、もうそこにはオレの知ってる2人ではない存在がありました。

あとね、もう一つ。
あんだけじっくり聴かせるようなタイプの曲ばかり並べて、それも一台のピアノの演奏と2人で歌うだけと言う単純極まりない構成で、よく持たせられるなと(笑)。ぜんぜん飽きないしダレない。
オレにはアレは絶対無理(笑)。

こういうアレコレって、才能だとか運だとかって話じゃないよね。気持ちだけあればいいってものでもない。
こういう事を書かれるのは2人とも好きじゃないかもしれないけど、今日2人が表現したもの全てに努力とか修練とか、いい意味での貪欲さが込められてる。

なので、簡単に羨ましがったり卑屈になって「あの人たちはいいよね」って言えるものではないし言ってはいけない。

と、いうところを尊敬する。

約半年前から準備を始めたそうで。
その前から2人で小規模なツーマンを定期的にやったり、企画が組まれてからは2人で遠征に行ったりもしていた。そもそもが麻奈由ちゃんの発案だったそうだが、どこまで考えてたのかわからないけど、こうした事前の活動があっての今日だった気がする。通り一遍の「コラボ企画」じゃなくて、呼吸も気持ちもきちんと揃ってたのは、そういう事なんだろうね。

それを見据えて事前のアレコレもやってたんだとしたら、前にも書いたが、やはり「高井麻奈由恐るべし」である(笑)

個人的には、ちょっと彼女らの曲聴いてて自分の曲の「こうしたいのに上手くいかないな〜」って部分に対するヒントをいただいて帰ってきた。
口の悪い言い方をすれば「盗ませていただく」という奴だ(笑)

もうどっちが先輩なんだか(笑)

いろんな事を見習おうと思う。

と言う事で、終演後は2人に会うとアガっちゃいそうなんで(笑)、早々においとましてきてこれを書いている。

良いイブの夜をいただきました。ありがとう。

では、これから世界中の良い子達にプレゼントを渡しに行ってきます。









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『年の瀬を前に…』の後に…

ライブ終わったその日に書けるのっていいね。

無事終了しました。

年内の正式なライブは終わりでございます。
あとは、年末に時間が取れれば歌い散らかしたいな〜とは思ってるけど。

ご来場の皆様、関係各位ありがとうございました。

今回はっすね、中川トモキ君とおちよ。ちゃんとご一緒。

まぁアレです。今年知り合ったお二方をお誘いして、あえて早い時間にやってみた。
ちょっと前回円山夜想でやった時の時間帯ってのがなんかいい感じだったので。

そして考えてみればその前回、10月頭のライブ以来、自分の曲を歌うライブをやってなかったのでした。丸々2ヶ月。
その間にM3というユニットでカバーやるのはあったけど、なかなかここまで間空くのは最近では珍しい。

中川くんとは9月にフライアーパークでご一緒して、その時にお互いにサポートメンバーつけてたんだよね。で、なんか「この人の丸裸の状態はどんな感じだろう?」ってのが聴きたいのもあって、その時に「今度は弾き語り同士でやろうぜ」みたいな話して、割とそのあとすぐ今回の話を組んだんだ。
なんというか「ひたむき」がいいなって感じでね。曲もパフォーマンスも。前にも書いたけど、もうオジサンにはどうやっても出せないものがありまして。

まぁ、真面目な好青年である。
今日も「この時間から会場には入れますよ」って時間の10分前くらいに「すみません、道が混んでて遅れます。できるだけ急ぎます」ってわざわざ連絡くれてさ。
まぁ余裕もってのリハ時間だったんで(この時間から店に入れるから来た順にリハやりましょうみたいな緩い設定したのよ)、「全然大丈夫だよ〜」みたいな返信をしたんだけど、その時こっちは風呂上がりで腰にタオルを巻いた状態で返信してたという…(笑)

それから、おちよ。ちゃん。名前の最後に「。」がつく表記。ということで、って訳でもないがなんとなく連想したのも会って、オレは自分のリハの時、先日M3でもやった「モーニング娘。」とかやってた。

