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海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

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切なく晴れた

昨夜のとてもへなちょこな気分で書いた、多少取り乱した文章に暖かいメッセージなどもいただき恐縮です(あ、その文章は朝消した)。
夜明けには幾分落ち着きを取り戻し、午前中にはやるべきことをこなし、午後は引き続き体制を立て直してから、夕方にカフェ・アミナへ。
今日は僕のサポートもしてくれているキーボーディスト・村山さんが参加の、平田マサヨちゃんのライブのPAお手伝い。

で、アミナに入った途端にちと空気に感じるものがあり、思わず女将のアヤさんに「今日ここでなんかいいことあった?」と聞いてしまった。即答で「別になにもないよ」と言われたけど(笑)。
なんというか、思わず微笑みがこぼれてしまうような、優しく楽しいものを感じていたのさ。それが何なのかはわからないけど、すごく心地良い感じ。
その後のライブもお客さんも楽しい空気だったせいか、終了後外を歩いてもその感じたものが持続していて、晴れたみたいだ。

なんか、ワケのわからないこと言ってるでしょ? いいんです。

その”感じ”は、同時に僕にあることを強く想起させて、まさに「切なく晴れた」って言い方があてはまる。今そんな気分。

さて、そんな気持ちのまま、これから久々に直筆である手紙を書こうかと思っている。
僕の数多い弱点のひとつに「字がヘタクソ」というのがある。だからラブレターとか書いたことがない(笑)。どうにもバランスの悪い字になってしまい、キレイに書こうとして時間をかけると、今度は思考のスピードとのバランスを失い、文面が失速する。

以前に、ある紙片を渡すと言っていて、それを渡そうと思ってのことなんだが、ただその紙だけ封筒に入れてっていうのも味気ないし、簡単なメッセージでもと思ったのだが、ワープロ打ちってのもなんだしね。なんとか読める字で書いてみようと思う。少なくとも自分自身で(笑)。

問題はソレをどうやって届けるかなんだよな。住所の最後がハッキリせず郵送がままならない。
第三者に預けるのも何だし、どうしたものか?
ま、その辺はまたあとで悩むことにしよう。

あ、明日はラジオです。

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途中、音楽講座

珈琲でもどうだい?

小さな花

この夜のむこうへ

今宵も風が吹くのなら

心の壁、愛の歌

おやすみ、君は自由だ


昨日のマンスリーライブ『毎月海月』で歌った、今年になって書いた新曲たち。本当は他のシンガーに提供するだけのつもりだった『心の壁、愛の歌』は、先方に歌わせようという前提がなければ書けなかった曲だが、できあがってみると思いのほか僕自身にあてはまる歌となってしまった不思議な出自の曲である。多分、最初から自分が歌うことを想定していたらこの曲は書けなかった。それで、先方に「オレも歌っていい?」と訪ねたら、快くOKしてくれたので、先月に引き続き今回も歌った。まぁ、自分で書いた曲を人様に「歌っていい?」って聞いているのもまたおかしな話なんだけど。

それ以外の5曲はまったくもって今回が初披露のバリバリの新曲。やり慣れた曲がない、全曲どう評価されるか分からない、という状況をあえて作ってみたのです。いつものライブであれば、何かウケが悪いなと思っても「コレをやれば間違いない」という曲を出せば、そこで盛り返す算段ができるんだけど、それを封じたワケ。
しかも、本番で譜面や歌詞を見ながらやるのが好きではない僕は、全曲を新しくインプットしておかなくてはならないという作業が必要であった。まぁ、自分の書いた曲って昔から書き上げた時点でほとんど頭に入っているので、実際には大したことじゃないんだけど、新曲ばかりという経験はないし、夜になると昼に何を食ったのか思い出せないお年頃になってやろうとすると、不安が大きい。
そこで、自分自身がこの状況を投げ出してしまわないように、早い段階で企画を公表し逃げられない状況を作ってみた。

人前で披露することなくボツにする曲もずい分ある僕であるが、一度人前で歌って、二度と歌わなくなる曲も結構ある。本番で歌ってみた感触で「この曲はヤメにしよう」という判断に至ったり、一度その場で歌うことでその歌の“役目”みたいなものが完結してしまう曲もあるからだ。ま、生まれて一週間の寿命というカゲロウみたいな歌もあるし、なかには数年間の潜伏期間を経て、ようやく完成したと思いきや、間もなくさようならとなるセミみたいな曲もある。逆に、ハナウタみたいな感じでなにげなく出来た歌を10年以上歌っている場合もある。
今回披露した曲も、何曲かは二度と人前で演奏しないものも出てくると思う。

そんなこんなも含めて、今回はいつにも増してリスキーなステージでした。途中で長々と「ロック、ポップスの成り立ち」みたいな講釈垂れたし(笑)。

実は前日の深夜、師匠のスタジオでユニット『谷辻勝仁』として6月に出演するライブのリハだったんだが、このリハ中に僕は結構取り乱してした(笑)。寝不足気味で声が出ていないこともあったんだが、それより何より、集中力がないというか、歌に気持ちが入っていかないというか、曲に身体がのっていかないというような感じだったのです。いつまでもその状態。何度か「すいません」と曲を止めたりもした。
これ、ほとんど初めての経験で、かなりうろたえました。この状態で翌日新曲オンリーのライブかと思うと余計に不安が増幅する。
師匠、笑っておりました。

