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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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「そういう無駄なところが、物語を豊かにするんだから」(『ホワイトラビット』by 伊坂幸太郎)


骨折して入院していた時に、たまたま病院の談話室に置いてあった本に惹きつけられたのが伊坂幸太郎作品を読み始めるきっかけだった。

人気作家なんで書店に行けば嫌でも名前は目に留まってたんだが、そういう情報をあんまり受け入れないたちなんで、どんな作風の人かもそれまで全く知らなかったのね。

小説にしろ映画にしろ音楽にしろ、あんまり流行ってるからとか人気があるからってことで触れてみることは少ない。
自分にとって必要なものであれば、一番いいタイミングで出会えるものだと思っているので。そしてそれが世間でどう評価されてようがされていまいが、自分の好みとはまた別な話なんで特に気にしてないのよ。

で、その最初に読んだ伊坂作品の中に
『人生は要約できない』といったくだりがある。
せっかく先日収納が落ち着いた書物をまたひっくり返してその部分を見つけ出して転載するのは面倒なんで、こっからは本文引用ではなくて、あくまでも自分の解釈なんだけど。
つまりは、ある人の人生を紹介する時に「何年に生まれて、どこそこの大学を卒業して、どこそこに就職して…」みたいな結婚式での新郎新婦の略歴紹介のようなことをしてもその人物の人生はなにも浮かび上がってこないだろうと。
人の人生というのは毎日のもっと瑣末な、「水曜日に何を食べた」とか「食器の片付け方で家族と喧嘩になった」とか「電車に乗ってる時にズボンのチャックが全開だった」とかいう事の積み重ね、折り重なりでできているのではなかろうかってな事だと思う。「大切なのは大義ではなくて、そういう一人一人の暮らしの在り方だ」みたいな。

そういう解釈をして、ちょっと同意できたのです。

で、こっからが本題。

その伊坂さんの新作が発売になったので読んでみた。
ついこの前にも新作が出たばかりだが、そちらは雑誌かなんかに掲載してたのをまとめたやつで、今回のは書き下ろし。

「発売になって読んだ」からといって、購入した訳ではないんだけど。
ちょっとその場で最初を読み始めて、気がついたら読み終えてしまいました。

なんせ、店内にベンチがあるもので。
ジュンク堂さん、いつもすみません。

これで布団が用意されてたら、オレはジュンク堂に住むと思う。

それはそれとして、先述の「人生は要約できない」ってのが、この作品の中でもちらっと顔をだしてきまして。
本筋じゃないからネタバラシみたいになっちゃうけど、その「人生は要約できない」ことについての説明を要約してるっていうのかな?

普通、星の一生と人の人生を比較して、人生は一瞬のことで「生まれた、死んだ」っていうふうに表現されるとおもうんだけど、そこを「生まれた、いろいろあった、死んだ」って言うのね。
そんで、「よそはよそ、うちはうち」って言うみたいに、星と人間の一生を比較しても意味がないみたいなシーンがありまして。
「生まれた、いろいろあった、死んだ」の「いろいろあった」ってところが醍醐味なんだよね。

うまく説明できないし、説明する気もないんだけどさ。
伊坂作品の好きなところって、そういう作者の何がしかが伺えるところかなと思う。
そこの部分がなんかこっちの感性みたいなものにとって心地いいのかな?

ジャンル的には(あんまりカテゴリーを決めることに意味を見出せないんだけど)一応「ミステリー作家」ってことになってるからね。
どの作品にも大抵、殺人やら誘拐やら謀略、暴力、騙し合い、殺し合いとかが出て来る。
主人公もほとんどは殺し屋とか泥棒とかの犯罪者かその犯罪に巻き込まれてる人物。時には死神だったりするけど。

なので、ストーリーを要約すると殺伐としているような気もするが、ストーリーも要約したって意味がないのです。
「始まった、終わった」の間に「いろいろ」がある。そしてその「いろいろ」の中で一番自分の好みに合っているのが「ユーモア」が多分に含まれていることだろう。

殺伐とした雰囲気の舞台装置で、ドライな語り口にもかかわらず、大抵の作品でちょっと切なくて爽やかな読後感が残るのも、そういう「いろいろ」のなせる技なんだろうね。

今回の話は要約すると「民家で人質を取って籠城する話」なんだけどさ。
今作に限らずどの作品でも、オレは読み終わるとなんか優しい気持ちになる。
オレが変なのかね?

