政治とメディアと音楽とYシャツと私2017-10-25 Wed 21:50
衆議院選挙も終わりまして。 なんの選挙だったのかよく分からないアレだったけど 個人的にはですね、色んな政党の中である程度損得勘定する人と筋を通そうとする人が整理された感じになったし、主義主張が明確じゃなかった部分がちょっとだけスッキリしたような気がする。 本当のところは見えない部分の方が大きいのだろうけれどね。 野望で動く人もいれば、信念で動く人もいて、右往左往する人もいる。文句言ってばっかりの人もいる。 でさ 投票率が相変わらず低くてね。 まぁ自分も若い頃は投票行かないことが多かったんで気持ちはわからんでもないのだが、でもどうだろう? もし自分の若い頃にこういう状況だったら、やっぱり選挙行ってたと思うんだよね。 よく「今の日本はこれでいいんですか?」みたいな事を政治家の人たちは言うけれど、投票率の悪さがいちばんの問題のような気がする。 政治家の人たちって、投票率が上がると自分や自党に不利な状況になる場合もあるんだろうけど、「選挙で民意を問う」と言ってる割には、あんまり投票率が悪いことを問題にしてないように見受けられるのね。 みなさんおっしゃるように民意をきちんと確かめたいなら、半分ちょいくらいの人のしか伝わって来てない状況だと心配になったり、「これ、やばいな」って思うべきなんじゃないかと。 その辺をもうちょっと投票してもらえるように考えたらいいんじゃないかと思うのよ。 政策が支持されるされないの前に、政治に興味持ってもらえるような工夫というのかな? 行かない原因って、大きな理由の一つに「誰に入れても、入れなくても変わらない」とかさ「どこに入れたらいいかわからない」ってのもあると思うんだけど、それもうちょっとメディアのやり方でどうにかできると思うんだよね。 誰だかが失言したとか、票を得るためにこう動いてますとか、首相の退陣を要求してるとか、そういうのがメインで報道されてるけど、普段議員の方々がどういう問題意識を持っていて、解決のためにどんな事をやってるかとか、国政に対してなにを考えてるのかとかあんまり伝わらないじゃん。 そりゃ、各人のHPとか見れば当人に都合のいいニュアンスで報告してたりするし、評論家の方とかも色々書いてたりするけど、それってそもそも興味のある人ってか投票に行くタイプの人しか見ないと思うんだよね。 もうちょっと客観的かつ公平にってもので、通常のだらっと見てるTVとかで紹介しないと。 んで、よく指摘されるけど選挙速報の時に初めて、色んな議員さんの声とか紹介されるでしょ? 「それ聞いてから選挙行きたかった」ってこともままあるわけで、公職選挙法だかなんだか知らんけど、そこもうちょいどうにかして、公示後に書く候補者に池上さんとかが突っ込んで行くような場があったらいいなと。 候補者同士で議論させると結局、誰かがなんか言ってる途中で遮ったり、揚げ足の取り合いみたいになるから、中立のジャーナリストが回すというか仕切る。質問を投げかけるってのが良くて、そこでなんか朝まで議論する方とかはちょっと自分の解釈の方に話を曲げて行く癖があるように思えるので、見聞きする範囲だとやっぱり池上さんかな? 政治素人にわかりやすいし、投げかけた質問で相手の人間性までちょっと表面に引っ張り出すところがあるので、それ見てる方に伝わりやすいんだよね。 なんか、民法合同でそういう番組を作って放送して、それVTR取るだろうから、各候補者の言質も取りやすいんで、次第に迂闊にその場しのぎの良いこと言っても通用しなくなってくるじゃん。結構面白いバラエティになると思うんだけどな。 多分、政治家はやりたくないんだろうねそういうの。 本当は政府主導でそういう番組を設けようってなるべきなんだと思うけど。 まぁ、それやって政治がポピュリズムに陥ってもダメだと思うけどさ。そこで敢えて視聴者に受けないことでも「これが良い道だ」って信念伝えれる人が出てくればそれはちゃんと説得力持つでしょ? そこまでの人もいないのかな? あと小学校だか中学で授業で選挙の話題に触れると、特定の思想に洗脳するからダメとかってなってるみたいだけど、そんなの子供の頃から「政治の話題には触れてはいけない」って洗脳してるようなもんじゃん。 教員とかに任せられないなら、選管とかが授業の一環として学校に行って選挙やら政治のことやらを教える機会を設ければいいでしょ? もっと日常から政治のこととか話題にできる環境づくりってできると思うんだけど。 と、そんな中でですね。 僕がいちばん疑問に思うのは、なぜ日本のミュージシャンとか小説家とか映画やってる人とか、あんまり政治のことに言及しないんだろうって。 いないではないけど、そこを取り上げるメディアもあんまないしね。 ちょっと気になってネット調べて見たら、色々発言しているアーティストとかって「反社会的だ」とかものすごい偏見に満ちた書かれ方してるのが多いな。