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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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狭いステージだって大好きだ!



【Voice & Rhythm vol.39】のステージ無事終了。
イベントは明日もあるよ。

非常に楽しくやらせていただきました。

控え室がさ、あまり経験のない出演者の方々のなんだか緊張している空気感のところと、それをサポートするベテランの方とか講師をやってる方とかが溜まっている非常に緩い空気感の場所がありまして、両方行ったり来たりしていてこのイベントの独特なムードを満喫して、幾分気分が高まっちゃってね。無意味に楽しい。

公表すべきアレかどうかは分からんが、正直声のコンディションとかはそんなに良かった訳ではないのだが、その分は別のところでナニした感じで…。

なんでしょう?
相当数な出演者が入れ替わり立ち替わり登場するし、ボーカルスクールのイベントなんでオレは外様なわけでして、自分が出て行っても「この人誰?」みたいなお客様もたくさんいらっしゃるわけですよ。
そこでやったらみんな引くだろうなと思ってたネタがあって(客席に降りて行ってお客様をいじるというやつ)、そんなのは分かり切ってることなのね。
で、もう本当にやる直前までどうしようか迷ってたんだけど、そのなんちゅうか「客が引く、失笑する」みたいなことをやってみたくてしょうがない(笑)。そのやってる自分が面白いっていうオレはどこかおかしいのだろうか?

でも、まぁ最後は強要した手拍子をみなさんしっかりやっていただけてありがたかった。
ライトの影響でずっとお客様の顔見えなかったんだけど、最後は実は照明を「弾き語りにあるまじき派手さでお願いします」と伝えてあって、それで皆さんの顔も見えたのだけど、結構みなさん楽しいそうにニコニコして手拍子してくれてたので非常にハッピーでございました。
ありがとうございます。


〜 セットリスト 〜

夢なんてなくてもいい
楽な気分で
ロマンチスト
素敵な君の歌
求愛ラプソディー

結構スタートから間も無く会場につきまして。
で、自分の出番後も含めて舞台袖やら客席やらをウロチョロしつつ出演の皆さんのステージを楽しんでおりました。

なんだろう?
何年か前からそういう気はするんだけど、女性の方で自作曲じゃない方ってのは結構椎名林檎の曲を取り上げる率が高いな〜と。自分がステージに立って表現する立場になった時に椎名林檎を選ぶというのは、彼女は同性から深い部分ですごく支持されてるんだろうなと改めて感じた次第。

しかも彼女の曲というのは実に難しいんである。本人なんだかブレーンのアレなんだかは知らないけど、結構いろんな音楽を知ってないと出てこないような要素が詰まっている。
弾き語りするんだってコードとか展開の構成とかが結構凝っている。おそらく普通に聴いている分にはいい感じで聴けるポップソングなんだが、ちょっと耳が肥えているとそういうところに感心する曲が多い。

前からライブとかでは言ってるけど、例えばこの椎名林檎とかを聴いて「自分も音楽やりたい」とか「この人の歌を歌いたい」とか思って始めた人って大変だろうなと思うのね。
オレがギター持った時に歌いたいって思った曲なんて基本的なコードを3つか4つ覚えりゃ弾いて歌えたもん。構成も面倒なものなんてないし。

だから、音楽始める人の入り口のハードルは昔より高くなってるよなと思う。


ここのスクールは福原美穂ちゃんを始め、メジャーなシーンで活躍する人やら、現在モデルとかタレントさんみたいなスタンスで全国的に頑張ってる人も排出しているんですが(この前、なんかバラエティに出てたな。あの子東京行く前に、売れたら吉野家の牛丼おごってくれるって約束してたんだけど、覚えてるかな?)
で、今日一人まだ中学生らしいけど、アイドル的なアレを展開しているお嬢さんがいまして。
なんちゅうんでしょう? その今まで知り合った人で大きく羽ばたいてる人もそうなんだけど、やっぱりなんか違うんだよな。

スタイルもモデルさんとか女優さん(演技力は分からないけど、あの感じなら芝居もいけるんじゃないかと推察)みたいな感じだし、顔も可愛くて美人だし、リズム感いいし踊れるし、歌唱力も中学生でアイドル路線ならまったく問題ないってか、ボーカルスクールなだけにちゃんとしている。

