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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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普遍

まだメガネは見つかってないよ。


さて、今から50数年前

登場人物は4人。

Mさん(女性)、Y君(男性)、R君(男性)、H君(男性)

このY,H,Rの3人。同世代でとても中がよろしかった。そして3人共がMさんに恋心を寄せていた。
しかし、そこはまぁ仲のよい男同士の不文律というか、互いにライバルでもありながら抜け駆けすることもなくMさんを囲んで微妙なバランスの上に成り立つ友情関係を維持していた(青春だねぇ)。

…の、はずだった。

が、ふと気がつくとMさんとY君が婚約を発表。

R君とH君は驚いた上に失恋のショックに打撃を受け、しかしまたMさんとY君の幸せを祝いたいという複雑な気持ちであっただろうと思う。

幸せな二人をよそにR君とH君はお互いに良く理解し合える同じ傷心の気持ちを持ち寄って、「オレたちの行き場のないこの気持ちを歌にしようぜ」なんて事になる。

Mさんは中村メイコさん、Y君は作曲家・神津義行氏、R君が作詞家・永六輔氏、H君は作曲家・中村八大氏である。
そしてこんなエピソード(多少僕の推察も混じった、事実に基づいた一部フィクションですが)から生まれたのが名曲『上を向いて歩こう』だ。

と、以前、永六輔さんが語っていた。


この曲を坂本九が歌い大ヒット。
日本国内にとどまらず、まずはヨーロッパ各地でヒットし(フランスではほぼ原題の意に沿った形のタイトルがつけられ、イギリスでは日本をイメージできるようにという配慮からか「SUKIYAKI」と題されたのが有名。ほかの国なんかでは「忘れ得ぬ芸者ベイビー」みたいな訳のわからんタイトルもあったらしい)、続いてアメリカでは当初「SUKIYAKA」と題され後に「SUKIYAKI」に修正されたこの歌がとんでもなくヒットして、50年前の今日、6/15付けのビルボードで全米チャートの1位を獲得した。

日本人歌手が日本語で歌った、日本人作家による楽曲がアメリカのチャートで1位を獲得したのは、現在のところ『上を向いて歩こう』ただ一曲である。

そうした当時のヒットにまつわるアレコレもすごいことなんだが、要するに単純に、純粋にいい曲なんである。
この曲の一番すごいところは、発表されてから50年以上経った今でも、世界のあちこちで「いい曲じゃん」と思って取り上げている人がいる、歌い継がれているってことだと思う。
それこそそんな日本の曲はこの一曲だけだろう。そこも注目したいところだ。

世界に向けて「日本人は『上を向いて歩こう』が作られるような情緒を持ってるんですよ」と誇らしく言ってもいいんじゃないかと思う。

50数年前、日本の4人の若者による「スモール・サークル・オブ・フレンズ」の、どこにでもありそうなちょっとホロ苦いエピソードから生まれた歌が、国も時代も超えて愛され、歌われている。
そんなところがなんか素敵だな。







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