「反日思想」とか「共産主義」とかにひとくくりにされてリストアップされてるのとかあって、悪いんだけど「これ書いてる人って頭悪いな」としか思えなかったんだけど、そういうのってやっぱ言いづらくはなるよね。それ読んで鵜呑みにする人もいるだろうし。 でもね〜 もうちょっとあってもいいと思うんだよね。 なんか、所属事務所とかレコード会社とか色んなしがらみの中で言えないってのもあるんだろうけど、なかなかドームクラスでライブやったり、キャリアが長くてヒット曲持ってるようなベテランとか、あんまり政治的な発言しないよね。 忌野清志郎さんが生きてたらもうちょっと違ったかもしれないけど。 なんかリスナーの「音楽に政治を持ち込まないで」的な気分が多いのも、結局その子供の頃から「政治に近寄らない」みたいな風潮でそうなってる気もするし。 あの、ポピュラー音楽の歴史の中には貧困や差別やそのほか社会問題が密接に関係していて、それがこういう娯楽に反映しているのは明白な訳で、ってかオレなんかはほとんど、自分の好きな音楽の事を調べたりなんかしていて、そのジャンルやアーティストの背景を知って行くことで社会問題を学んだってクチだから。 でさ、音楽が政治についての態度を保留していても、政治が音楽を利用することだってあるからね。それも不本意な使われ方されたら、クリエイター側は自分の立場を明確に表明した方がいいと思うんだよな。 ↓ http://lite-ra.com/2017/07/-hiphopk_4.html アメリカなんかだと、SNS見てるとキャロル・キングとかボニー・レイットなんて大ベテランで国民的な人気を誇るアーティストが「選挙に行こう」とか呼びかけてたり、自分の立場を表明するような動きをとってたり。 ↓ http://amass.jp/84022/ あと、U2のボノなんてアフリカ支援の活動とか、奥さんが人権擁護活動とかしてるけど、自分の人気を利用して、各国の首脳とかローマ法王とかと会見したりね(政治家の方も自分の支持を得るために人気アーティストと親しいんだってアピールしたい訳で、それを承知でやってる)。これなんかは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが自分らの新婚旅行がどうせマスコミに付け回されるだろうから、それ利用しようってんで、マスコミ呼んじゃってずーっとベトナム戦争反対のPRに使ったってのの応用編だと思うけど。 あちらのアーティストの方々って、自分の人気を自覚していてその責任というか還元するって意味でも自分が「世の中を良くしましょう」って発信する役目を引き受けてるんだよね多分。そこで支持する政党なり、反対したい政治家なんかも表明してる。 そこで批判もあるだろうけど、それも覚悟でやってると思うのさ。 これ、結局「政治に触れるな」の風潮のあるなしというか、文化の違いと言ってしまえばそれまでだけど、日本でもそういう人が多く出てくれば、投票率も上がってくると思うんだよね。 トランプさんが大統領になった時も、翌日だかにマドンナがトランプ反対のイベントに出て歌ったりしてね。 ↓ http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/22/madonna-womens-march_n_14311880.html さっきのキャロル・キングの話もそうだけど、こう言うのって日本で言えば、ユーミンとか中島みゆきとか、あとドリカムとかさ、そういう人たちがやってるようなもんなんだけどね。 もうひとつ大物を紹介しとくと、ブルース・スプリングスティーンなんかは民主党支持を表明していて、かつては「ブッシュの再選を止めよう」みたいなキャンペーン張って錚々たる面々を集めてライブツアーやったりね。 それこそこの人も自分の曲が不本意な形で政治利用されたりってこともあったし。 ↓ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48348 日本じゃ、浜田省吾とか佐野元春とか、こういう風にはならないね〜 まぁ、元春とかはちょっと違うスタンスで切り込んでいってるのは「あ、この人なんかやり方考えてるんだろうな」って気はしてるけど。 なんだろ? 「自分は娯楽として、政治には触れないものを提供します」ってスタンスも否定はしないけど、それしかないんじゃポップス全体として不健全だなと思うのね。 やっぱり批判が面倒とか、しがらみだとかそういうのでできないのかな? 選挙の規則で規制されてるわけじゃないよね(それならそれで、やっぱり政治への関心を高めるには変えたほうがいい)? 松山千春は選挙カーで「大空と大地の中で」歌ってるし。 もっとこう、普通の飲食店だとか映画とか芸能スキャンダルと同じレベルで政治とか選挙が取りざたされる風潮になったら面白いのにな〜 結構な立場のアーティストからそういうアプローチが一切ないのが少し残念なんすよ。 スポンサーサイト
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