彼女とは、ライブを一緒にやるのは初めてなんだけど、最初にあったのがFOLKIEで、オレのライブが終わった後に店に遊びに来て紹介されたんだったかな? いい感じに酔っ払っていて、その時一緒にいた黒田雄亮と三人でギター弾いて遊んだのよ。
で、その後で一回ライブも拝見させてもらって。
ん〜、ギターが上手というかギターを愛でてるな〜ってのがわかる人である。色々使い方とか研究してそうだ。
曲もまたオーストラリアで育ったせいなのかどうかはわからんが、やっぱりテイストが「洋楽聴いてきた」ってのがわかる感じで、面白い。
まだ若いのにいろんな事経験してる人でね。いろんな話を聞いていると面白い。
今回は本人も久しぶりだと言っていたがピアノも弾いておった。それもまたいい感じだった。

彼女もまた、真面目な人である。なんというか根が。ステージにそれが出てる。

真面目で一生懸命な若い人は好きである。が、今回のこのお二方とも「真剣」であるのは素敵だけど「深刻」になり過ぎないようにねと思ってしまうような危うさも見え隠れしていて、もしかしたらそれが魅力の一因かもしれないんだけど、なにかの弾みで落ち込んだらけっこう大変な気がするな。う〜ん、どーなんだろうね。こんなユルユルなオッサンが偉そうに言えるアレではないんだけど。

そんな私の今日はこんな感じで


〜 セットリスト 〜

こころ
情熱
単純なもんさ-男の子の歌-
素敵な君の歌
自画自賛
おやすみ、君は自由だ

書いてて気がついたけど、前半が今年発表した作品集からで、後半が割ともう随分前に書いたやつだな。

ちょっと今日は中川くんが自分の少年時代のことを振り返ってどうのこうのみたいな話や歌を披露してたのもあって、前回自分がここで書いてたようなこととリンクしてたりして面白いもんだな〜ってのと、前からたまに書いてるような「螺旋」ってのとかも相まって、自分の中でもこう「周期」のようなものを意識したりとかあったのかもね。

今日はちょっと緩やかにいい経験をさせてもらいました。
ありがとう。

で、ステージから「若い人にもオレをどんどんライブに誘ってほしい。君らも頼むよ」みたいな事を喋ったんだけどさ。
早速、おちよ。ちゃんから終了後にオファーいただきました(笑)。気を使わせたかな?

ってか、これ言ってもいいのかな?
詳細はまた教えてもらってから。

その前に、
来年は、先日も書いたようにオレのちょっとした「40周年記念」イヤーでございます。
まぁ、特にそういう催しはしないけど、自分の中でそういう気持ちを持ってみようって事で。

その幕開けは毎年恒例のバースデーワンマン。

一応、華々しくスタートしたいので、何卒よろしく。

2020バースデー告知


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1980年に少年がなんとなく思い浮かべたこと 〜『ある40周年記念』のアレコレ① 〜




40年も前なんだね。
道理でというか、それはあまりにもフワっとした出来事だからなのか、あんまり詳しいことは覚えてないんだけど。


1980年。僕は中学3年生だった。
もしかすると周りは進路がどうしたとか、受験がなんだとかってことになってたんじゃないかと思うが、自分自身にとっては(まぁ、友人らと話をする便宜上、まったく考えないでもなかったと思うが)あんまり熱心に関心を向けることではなかった。

興味がないことに対して、「オレってこういうことに関心持たなくて大丈夫なんだろうか?」とか、それでもどうやってもそこに自分にとっての大きな意味だか意義だかを見いだすことができないとか、そういう方向ではちょっと悩んでたかもしれない。

親とかさ、学校内で言われることは頭では理解してるんだよ。理屈もわかるし。
それに刃向かうつもりもないんだけど、全然大事なことと思えなかった。

正直、いまだに「偏差値」の意味するところやその重要性を理解していない。

まぁ、そんな少年でした。

興味があることといえば、もちろん女の子のことと、それから音楽、あとは本を読んだり映画も好きだったかな? 友達とバカなことやって過ごすのも好きだったが、1人でなんだか訳のわからない文章書いたりとか、「こういう映画作りたいな」とか「こういうアーティストになりたい」とか夢想したりするのが好きだった。

・・・今と変わらんな…

あとは、数年前に手に入れたギターを毎日弾いてたな。
ビートルズとか、フォークソングをかき鳴らしてたかな?
ギターを手にした目的が「自分で曲を作って歌う」だったので、コードを3つ4つ覚えると曲を作ってたから、その頃には多分10曲か20曲はあったんじゃないかな? どれも曲としての形をなしてなかったけど。

