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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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ハラショー!



雪祭りだそうだ。

前にも書いたかもしれないが、雪祭りって子供のころは毎年見てたハズなんだけど、覚えていることがほとんどない。

明確に覚えているのは、当時会場は大通り公園と自衛隊の駐屯地の二箇所で、自衛隊会場は雪で作った滑り台とか迷路とかで子供が遊べるようになってたんだけどね、その会場の講堂かなんかでマンガ映画(今なら「アニメ」というのだろうが、僕の子供のころは「マンガ映画」だった)の上映もやってたのさ。
そこで『トムとジェリー』が毎年上映されていて、それを見るのが好きだった。そしてテレビで『トムとジェリー』の再放送が始まる時間に間に合うように帰るという…。

子供のころに巨大な雪像なんか見たら、なにかしらインパクトのある記憶が残ってそうなもんだが、何一つ覚えていない。
行列を作りながらノロノロと進んだ大通り会場の道の雪が人に踏まれてかき回されるおかげで、灰色で粒子の細かいサラサラな砂みたいになってるのとか、ミス札幌とかがスープを配ってたとか、雪像以外の記憶がある程度だ。不思議な祭りである。

さて、本日は突然無性にピロシキが食べたくなった。おそらく実物が目の前にあるワケでもないのに「ピロシキを食べたい」と思ったのは生まれて初めてだと思う。
食べたいと思って考えたら、この前いつピロシキを食べたのかまるで覚えていない。たぶん食べる機会はあったのだと思うが、雪祭りの雪像のごとく記憶がない。
でもねぇ、きっと10年くらい食べてないと思うんだな。もし食べてたとしてもいただきもので、ピロシキの他にもいろいろとパン系の食べ物があって、僕はいただくときに「いろいろなパン」として食べていて、ピロシキという意識はなかったんじゃないかと思う。

それに、考えてみると僕はピロシキを自らの意思で購入したり、あるいは「ピロシキ買って」とリクエストした事もないと思う。なんせピロシキを食べたいと思ったことがないのだから。でも例えば調理パンが何種類も並んでいたら僕はその中からひとつはピロシキを選ぶだろうと思うのだ。過去、僕はそのようにしてピロシキを食べ、結構好きでもあるハズだ。

僕の中でピロシキは非常にあいまいな存在である。

それで、行き先ついでに適当なパン屋さんに入ってピロシキを購入。
まったく記憶してた通りの味と食感である。食べたくなったけど、特に食べたからといって何かが充足した気もしない。なんで突然食べたくなったんだろう?
つくづく奇妙な食べ物だな。













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