なんだろう?
あんまりベタに「優しさ」を押し出したような作品って映画でも小説でも好きじゃないんだな。

「優しい」ってのはアピールするものじゃなくて滲み出る方がいい。

念のため言っておくが、子供の頃から「感想文」を書くのが非常に苦手でございます。














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次のライブの話もせねば



えと

来年のバースデーライブで50曲以上やるって事になって、選曲やらセットリストをなんとなく考え始めているんだが、正直、何をどう考えていけばいいのか途方に暮れている(笑)

やった事ないしさ、他の人も頻繁になるようなアレじゃないので、参考になりそうなデータみたいなもんもなかなかないのよ。

色々と考慮しなければならない要点みたいなものは幾つかあるだろうし、逆に「そこはもしかしたら考えなくていいのかもな」と思ったり…

カバーは入れるのか? とか 若い頃の曲も織りまぜるか? そういうコーナー作る方がいいか?

とかも考えてみたり、「いや、もっとシンプルに今現在のありのままを晒しちゃうほうがいんじゃね?」と思ってみたり。

そんなこんなの合間にまた曲ができて選曲の候補が増えたり…。

ま、もう少しぐちゃぐちゃと考えて、考えが煮詰まって適度に「あ〜もうそこは考えるのいいや」みたいになって今自分に渦巻いてるものがそぎ落ちてくれば、おのずと形は見えてくるであろう。


と、そんな中でも次回のライブの詳細が決まりまして。
バースデーライブの前にもとりあえずまだライブは何本か決まっておるのですよ。
まずは、10月はコチラ

2017年10/12(木)
場所:円山夜想<マルヤマノクターン>(札幌市中央区南1条西24丁目ヴィンテージビル地下)


OPEN/19:30〜
START/20:00〜
料金:2000円(別途要オーダー)
出演: 丸山昂太 / 橘亜耶 / 辻 正仁 


何卒よろしく


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Maybe I’m amazed at the way you help me sing my song You right me when I’m wrong(『Maybe I'm Amazed』by Paul McCartney)


普段、あんまり「投票によるベスト○○」みたいなものには興味がない。
別に世間の評判の順位がどうであっても自分の好みと直接関係ないと思うので。

それよりは寧ろ、特定の個人が選んだ「ビートルズベスト20」とか「サザンオールスターズベスト10」とか「今年のベスト3」とかそういう方が興味深い。
自分の好みとあっていようといまいと、その対象となっているアーティストの音楽に加えて、選者の個性というか人となりがうかがえるからね。

で、それとは矛盾するようだけど、アメリカの音楽雑誌が評論家やアーティストなどにアンケートを取って行う「ロックギタリストベスト100」とか「シンガーベスト100」とかは興味深く見ていたりする。

これも自分の好みとは関係ないんだけど、発祥の地でのトータルした評価のされ具合ってのがなんとなく見えて来るから。

これなんとなく羨ましいのが、例えば「シンガーベスト100」とかにマライヤ・キャリーとかもっと最近の若い人に混ざってハリー・ベラフォンテとかがちゃんと入ってるのね。日本でいうとなんだろう? ん〜、吉田美和とかSuperflyと三橋美智也が一緒のランキングに並んでるみたいなもんじゃないのかな?