そんな1980年の、確か5月か6月の確か日曜日。本当に記憶が曖昧。

暖かくて穏やかな日だった。

さっき書き忘れたけど、少年時代は自転車で1人であちこち徘徊するのも好きでね。
中学の頃の晴れた日曜ってのは昼間はだいたいチャリンコ転がしてた。
当時は住んでるところからちょっと行くとだだっ広い野原がありまして。多分、その辺の農家や土地持ちが遊ばせてる土地だね。

そこまでチャリで行って、その広い野原の真ん中まで入り込んで(多分、今だったら怒られるんだろうな。のどかな時代だった)寝転んでぼんやりといろんな事を考えてたりしたのね。

その日もそんな事をしてたのね。

原っぱの真ん中で柔らかい日差しを浴びて、時折穏やかに吹く風を感じて、空が青く澄んでいて…。寝っ転がって真上見ると、視界にその青空しか入ってこないのね。
当時のお気に入りの一人遊びは、そんな視界いっぱいの青空をじっと眺めて、この青がどこから始まって、どの高さまで青く見えるのか見極めようという…。
コレ真剣にやってると、他のごちゃごちゃとした雑念が消えちゃうというか意識に引っかからなくなるのね。あとで気がついたけど、ちょっとした瞑想に近い状態になってるんだと思う。
なので、コレやったあとって頭の中が非常にクリアになるし、気分も穏やかでちょっと満ち足りたような感じになる。

それやったあとで、帰ろうと思って立ち上がった時に、ちょうど雲に遮られてた太陽が顔を出したのか、周囲がパーっと明るさを増して(というか、「輝きをまして」だな)、そこにフワーッと風が吹いてさ。

その時に何気なく思い浮かんだのよ

「あぁ〜、オレ、ずっと歌書いて歌っていきたいな」って。

当時なんてまだギターだってまともな音出せてないはずだし、下手くそだし(今でもだと思うが)、曲なんて曲としての体をなしてないというか、良くてもようやくそれっぽくなってきた程度だったと思うんだけどさ。

なんかそう思ったのね。

こうなんか熱血な感じでも、固い決意を自分に誓うとかでもなく、ポカポカした陽気に包まれながら、ふわ〜っとそんな気分がなんとなく…。

そう思った時になんかわからんけどすごい嬉しさもこみ上げてきて、幸福な気分でもあった。

そういう「なんとなくふわ〜っと思い浮かんだ」って瞬間だけは鮮明に覚えてるんだよね不思議と。

その「ずっと歌書いて歌っていきたいな〜」っていうのを思えば40年続けている。
他にもっと固い決意をしたり、なにか誓いをたてたような事柄もあったはずなんだけど、そういうのは全部忘れてるのに(笑)。

うん、思えばあの時のあの「なんとなく」がスタートだったんだね。

まぁ、当時ずっと歌書いて歌うってことをやるならプロしか道はないと思ってたから、そういう目標になっちゃったし、人に説明する時にはプロになるんだって言ってたから、そうなるとその夢は叶ってないって事になっちゃうけど、根本の部分で自分が何をやりたかったかって考えると、思い描いた通りではないにせよその頃思った事をやりながら生きてこれたんだな。

これは誰に感謝すべきなのか?

そして、スタートがそんなんだから、他に自分が「何周年記念」って言えるような記憶も記録もなく、ずーっとふわ〜としてるみたいな(笑)。

うん、でもこれこそがオレの記念です。

その「ふわ〜っと」から来年で40周年なんです。

この「ふわ〜っと」を続けるために、もちろん葛藤があったりヘビーなことがあったりもしたんだけど、そんなに「がんばりました」って話でもないしね。勝手にやってただけだから。嫌だったらやめればよかったのに、結局それ選んでるの自分だもん。

