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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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何もかもがリアルじゃなく見えてしまう時 凍てついた心君に隠してしまうのさ(『Sunday Morning Blue』 by 佐野元春)

今日、ものすごく久し振りにスーツを着た。ま、冠婚葬祭の礼服なんかはたまに着ることあっても、ビジネススーツとなるとほとんど着ないからね。着てみたら、もの凄くウサン臭い広告代理店の営業みたいだった(笑)。全然リアリティーがない。

この前いつ着たのかも思い出せないまま袖を通してみる。多分購入してからもまだ10回も着ていないハズだ。ほとんど買ったときのままである。
すべて用意して、ポケットにハンカチを入れたときに、何か紙切れが入っていることに気がついた。
あるホテルの場所と連絡先が印刷された略図。
それは、友人の結婚式のために一度だけ行った事のあるホテルだった。もう13~14年くらい前の話。本当に着ていないスーツだなぁと改めて思う。その友人すら、この世を去った。そうだ、ヤツを見送った時はスーツだ礼服だなんて着替えもしなかった。火葬場では普段着でいるほうが随分目立ったもんだ。そのせいで僕はソイツの死を”儀式”としてではない生活の一部としてしまいこんでいる。

今日、スーツを着て街を歩いているときに、チラっと奴から何かを問われているような気がしたが、もちろんただの自問自答だ。そして、用事のある建物に入るまでにはそんなものすっかり消えていた。これもまた単なる生活の一部。




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