そういうあり方ってのが、アメリカの数少ない「いいよな」と思うところの一つである。

はい、ここまでが前置き。

そんで、今日ちょっと「アメリカのローリングストーン」って雑誌で「ポール・マッカートニーのソロ作品ベスト40」ってのが発表されてるのを見たのね。

ちなみに自分の中でポールとかジョン・レノンのベスト10なんて考えてみる事はあっても、結局順位なんかつけられないし、ビートルズも含め、日によっても順位は大きく変わるだろうと思う。こんなの「そんな事は当然なんだけど、あえてやってみる」みたいな遊びでしか考えられないよね。

でさ
決めようがないんだけど、ポール・マッカートニーを対象に考えるとすれば、自分の場合一番に思い浮かぶのは必ず『Silly Love Song』な訳ですよ。
これは前にも書いたような気がするんで詳細は省略するけど、6分弱の短時間で、そのパート毎を発展させればヒットソングが3曲くらいできるんじゃないかってないいメロディーを惜しげも無く投入して展開してしまいには全部が複合的に絡まるコーラスになるってな構成もこの人ならではだし、歌詞にはポールが持っている矜持というのかな? そんなものも含まれていてなおかつ親しみ深いポップソングになっているという(コレでも詳細は省略したんです)、そういうアレなんだけどね。

こういうベスト40ってのが発表されて、「果たしてあの曲は何位だろう? そもそも選ばれてるのだろうか?」と思った曲があったのね。ほとんどそれだけが気になって見てみたんだけどさ。
それは『Silly Love Song』とはまた違った意味で非常に魅力的な曲というか、自分で曲を書く時に『Silly Love Song』を目指した事はないんだけど、こっちの方はポールの中では「いつか自分もこういう曲が書ければいいかもな」というような気持ちで聴いている曲だったりする。

『Maybe I'm Amazed』という曲なんだけど。

ビートルズ解散時期に発表されたポールの最初のソロアルバムに収録されている曲。
なのでビートルズ在籍時から持ってた曲だよね。「アビー・ロード」あたりに入っていてもおかしくない気もするし。
どうも発表当時はアルバム自体の評価が芳しくなく(語弊はあるが、解散時にポールは今のキムタクに近い状態だったし、自宅でほぼ一人で録音したっていう、今でいう「宅録」の先駆け的作品なんだけど、ビートルズで確立した完成度から期待してた人たちには「しょぼい音」って事になったのかも。)、シングルになったわけでもないし、そんなこんなでこの曲は発表当時はあんまり騒がれなかったんじゃないのかな?
その後ベスト盤に収録されたのも、確か二枚組の豪勢なというかちょっと変わり種も含めた編集をしたやつにしか入ってなかった気がするし。
ま、特定のファンとか評論家の中で支持されていた曲だよね。

でも多分さ、本人はこの曲気に入っていたか、なにがしかの特別な手応えを感じてる作品なんじゃないかと思ってたのねずっと。
曲は『Silly Love Song』とは趣を異にして、単純極まりないアレでね。メロディーなんか同じフレーズを歌ってるだけだもん。その削ぎ落とし感と、曲の単純さをボーカルの力量で聴かせ切ってる感じが、自分にとっては「目指したい曲」になる所以なんだけどさ。
歌詞も削ぎ落とすだけ削ぎ落として、それ故に非常にシンプルかつ力強いラブソングになっている。

で、ポールはライブでは長年この曲はもう定番としてずっと歌い続けてるのね。で、Wingsを結成してからの第一次ピークと言っていいアメリカツアーの時のライブテイクをシングルにしたりしてるのも、「この曲もっと認めろよ!」ってか「この曲の良さを分からせてやる!」みたいなものがあったんじゃないかと思うんだよね。

まぁ、本当にこの曲でのポールのボーカルは素敵でして。
そうやって長年やってるので何かの折にライブが紹介される時にこの曲歌ってるシーンが紹介されたり、徐々に色んなアーティストがカバーしたのが出て来たりしててさ。

で、今回前述の「ローリングストーン」でこの曲が見事に1位になっていた。
ちょっとびっくりしたけどね。

どうなんだろうね? 作者の立場で言うと、最新曲がナンバーワンでありたいとは思うんだけどさ、それとは別にこの結果ってのはなんか「ざまぁ見ろ」みたいな気分の良さがあるんじゃないかと思うんだよね。

発表当初の状況とかなんとかで見落とされていた感のある曲だからね。
本来「不朽の名作」として扱われていいものが「不遇の名作」になっちゃってたわけで、それでもやっぱり名曲はちゃんと日の目を見るのだな。
なんか、他人が選んだベストなんとかを見て、久々に嬉しい気分になった。




