fc2ブログ

海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

※各記事下の「拍手」クリックで辻へのメッセージを書き込むことができます(非公開)                                       

螺旋の贈与

友人の木工家、伊藤隆志から彼の映像作品のDVDが届いた。

PLANET.jpg



以前にも紹介したと思うが、彼が『原子力発電所にモノモウス展』に出品する際に制作した映像作品『PLANET OF THE CATS』をDVD作品化したものを送ってくれたのです。

彼の木工作品やイラストを動かして撮影したものである。なんというか、あからさまに抗議の声というか、主義主張を前面に押し出すのではなくて、そこを踏まえて「表現作品」に仕上げてるところが「らしい」と思う。

この「らしい」というのは、ほぼ高校時代の彼に対する印象からのものなんだけどね。

で、もうずいぶん長い間交流もなかった彼と昨年SNS上で再会してからたまにやりとりし始めたんだけど、そのへんのことは何時ぞやのブログに書いたので省略。

あ、オレが最近ライブとかで身につけてる縄文の文様をあしらったチョーカーは、彼の作品です。
オレは自分のCD『海月屋sessions Vol.2』を彼に送った。
お互いの共通の興味である「縄文文化」にちなんだような「贈与の交換」だな(笑)

で、その『PLANET OF THE CATS』製作時に彼から、作品の中でオレが送ったCDからカポウちゃんと歌った『風来坊恋歌』を使わせて欲しいと言う打診があって、二つ返事でOKしたのね。

猫の惑星となった地球で、猫のカップルがドライブデートする際にカーラジオから流れてくる。
思ってた以上にがっつりフィーチャーされてた。

なんか一緒に作品作りしたようで大変嬉しい。

さて、先ほどの「贈与の交換」
このDVDに先立ち、オレの方からは新作である『弾き語り③【螺】』を送っていたのね。どこかで書いたと思うが、タイトルの「螺」は螺旋から取っている。
この作品は、以前書いた通り色々なところから舞い込んできた要素が重なって、結果として「弾き語りのアルバム」という形になった。

録音してくれる人(黒田雄亮)、撮影デザインをしてくれる人(みゃん@)、録音に使ってもらおうと思ってるという店(FOLIKIE)が、それぞれ個別にあって、タイミングが重なって録音制作に入った。収録曲の中でも以前にTomomiちゃんに提供した曲を自分で歌う機会があってそれを聴いた彼女から「今度アルバム作るときはセルフカバーを収録してくださいよ」みたいな事を言われてたりってのがあったり、その曲がちょうど前回の「弾き語り」シリーズを発表した時期に提供した曲だとかさ、まぁ他の曲も自分の気持ち的な事とか、曲の構造的にとかで、ちょっと前からの自分の興味であった「螺旋」ってのが曲自体とは別に共通要素としてあるなと感じて、そういうタイトルにしたんだけど。

そこに、前述の伊藤隆志からの贈り物も含まれてるのね。
いただいたチョーカーの文様。逆向きの二つの渦が繋がっている。渦というのは「螺旋」という解釈もできる。縄文人の死生観や宇宙観を表現したものではないかという説もある。

送られてきたDVDには手紙も同封されていた。
【螺】を聴いた彼の感想が書いてあった。

それがなんだか泣けてくるくらい嬉しいものだったのね。
彼は作品の中に、高校時代のオレを見つけてくれていた。当時は歌を聴かせたことなんてないのにね。彼が高校の時に感じていた本質的な「辻」ってのを、それから数十年経っている今の作品から感じ取ってくれたらしい。


それにしても、その手紙の中でオレが高校時代に書いた文章のことまで書いてあったのは驚いた。
よく覚えてるな

なんか、曲を聴いているうちに思い出したらしい。

特に説明はしなくても、ちゃんと「螺旋」って事を感じてくれたのかもね。


ありがとう。




スポンサーサイト



未分類 |
| HOME |