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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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カバーの楽しみ(について書くのも楽しみで長くなった)〜その3



前回の続き 

さて、もともとカバー曲を人前でやるという発想のなかった自分が、たまにではあるけど取り入れるようになったのはいつからだっけ?

ん〜、記憶では毎年やらせていただいているバースデーワンマンライブの初期の頃には「お試し」でやっていた気がする。
ま、普段より長丁場だし、スペシャルな感じでちょっと毛色の変わったこともやろうかなって感じで。
だけど、コレわりと早い段階でやめちゃったのね。
自分でしっくりこなかった。

普段より曲数も多いし、いいかなと思ったんだけど、なんせ聴いてもらいたい、歌いたいオリジナル曲が大量にあるので「わざわざ企画色出すために削るのもったいない」ってなっちゃって(笑)

で、それでも時と場合によってカバーを取り上げてもいいかなって感じるようになったきっかけは、今回思い返してみたら二つありました。

まず一個は、そのバースデーライブで「ハーフタイムショウ」というゲストに来てもらって、その方に何曲かやってもらったり、一緒に演奏するシステムを導入した時。
カバーをやることの意味合いが自分の中でちゃんと明確にできたのね。
そのゲストで来てくれた方と自分の共通項ってのかな? お互いに好きだったアーティストや楽曲を一緒に演奏してお互いの「好き」とか「思い入れ」を共有して楽しむみたいな。
最初のゲストのカポウちゃんとは佐野元春、翌年がBlackMafiasで、メンバーのムネちゃんとお互いの原点とも言うべきビートルズやったりとか。
それがきっかけで、ここ数年はちょっと趣向を変えて、例えばマイジェニの演奏力を活かしたくてさだまさしの曲選んでみたり、Tomomiちゃんのボーカルの良さを出したくて島倉千代子やってみたりとか、そういう普段その方達がやらないけど、持ち味出るようなのをオレが選ぶってのも引き出しの一つとして持てるようになった。


で、もう一個のカバーやるきっかけってのは、たまに企画とか宴会的な集まりで人の曲を歌ったり一緒に演奏したりって事がある中で、何人かの方に「人の曲でもあんたが歌うと辻の曲になっちゃうね」とか「曲を自分のモノにして歌える」ってな評価をもらえたからってのが大きいかも。
曲によっては「オリジナルかと思った」とかね。

多分、オリジナルにこだわってるってのは、ステージに立った時に「オレです」ってことがやりたかったからなんだと思うのね。
で、もちろんそれをやるにはオリジナルが最も良いと思うのだけど、人の曲でも「自分なりの」ってのが伝わるのなら、これも引き出しの一つとしてアリだなと思えるようになったんだな。

それからは、まぁ、予め仕込んでいる場合もあるけど(例えば、震災チャリティーの500Lの時に『満月の夕べ』やるとか)、リハの時に歌ってみたらなんかシックリきたから本番でやったとか、あるいは本番中になんとなくその場の空気で「コレやったら面白いかも」みたいな感じでやったりもする。

多分アレだね。若くて頑なだった時は「なにがなんでもオリジナル」って思ってたけど、だんだん寛容になってくるってか、あとは多少の余裕というのかな?
以前よりは自分がどんな曲をやってるかっていう基本的な部分の印象をちゃんと持ってくれている方が増えたので、そのメインの部分を踏まえつつちょっと外れてみるって遊びとか、そのイメージを活用して「あえてカバー」ってことで一つの自分の表現にできるっていうアレかもね。

直球勝負だった投手が次第に緩急つけたり変化球も持ち味にしていくような。

かと言って、毎回カバー曲やるなんてことにはならないけどね。もったいないから(笑)
人の曲をやろうとするには自己承認欲求が強すぎる人間でございます。

なので、自発的にやるのは難しいから、今回のようにカバー曲オンリーなどの企画を持って来ていただけるのは、タイミングが合うととても楽しみなのです。

そこらへんの事はまた次回


11/12(月)
【Wonder Covers of The Night】
場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN/20:00~
START/20:30~
料金:¥1000 (1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / 辻正仁










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カバーの楽しみ(について書くのも楽しみで長くなった)〜その2