緩い方の控え室でおっさんとお姉さんの中でみんなでモニターで観てたんだけどさ、みんなもうため息しか出ないみたいな(笑)。綺麗な八頭身の姿形からして「自分らと同じ種とは思えない」とか「DNAの塩基配列が違うんじゃないのか?」とか言ってたんだけどね。

自分も含めてだけど、容姿の良し悪しだけで感心するような人たちじゃないので。

ステージングってかパフォーマンスとかもしっかりしてるのね。
聞けば、演出構成も全部自分で考えているとか。ダンスの振り付けも自分でやってるんだって。
要はオトナがなにか指示したり企画してるんじゃなくて自分の才覚でやっていると。で、分からないことを講師の方に質問して、自分で理解納得するとそれを取り入れた答えをちゃんと出すんだそうだ。

曲の途中でさ、客席に降りてハイタッチして回ってステージに戻るってシーンがあったんだけど、アレも曲のタイミングがバッチリなんだよね。どのタイミングで降りて、どこで戻るかちゃんと計算してある。
見てて感じたのは、自分が曲のどの部分で顔をどの角度にしてどんな表情をするかもちゃんと考えてるんじゃないかと思う。
規模は違うとはいえ、ドームクラスの演者がスタッフと一緒になって考えるようなことを一人でやってるんだな。


で、お客さんもね。普通に応援しているファンの方もいるんだが、その上に自分で声かけて、クラスメイトが全員見に来てるっていう。そして大変盛り上がっておった。
ちょっと実感しとこうと思って客席にも行ったんだけど、圧倒された。

これさ「友達だからでしょ?」って思うかもしれないけど、全員だよ? 男子も女子も。
普段学校生活してて、同じクラスの「気の合う友達」が応援に来るってのと話が違うからね。

これは勝手な憶測だけど、学校生活も彼女はプロモーション活動の一環と捉えているのではなかろうか?
そして、単にあざといプロモーション活動をしたところで来る人なんか限られてるはず。
たぶんね「ちゃんとしてる」人なんだと思う。そしてステージを見てるといかに真剣に取り組んでいるのかがわかる。

相当な努力家でもあるそうだ。

師匠によると(恐れ多くて本人と話はしなかった 笑)、今後のことでいくつか決まっていることや予定されてることもあるそうで。それも結構なアレが。
でも、実際にステージの姿観たりそういう背景を聞いたりすると、これでいろんなところに抜擢されても何の文句もないなと思うのです。

ステージ終了後はそのクラスの友達が彼女を囲んでワイワイやってたんだが、その輪が結構長い時間なくならなかった。友人たちの表情を見てると「みんなに慕われてるんだな」ってのもよくわかる。

師匠のスクールとお付き合いさせてもらってると、こういう素敵な若い人達の姿を見れるので楽しいのです。そして何の刺激なんだかよく分からないけど、刺激になる。正直、アイドルの女の子に刺激を受けたってのは今回が初めてだけど。

明日も同じ場所でイベントの二日目がある。
明日は、もう10年来の顔見知りになってる面々が目白押しだ。
時間があれば顔見に行きたいところ。

そういえば、その面々も知り合った当初はエライ緊張してたり、色々と自分をどう表現して行くか考えたり悩んだり(多分、今もだろうけど)一生懸命やってたな〜


なんて事を思い出してしみじしてるオッサンは火曜日にまたライブでございます。

4/10(火)
場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
OPEN/20:00~
START/20:30~
料金:¥1800 1ドリンク付
出演:辻正仁/うけ丸/星文昭

昨日、この日記でクラップスみたいな「広いステージが好き」みたいなこと書いたら、フライアーのマスター宗ちゃんから「10日は狭いステージですみません」ってコメントが入ってたんだけどね(笑)
なかなかどうして、狭いというか広くないステージだって楽しいんですよ。
ってか、フライアーの魅力は狭い広いのアレじゃないから。

って、すげぇ言い訳感満載の書きようだな(笑)



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