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いろんなことがくるりとまわっている



今日は感傷的というか、シリアスというか、若干切ない

ものが多少はある。


えと、ものすごく久しぶりに芸術の森に行って来ました。

何年振りだろう?
確か足を骨折した年に「今年は行かなくちゃ」と思ってたのが行けなくなり(行けない事はないだろうが、お目当が山道を散策する事なので)、それ以来行ってなかったのでした。

なので、多分、6,7年振りくらいじゃなかろうか?

ご存知ない方のために簡単に説明すると、芸術の森には「野外美術館」と言うものがありまして。
要は山の中の広大なスペースに色んな芸術家たちのオブジェやら彫刻やらが点在しており、山の中を散策しながらそれらを鑑賞するのです。

この場所が好きなのは、まぁ一個は山の中というロケーションであること。最初にここが気に入ったのはそれだけなんだけどね。
中でも野外美術館を散策するのが好きである。散策ってか、芝生の丘で寝転んだりもするんだけど。
美術館の中で作品の傍らで寝転んでるというのもなかなかオツなものである。

とにかく、野外美術館へ。
すっかり忘れていたんだが「入館料」を支払わなければならなかったんだった。考えてみれば当たり前な気もするが、長年ご無沙汰しており、記憶の中で入場無料だと思い込んでいたために軽いショックを受ける。

入場の際にお姉さんが作品の展示場所を網羅した館内(山道なんだが)のマップを渡してくれる(一度もちゃんと見た事ないけど)。それで、そのマップを見せながら「この通りに進んでいただくのが、効率的に見て回れる経路です」みたいな説明をしてくれるのね。
一応、おとなしく聞いている振りをしているが、申し訳ないけどコレもまた一度もその通りに歩いたことがない。
せっかく森の中を散策するのに「効率的」に歩いたらつまらないじゃないかと思うのだ。
気の向くままに森の中を上り降りの山道を歩いてたら、ひょっこりとオブジェに出くわしたりする方が楽しいじゃん。そんでまたしばらく歩いてたら同じ場所に出て来たりして…


まぁとにかく

別にこうした芸術品に造詣が深い訳でもなんでもないのだが、山の森を散策するのと、ここに展示されている作品の一つがとても好きなのである。初めてみた時から妙に惹かれるものがあって、それを眺めにくるのが毎回の主な目的。

その好きな作品というのがコチラ
     ↓
gmori1.jpg


「草むらの中に倒木があるだけじゃないか」と思うでしょ?
そうです。草むらの中に倒木があるのがワタクシが好きな作品の<現時点での>風情です。

これは砂澤ビッキの「四つの風」という作品。

元々の写真を探したんだが、なかなか見つからず。
多分コレも設置されてから時間が経過していると思うが、当初どんなものだったかはわかるだろう
   ↓
gmori2.png

自分が感じるに、この野外美術館において最もシンプルかつパワーのある作品だと思っていて、当初からコレに惹かれていたのね。

要するに多分だが、「東西南北」とか「春夏秋冬」をイメージした4本の丸太を立てているだけといえばだけなんである。
でも、よく見るとこの丸太の表面には細かく鑿を入れているのね。
野ざらしの屋外で、あえて木での作品。

元々その佇まいが好きだったんだけどさ。
これは誰かに教えてもらったんだと記憶しているが、砂澤ビッキという人は、この作品を自然の中に置く事で、後はその自然の雨風とか雪とかが鑿となって、常に自然と共にその姿を変えていく事を望んだというか、目論んだようだ。
やがて柱は倒壊し、朽ち果てて何もなくなる。そうした自然の力や時間の経過も含めて作品なんだろう。

以前に来た時にはまだ柱(いや「風」か)は4本とも立っていたんだが、かなり倒れる恐れがある状況で、確かその時に「補修して設置された状況のまま保存する」とか「それは作者の意図に反する行為だ」って事でモメてたんじゃなかったっけかな?