前にも書いたけど「固い決意を持って続けてきた」というよりは「やめられない」という症状が続いてるみたいなアレです。

その事をとてもラッキーだったなと思う。

なんにせよ40年続いてるってのはそれなりに大したものだと思う。

おかげでいい人生な気がするし。なんだかんだあっても「オレ自分がやりたいと思った事40年やってるんじゃん」って思えるし。

それが根幹にあってのいろんな経験もしてるしね。こりゃ楽しい。

だからね、さっき誰に感謝すべきかって書いたけど、まずはあの1980年にふわ〜っとそんな事を思いついた、その少年に感謝したい。

それがあったからこそ、いろんな人が力になってくれたり、心配してくれたり、喜んでくれたりするんだからね。

「よくぞあの時、思いついてくれた」と思うよ。

なので、これがオレの音楽活動城ただ一つのアニバーサリーなんです。

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来年は非常に個人的なアニバーサリー



わざと、あえてこの日から、この非常にこじんまりとした自分だけのアニバーサリーについて語る。
多分、これから時折。

え〜と、前からちらっと言ってたけど、来年は自分にとっての「節目の年」である。
ものすごくこじつけなんだけどね。

ホラ、例えば昨年は親交のあるMickや高井麻奈由ちゃんが「活動10周年」とか、お世話になってるフライアーパークが「開店20周年」とかだったじゃない? 来年はhide-c.が15周年だったはず。

他にも毎年毎年、色んな知っている人が「デビュー15周年」とか「活動を始めてから5周年」とかやってるわけですよ。

オレ、自分のそういうのまったく分からないのね。まぁ「長い事やってるな」ってのはわかるんだけど(笑)

自分が一体いつから活動開始だったのかとか、そもそもどっからが「公的な」活動開始なんだか…

コレ、前にも書いたけどさ、別にどこかの事務所とかレーベルと契約結んでる訳でもないしさ。そういうのがあればそこと契約結んでライブやるなり作品リリースするなりしたその日がデビューなんだろうけど、別に誰に許可もらったとか契約書交わしたとかもなく、勝手にやってるだけだからね(笑)

あとは「初めて人前で演奏を披露した」とかになると、コレもはっきり覚えてないのよ。多分、中学生の時の文化祭とかキャンプとかでやったのがそうだと思うんだけど、その他住んでるとこのお祭り出たとかもあるし、果たしてそれが人前でやっていいレベルだったのかどうかとかもあるし。

んで、「初めて人前で自作曲をやった」とかでも覚えてないってか、放課後に教室でギター鳴らしてとか、そういう時にどさくさに紛れてオリジナル聴かせたりしてたし、その頃の友達との遊びが、オリジナルを含め色んなのを弾いて歌ってカセットに録音するってのだったから、別に「これが自分の活動のスタート」とか「記念すべき最初の云々」みたいな「満を辞して感」が全くない(笑)

今プロ野球で活躍してる選手だって、まさかガキの頃に公園でキャッチボールしたのを「アスリート人生のスタート」として、そっから数えて何周年みたいなことにはならんでしょ? 彼らは「プロ野球生活何周年」っていうのを節目にしてる。

その公園のキャッチボールと同じ感覚でギター弾いて、歌作って歌ってそのまんまなもんで、そういう「活動何年目」みたいのがないというか、判断がつかないのよ。

で、一個だけ確かに覚えてるのが1980年なんだよね。

なので、多分2010年の頃は「30周年」とか言ってた気もするんだけど(それすら明確な記憶がない)、その1980年に、オレは「この先もずーっと曲書いて歌っていこう」みたいな事を思ったんだよね。

あくまでも表現としては「思った」であって「決意した」とかじゃないんだけどさ。

「この先何があっても俺はやり抜くんだ!」とかそういう熱いものじゃないのよ。

ただフワ〜っと「自分で曲作って歌っていきたいな〜」って思っただけなんだけどさ。

不思議とその時の自分がいた景色とか空の感じとか、風がこんなふうに吹いてたとかそういうのは覚えてる。
それが何月何日かまでは覚えてないけど。うん、多分5月か6月の日曜日。

なので、来年はオレが「自作曲を作って歌う事をずっとやっていこうと思ってから40周年」なんですよ(笑)。
無理やりな感じだけど、オレが唯一考えつける自分の活動にまつわるアニバーサリー。

まぁ、確か30周年だか35周年だかの時もそういう事を言いふらした気もするんだけど、ちょっとやっぱりこれって特にどうということのないアレなんで、自分でも途中で忘れたってかどうでも良くなったんだよね。

でも今回はですね、ちょっと別にそれでイベントとかなんだとかやるつもりはないが、自分で「2020年ってのは40周年イヤーなんだ」って事を気持ちのどっかに置いておきながら活動しようかなと思っている。