前回の続き 

「続き」と言いながら、話は脱線していくけど。

ん〜、自分でもあんまりカバーはやらないけど、知り合いの音楽人のライブ聴いたりするのも、自分自身はその人のオリジナルが聴きたくて行くんだよね。

まぁ、そこで数曲カバーが入ったからと言って不満に思うこともないけど。

あと、今度のムネちゃん企画のように元から「カバー曲だけでやります」って趣旨のライブならいいけど、通常のライブで何組か出演してて、ある人だけ突然「今日は全部カバーやります」とか言われるとちょっと「いいや」ってなっちゃうかな? あ、普段オリジナルでやってる人がだよ。

オレは歌もパフォーマンスも曲もMCも含めて「その人」っていうのに興味があるので。なので、途中で一曲カバーをやるってのなら、その人の発想の中で自分を表現する方法の一つとしてカバーを選択してるなら、オリジナルメインの流れの中でそのカバー曲を選んだセンスとか、どんなアレンジにしてるかとか、歌い方とか、その人の曲に対する思い入れとか色々見所があって楽しめるんだけどね。

本来オリジナルで活動している人が「今日は全部カバー」ってなると、「それは改めてそういう企画でやってほしい」って思っちゃうんだな。ま、こっちの勝手な好みの話だけど。

で、これがカバーじゃなくて「コピー」になると、なんかもう自分とは種類が違う印象があって、個人的には興味がない。

これも厳密にどういう違いがあるのか知らないけど、自分の分け方としては「カバー」っていうのはオリジナル曲を取り上げるに際して、演奏者や歌い手の解釈とかアイディアを入れた歌い方や、アレンジを加えるってことだと思うのさ。中にはタイトル言われないとオリジナルが何か分からないくらい変わってるのとかもあったりして。

それは演者のセンスとかキャラクターってかなんか「その人」ってのが反映されてるから、興味もてるんだ。

対して「コピー」というのは、そのオリジナルを忠実に再現するってことを目指すものになるだろうと思っている。
まぁ、飛び抜けて面白いのはあるよ確かに。
もうなりきっちゃってる人とか、本当に忠実にコピーしてる演奏を楽しそうにやってるのを見ると「あ〜、そのアーティストが本当に好きなんだね〜」ってほっこりした気持ちになったりもする。

こういうのをやっている人たちって、おそらくオリジナルの演奏者のクセとか、音色の作り方とか、色々と細かな点を研究したり、それに近づくように努力したりってところに喜びというか快感があるんだろうけど、オレの場合その感覚も興味もゼロなんで、「それくらい好きなんだ」って部分以外にステージに共感できるものも新鮮なものを得る感じもないんだよね。あくまで好みの問題として。

さらに致命的なのは、こっちは自分も歌うので、オリジナル聴く時にもボーカルに注目してるじゃん?
そうするとコピーしてるの聴くとまずボーカルの声が違うじゃん。アレがもう…。
バンドの演奏がオリジナルに近ければ近いほど、どんなに歌が上手くてもボーカルの違いが大きな欠点に聴こえてしまう。コピーバンドの人たちってなぜそこに無頓着でいられるのか、たまに不思議に思えたりする。
オリジナルのサウンドだって、ボーカルの声質とか歌い方とか声量とかそういうものとマッチしてるから、そのサウンドがいいわけで…。
まぁ、歌も似てる人とかいるけどね。似せてるというか。

だから、コレはもうしつこいけどワタクシ個人の好みですよ。多分、コピーの人たちはその人たちなりの感覚があって楽しんでるだろうし、それが聴きたい人もたくさんいるだろうし。

ということで、コピーに関しては自分でやりたいと思ったことは一度もない。
もしやるとすれば、それはもう余興の出し物的に、自分がオリジナルのボーカリストの「モノマネ」をして楽しむってアレなんで、歌い手としてとか、ある種の表現者として歌うって行為とはまったく別なものになってしまうのね。
あ、ちなみにワタクシ、エンタメとしてモノマネ芸人さんはとてもリスペクトしてます。念のため。

風呂では自分なりのものまねネタも開発してたりして(笑)

と、大幅に話が脱線したので、続きはまた次回。


11/12(月)
【Wonder Covers of The Night】
場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN/20:00~
START/20:30~
料金:¥1000 (1ドリンク付き)
出演:黒田雄亮 / 辻正仁

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