コレ、もし補修しちゃうようなら芸術の森はもう信頼しないって思ってたんだけどね。

ちゃんと作品として守られていた。

まぁ、そういうコンセプトを知らない人が見ると、多分ただの倒木だからさ。そういう一目見て作品に見えないものを認めるかどうかってのはそれぞれ意見の分かれるところだと思うのだけれど、個人的には、この「四つの風」はとても魅力的だ。

ってか、久しぶりに来て見て、この倒れて朽ちている状況に感動と興奮を覚えたんです。
かなり長い時間、コレを眺めていた。
なんだろう? ものすごく詩的な感じがしたのね。

倒れて朽ちて行きつつある丸太の裂け目から新しい草木の芽が伸び始めている。ビッキさんはそこまで想定していたんだろうか?
なんか今の「四つの風」を見た時に、ふと「あぁ、オレはこのように在りたいのだな」と思った。意味は説明しろと言われても分からん。


まだ柱は一本立ってたけどさ。これ、最後のも倒れて全部土になって、そこに雑草やら木が生えて来ているのをそのままにして、このエリアを「四つの風」という作品として紹介して欲しいものだと思う。

gmori3.jpg

でさ

2時間か3時間くらいコレを眺めながら、忠海光朔さん「忠さん」の事を思い出していた。
10数年前に亡くなった詩人。
オレの歌を気に入ってくれて、会うたびに「歌ってくれ」と言ってくれた。
大した事は語らずに少しだけど大切な事を教えてくれた。
夜中の大通公園で一緒に噴水に飛び込んだ。

「四つの風」をみて「このように在りたい」と思った時に突然、忠さんの言葉がよぎったんだな。

それは、彼が詩集を出した時に、サインしてもらって、そこに書かれたメッセージである。

冒頭に「辻くんへ」と書かれているから、サインついでの言葉なんだろうけど、それは詩である。
ほんの一言二言で綴られたオレだけに書かれた詩。

公表する気はないけど、その言葉が当時のいただいた時の感動とはまた別に今日、閃光のように弾けた。

あぁ、今日ここに来たのはこのためだったか

と思った。

意味は説明しろと言うなよ。


前にも書いた「螺旋を廻っている」って話
本当に、最近ちょっとそいうのがいよいよ佳境に入っているんだなと思う。

忠さん
気に入るかどうかは分からないけど、多分オレはあの頃よりももう少しだけいい歌を書けるようになったと思うよ。

ところで

この野外美術館の中にある、確かかつてはトイレであった建物が、子供の作品を展示する施設となっていた。
それはそれでまた別の感慨深いものがあった。












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お知らせです。大変なことになりました(笑) 


先日facebookにてふとした思いつきで、まぁほぼ気まぐれに

「まだ声が出て体力もあるうちに50曲くらい歌うライブをやらせてくれる物好きな場所と聴いてくれる物好きな人を募集」

と書き込んでみた。

そしたらですね

ちょっといくつかお声がけいただいたんですが、最も現実味のある申し出として、フライアーパークのムネちゃんから「来年のバースデーライブでやったらどうか?」という話をいただきまして。

物好きだな〜と…(笑)

そんな訳で、来年1月21日(日)のバースデーワンマンライブは、それをやります。
更にムネちゃんの提案により、おそらく「50曲以上」をやる予定になりました。

いつものバースデーライブでも地下鉄終電前に終わるか超えるかって感じなので、今回は思いっきり早くスタートします。18時。そして終電前に終了を目指します。

50曲のライブなんてやって、果たして自分がどういう状態になるかわからないけど、自分がどうなるかを見てみたい。
「喉は持つのか?」「体力は本当に持つのか?」「気力は維持できるか?」「ギターを弾く指は大丈夫か?」「歌詞を覚えられるのか?」「ガスの元栓は閉めたか?」など心配なことは色々あるんだが、結局