まぁ、オレ以外の人にはどーでもいい話なんだけど。

なので、この日記でも時折「この40年を振り返る」的な記事を書く機会が多くなるかもね。

で、色々といつ何があったのかを忘れてるオレがなぜこんなことだけ何年にあった話か覚えてるかというと、ひとつはさっき書いたように、その思い浮かんだ瞬間の事を鮮明に覚えてるからってのと、その年の暮れにジョン・レノンがこの世を去ったからなんだよね。
あの鮮明な記憶があるのは1980年の出来事だってはっきりしてるのは、そういう事なんです。

なので、この40周年という事をいつから表明していこうかって考えた時に、今日からって思ったの。

そんな40周年のスタートはこちらから
      ↓
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正解は波紋を呼ぶ

集合2019−12−01


昨夜の【楽しみっくナイト Vol.46~3M vs M3~】ご来場の皆様、関係各位ありがとうございました。

やっぱり楽しかった。どこから話せばいいんだかわからないくらい楽しかった。

3Mはね、もう安定の演奏力と歌唱力でございまして。今回は特に選曲がいい感じでハマっていたと思う。
あと、トークが緩い。

3M2019−12−01


こういう企画ってなぜかわからないけどお互い相手に対して自分らの演目とかネタを本番まで教えたくないという心理が働きまして。
で、オレと宗ちゃんは3Mの面々がやってくる前にリハというか打ち合わせを済ましておくつもりで入り時間を決めていたのだが、オレがやらかしてまして。
たまにある勘違いなんだが、集合する時間は認識してるんだがどっかのタイミングでその時間に家を出る計算で行動していたりするんだよね。

いつもは途中で気がついて慌てて出かけて事なきを得たりするんだが、そして1人で自分の曲歌う分にはこちらとしてはリハ飛ばしちゃってもどうにかなるんだが、よりによって昨日みたいな企画の時に地下鉄に乗る直前まで気付かないままで、なんかぼんやりその後の時間計算してる時に違和感がありまして(笑)
ま、その段階からどんなに急いでもアレなわけです。

という事で、細かな確認事項をなにひとつ確認することもなく、3Mのみなさんが到着してしまい、声出しの為に本場ではやらない曲をごちゃごちゃ歌っているうちに本番の曲の間奏の長さとかどうやって終わるんだったかとかちょっと思い出せなくなったりしたりして。

ちなみに本番のセットリストはこんな感じ

〜 セットリスト ()内はオリジナル歌唱者 〜

大空と大地の中で(松山千春)
ダンシングオールナイト(もんた&ブラザーズ)
サムデイ(佐野元春)
襟裳岬(森進一)
愚か者(近藤真彦)
LOVEマシーン(モーニング娘。)
グンナイ マイ アラスカ(詳しくは後ほど)
恋人がサンタクロース(松任谷由実)



でさ、今回始まるまでの多くの方が、特にMickが(笑)、気にしていたのが、我々M3側の「もう1人のMは誰なんだ?」ってところでして。

前回の日記に書いたように、参加できない高橋麻衣子嬢の代わりに誰が入るのかっていうのなんだけど、本番まで発表を伏せると言うことになりまして。

結構、Mickを含め何人かの方から「誰ですか?」的な問い合わせが来てたのだが、そのうち「〇〇さんですか? それとも △△ちゃん?」みたいな聞き方もされるようになり…。
あんまり黙っていられる自信もなかったし、ちょっとこれで「〇〇さん?」みたいな質問をドンドンされ続けるプレッシャーに耐えられそうもなかったので、「いや、オレも知らないんだよ」と答えておりました。
申し訳ない。

もうただただMickと高井麻奈由にドッキリを仕掛けたかっただけなんです(笑)

ということで、正解は3Mのみゃん@ちゃんがM3にも登場すると言うアレでした。

ん〜正解がわかってからの諸々の面白さはその場にいたひとじゃないとわからない空気なんで割愛する。

で、本当になかなか決まらなかったと言う状況だったのよ。当日までに決まればいいってもんじゃないから、正直ちょっと困っておりまして。

で、前回9月30日にフライアーでオレのサポートでMickとかみゃん@ちゃんに入ってもらった時にさ、終わってからM3をどうしようみたいな話になって、状況を見かねたみゃん@ちゃんが「もし見つからなければオレやりますよ」って言ってくれて。彼としては「見つからなければ」って話だったんだが、宗ちゃんもオレも即答で「お願いします」みたいな(笑)。