「でも、やってみたいんだもん」
が優先した。

今回はもうとにかく「質より量」をテーマにやろうと思っちょります。

物好きな場所は見つかったので、後は物好きな人達が来てくれるだけだ。

まぁ、あれですよ。オレは吉田拓郎でも長渕剛でもないので、最初から最後まで付き合える方はなかなかいないでしょうが、途中までとか途中からとか、途中から途中までとか、とにかくご自分のライフスタイルに合わせた参加をしていただければ幸い。
こんなことやる奴滅多にいないと思うんで、なんかこう「アホな事をやってる様」をみていただければ幸い。

ま、やることが決まったんで、ざっとどんな曲歌おうかリストアップしてみたらすでに90曲を超えるリストになってしまったので、こっからあーだこーだ考えながら選曲していきます。多分、1月までにまだ新曲ができたりもすると思うので結構ややこしい作業になりそうだ。
まさか「50曲やる」ってなって選曲で削る作業になるとは自分でも思ってなかったよ(笑)

おそらくMCはほとんどなし。毎回やってた「質問コーナー(コレだけで実は30分前後やってたのね)」もなし。
歌いまくるのみという、本筋だけをひたすらやろうかなと思う。

そして、今回はまさか頭からケツまでぶっ通しで歌うわけにもいかんので、「クォータータイムショウ」と言うことで、市沢光英クンと丸山昂太クンが合間にちょっと歌う場面もあります。
二人とも快く神輿を担いでくれることになった。ありがとう。

そんな訳で、2018年1月21日はぜひ

2018年1/21(日)
場所:フライアーパーク(札幌市豊平区平岸4条7丁目)
『辻正仁 バースデーワンマンライブ』


OPEN/17:30〜
START/18:00〜
料金:¥2000(1ドリンク付)
出演:辻正仁
クォータータイムショウ:市沢光英 / 丸山昂太



今後もしつこく宣伝させていただきますんで何卒!






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昭和な…


えと、日付が変わって現在9/10
昨夜の、というかさっきまでやってた500Lは楽しく終了。

いつもは次の晩にアップするんだけど、それはそれでまた別なお知らせをするので、分けておこうと思い、お休み前にライブのアレを記入しております。

500L17−9−9


終わってから出演者と主催者で記念撮影。
誰かが言わないといつも忘れる。

今回は出演者がみんななんとなくメロディというか曲の空気にどこか昭和の香りが漂っており、まぁご来場の皆さんも昭和の空気があり(笑)、なんか自分的には馴染み深い感じだった。

Love&Peaceのお二人は初めましてだったんだけど、ライブ聴いて「昭和な感じでいいな〜」って感想を伝えてたんだけど、自分の出番が終わった後で「辻さんが誰よりも昭和じゃないですか」って言われた(笑)。まぁ、昭和の人間だからね。むしろそう言われるとなんか嬉しかったりする。


〜 セットリスト 〜

ワルツ
相思相愛
満月の夕(HEAT WAVE カバー)
求愛ラプソディー
座右の銘
ひかり と いのり

-アンコール-
ウキウキライフ


なんだろ? 今回は落ち着いて終わるつもりでアンコールとかも来ない感じで終わる予定だったんだが、どっかで変なスイッチが入ってしまい、最終的にはアンコールをかけていただき、案の定出演者全員乱入で終了。
もう、毎回言うんだけどさ、初めて聴いてもなんとなく歌える歌ってのを作っといて良かったな〜とまたしても思う。

それと今回の個人的なトピックは、おそれく初めての経験だと思うが、曲の2コーラス目がまったく思い出せないという事態に。本編最後の「ひかり と いのり」なんだけどね。
この曲に限らず、ふっと途中の言葉が出て来ないとか、気づいたら別の言葉入れちゃってたみたいなことはあるんだが、2コーラう目だけが丸々すっぽり抜け落ちており、ちょっと間奏を伸ばして思い出してみようと務めたのだが、考えてるうちに果たして2コーラス目というのが存在してたのかも怪しくなてくる。
結局、2コーラス目は諦めて3コーラス目を歌ってみた。
知らない人には気づかれないアレだけど、自分でびっくりするよね。
そういうお年頃なんだろうか?

で、ようやく家に帰ってコーヒー一口飲んだ瞬間に、ポロっと記憶から蘇って来た。特に苦労もせずにするっと出て来た。
ノーミソって本当に不思議だ。
まぁ、昭和の頃から使ってるんでしょうがないか。



で、本日の夜にまた別件でお知らせをしますんでよろしく。






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充実した夜だった



先週に急遽のオファーで出演することになった昨日のライブ。

ちょっとしたブッキングの問題だったみたいで、急いで出演者探してたみたいなんだけどね。
こっちも出れるタイミングだったのでよかった。
むしろ、あのお二方に対して誰を持ってくるか? ってところで自分を選んでいただけた事を非常に光栄に思う。

兵庫から来た影野若葉さん、山梨のaroさん。二人とも独自性が非常に高くて演奏力もあって曲が良くて、なにより世界感を描くのに秀でていると思う。

ちょっとね、アレを見ないのは損だと思うくらい。
ず〜っと「勿体無い。もっと見にくればいいのに」って思ってた。
特に、若い弾き語りやってるシンガーソングライターには非常にいい刺激になると思うのだ。

前々から言ってるけど、みなさんよく「自分らしく生きていきたい〜」みたいな歌を同じように歌ってるのをよく見かけるのだが(笑)、「じゃ、その自分らしくやると何をどういうふうに表現するのかな?」ってところがちょっと見えて来ない感じなんだけどさ、偉そうで申し訳ないけど。

今回のお二人はだからその先の段階なのね。「自分はコレをこうやる」ってところをステージで表現してる。
その説得力はやはり強い。

加えて、これも前から言ってるけど、女性の感性が研ぎ澄まされて表現されるものって、オリジナリティの面で男には太刀打ちできないものがあるというのも持論なんだが(極め付けの例としては矢野顕子さんかな?)。そういうのがあるのね。

...え〜とこっから長々と「なぜ太刀打ちできないか?」を書いてたんだけど、予想以上に長くなったので消しました。


ま、今回のお二人共にその「コレやられるともうかなわない」ってのが見え隠れしてたんですよ。
すごくいい体験だった。

で、出番的には、そのお二人の間に挟まれる形でして。
お二人ともしっとりというかじっくりなムードで狂気やら熱量やらを含んでるという、密度の高いタイプなので、その間に挟まれて一体何をどうしようと(笑)。

んで、今回はまぁその空気だけは壊したくないというか分断したくないなって気持ちがあったので、こちらもいつになく自分にできるかぎりでのしっとりをやってみた。

まぁ、一曲目に先に出た若葉さんの曲を盛り込むってのを思いついちゃったったのでおちゃらけましたけど(笑)。本人喜んでくれてたみたいなんで何より。


〜 セットリスト 〜

理由はいらない
今夜 月の下で
うちへ帰ろう
神様の調べ
まるで詩のように
おやすみ、君は自由だ



ところで、本番前に楽屋でaroさんと若葉さんがオセロやっててね。
で、aroさんが勝ったみたいで、本番まで時間がなかったんでとりあえず勝者のaroさんと対決。
無事勝ちました。

ちょっと危なかったけど。

オセロ全国大会は北海道の優勝です(笑)









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手帳の準備はいいか?




えーと、先日お知らせした急遽決まった5日のライブ。もう1組出るかもしれないと言っていたが、出れないようです。
3組で行いますので、よろしくどうぞ。

さて、先日まで夏だったはずがすっかり肌寒くなってきたなぁと思っていたら、世間ではもう来年の手帳が販売され始めているらしい。

またゆっくりお知らせしますが、来年の手帳を入手している方は、1/21はいまから予定を空けておくように、しっかり記入しておいてくださいまし。


とりあえず、目下のライブはコチラ
これも今年の手帳に書いてる予定を消して、こっちに書き換えるように。


2017年9/5(火)
場所:円山夜想<マルヤマノクターン>(札幌市中央区南1条西24丁目ヴィンテージビル地下)


OPEN/19:00〜
START/19:30〜
料金:1500円(別途要オーダー)
出演:影野若葉(兵庫) /aro(山梨) /辻正仁(近所) 
 


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