で、麻奈由ちゃんとMickには当日まで黙っておいて、驚かせようってことでね。そうなると発表すらできないわけです。

みゃん@ちゃんとしては2組のセットリストを頭に入れて、当日立て続けに出るってのもあるし、物理的にも大変な上に、3Mで顔を合わせる2人にも悟られないようにしなきゃとか、お客様たちが、誰が出てくるんだってのでいろんな「Mの人」を予想しだしたりでなんか変に期待が高まるしで大変だった思うのよ。

そう思ったらついつい先日の日記でさらにハードル上げときたくなってしまいまして…。

スタートの挨拶の時も「ちょっと遅れてきます」みたいに誤魔化したりして、でスタート前に宗ちゃんが突然「予想クイズ」をやることを思いつきまして、お客様に「三人目のMは誰か?」の予想を書いてもらったりなんかして。

もう出にくいったらこの上ない状況に仕上がりました。

そしてM3のステージに。
ステージを始める時も「まだ来てないけど時間的に始めちゃいます」みたいなフリして『大空と大地の中で』をオレと宗ちゃんで始めて、サビで唐突にみゃん@ちゃんがステージにやってきてお得意の松山千春モノマネで熱唱。

すっかり騙されていた麻奈由、Mickの顰蹙を買い、3M解散の危機を迎えました(笑)。

いわゆる「出落ち」ってやつね。

これをやる為に、おっさん三人できゃっきゃしながら小芝居したりなんだりしてたのよ。あぁ楽しい。

M3 2019-12-01


で、セットリストにある『グンナイ マイ アラスカ』ね。
これM3のオリジナルですって紹介したけど、まぁすぐバレる嘘なんだけど、Mickの『アラスカ』と麻奈由ちゃんの『グンナイ マイ ベッド』を掛け合わせたのです。
もともと曲の毛色というか構造というか基本ジャンルが同じようなアレでして、コードの展開も似ているので、以前からオレの中では「同系統」という認識でいたのでね。
単純なメドレーってことではなくて、それぞれの曲のパーツをバラして組み替えるけどなんとなく歌詞に繋がりがあるように聴こえなくもないという作りにしました。

色んな音楽のルーツとか変遷みないなものの知識があると、こういう遊びが、さほど苦労なくできるのがね。「色々聴いてきてよかったな」と(笑)。

まぁ、あとは個人的な失敗というか本番になって打ち合わせと違うことやったりして他の2人には申し訳ない。それと、途中でギアを切り替える時にちょっと滑らかにいきなりトップに入れたもんで自分がどこの何を歌ってるんだかわからなくなったりしたけど、そこはまぁいいじゃないか。
楽しみつつ楽しんでいただくという軸だけは絶対に抜けないので、大丈夫ってことにしておこう。


で、本番終わってから、みゃん@ちゃんが麻奈由、Mickに挟まれて色々責められたり(要は3Mのリハの時とかもすっとぼけて騙してたワケだから)してたけどね。どういうわけか三人でステージの上で(笑)。 側から見てるとトリオ漫才みたいだった。

気まずい2019−12−01



その後は出演者一同で昨年も行った非常に美味しいご飯をいただいて、まったり過ごす。

で、その席で早くも来年の3M vs M3の日程が決まったようで。
2020年12月6日だそうです。

自分の企画であるバースデーライブはアレだけど、人様の企画で1年前からオファーいただいたのって初めてだ(笑)


で、解散してから1人で、きっとまだ店はやってるだろうと思い「500L」の会場である円山夜想へ。
当然終了してから数時間経過してるし、出演者と数名の音楽人が余韻に浸ってるような感じの…。

で、かまゆいが泥酔してまして、しつこく「オセロやろう」というので軽くひねってやってから、来店の目的であった『俺の500L』開催(笑)。
まぁ、開催というか単なる自己満足ではあるんだが、聴き手がいようといまいと、「500Lの日にここに歌いにきた」という事をしておきたかったので。
気持ちだけ置きに行って、ついでに募金箱に参加の証のワンコイン投入。

本間さんは優しいから、ステージに登ったらちゃんとPA繋いでくれた。ありがとう。

という、心残りを作らず楽しみ切った一夜であった。






正解は波紋を呼ぶ…の続きを読む
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