それで、谷藤さんは僕のそんな様子を見て、いきなり『Stand By Me』をはじめた。子供の頃から、僕が普段自分の練習をするときには、この曲をやっているんだと以前にどこかで話していたのを覚えていてくれてたのかもしれない。非常にありがたかった。
あげく、「明日の曲全部歌ってみろ」と、前夜の通し稽古がスタート。結局、谷辻勝仁のリハのはずが、師匠の時間と場所と配慮をいただいての僕のリハになってしまった。
アレがあって、本番開き直れました。ありがとうございます。

帰りに、聴きに来てくれたギタリスト・沖田真理と話したんだけど、野球でいうところの「明日に繋がる試合」は出来たのではないかと思います。
そういうライブを、長年共に音を奏でているギタリスト、ずっと聴き続けてくれている方、そして今回初めて来てくれた方を前にしてできたのはとても嬉しい。
6月からは、軽やかな展開をしていけそうだ。
色んな意味で、昨日は貴重なライブであったかもしれない。後半からチューニングが狂わなくなったし(笑)。

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今日は事務的にライブのお知らせをするので精一杯の巻

28日(木) 18:30~開場 19:00~スタート
場所はcafe amina(札幌市中央区南9条西16丁目)
値段は\1000(1ドリンクつき)
※会場には駐車場がありませんので、ご了承下さい。

マンスリーライブ「毎月海月」の4回目。

今回は、今年に入ってから書いた新曲ばかりを披露する。ほとんどが初披露でございます。それと、一回だけ披露したことがあるのが入るかな?


そんなわけで、来ていただける方は、お手数ですが事前に
cafe aminaまたは海月屋HPもしくは、ご存知の方は辻のアドレスまで、ご一報いただけると助かります。

今日はこのへんで。


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そばにいてくれるだけでいい(『おまえに』 by フランク永井)

蕎麦は好きである。大抵はもり蕎麦を食す。色んなものが乗っかっているパフェは好まず、シンプルにバニラアイスが好きな僕の嗜好としてはそうなる。たまに冬に温まりたいときなどは、かけ蕎麦かもしくは月見蕎麦となる。

それで、さっき蕎麦を食べてきた。無論、もり蕎麦である。結構勢いよくたべているかもしれん。隣の席の知らないじいさんの視線を感じつつ食べていた。じいさんはもう食べ終えていたようだが、テーブルに置かれたままの容器をみる限り、多分この人も「もり」か「ざる」だったようである。

じいさんは僕の食いっぷりをなんだか知らんが嬉しそうに眺めている。若干酒も入っていてご機嫌のようだ。
で、そんな視線を気にしながら食べていると、ついにじいさんが話しかけてきた。

「兄ちゃん、蕎麦が好きだろ?」
いや、そうっすよ。ワザワザ蕎麦屋に来てるんだもん。
と思いつつ、愛想良く返事をしてみる。
「いやぁ、蕎麦好きの食い方だもんなぁ」
と言って、とにかく嬉しいらしいので、なんだか分からないけどとにかく御礼を言ってみた。

そうしてじいさんは席を立ち、店から出て行ってしまった。
僕のほうは食事を終え、メールをチェックしつつ一服。そして店を出ようと思い、会計しに行くと
「先ほどの方が払われていきましたよ」とのこと。

いやいや、ご馳走様です。
どこの誰かは存じませんが、もしコレ読んでたら(読んでないよな)、ぜひ僕の食べ方がどうなのかってのと、なにが嬉しかったのか詳しく教えて下さい。

さて、時間を溯って本日の『KurageYa本舗』には、以前火曜日にレギュラー出演していた談真さんが放送卓操作の研修(笑)にやってきた。本当に僕の番組は養成所であるな。
で、せっかく来たので後半は彼をゲストに「厚別の歌」についてやらなんやらのトークを。あ、予定通りキッコリーズのライブ音源も紹介できた。
機械操作の手順などを説明したりでにぎやかだったスタジオが、キッコリーズが流れると同時に、しんとして全員聴き入っていたという、素敵な瞬間でございました。




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君を思えば泣き顔Blue Sky Blues♪(『Blue Sky Blues』by キッコリーズ)

本日はアミナでのキッコリーズ・ライブのPA。できれば客席で聴きたかったくらいであるが、とにかく楽しいライブであった。途中、隅っこで踊ってたし(笑)。
『ワルツ』もやってくれた。またバージョンが新しくなっておる。今度のはグロッケン入りだ。
もしかしたら、明日の『KurageYa本舗』でお届けできるかもしれない。できなかったらごめんね。

じゃ、多分また後で。
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僕の歌は君の歌(by エルトン・ジョン)

音楽を聴くときの楽しみ方のひとつとして、会ったこともない人の書いた曲を自分にあてはめて聴くというのがあると思う。
簡単に言うと「この曲、今の自分にピッタリ」とか「まるであの時のことを歌ってるようだ」とかね。

そういう曲を聴いて、ちょっと励まされたり、憂鬱な気分が解消されたり、あるいは悩み事に対してある種の決断をうながされたり、ひとつの答えを得たりすることだってある。僕もそうだし、そのような経験をした人に、エピソードとともに曲の話を聞くのは興味深い。自分にとっては何の面白みも感じられず、興味の湧かない歌が、ある人にとっては人生に大きな影響を与えた歌だったりして、その人によって僕がまったく気づかなかったその歌の魅力や、思いもよらない解釈の仕方を教えてもらえたりする。

嬉しいことに、僕の歌をそんなふうに聴いてくれる方も、ごくごく少数ではあるがいらっしゃる。
これは、シンガー・ソングライターなんて事をやっている者にとって『冥利につきる』というやつかもしれないね。

自分の経験から例を挙げるとすると、10代の頃から聴き続けている佐野元春の音楽がそうだ。
歌詞の内容だけでなく、サウンドも含めた音楽が発する空気が、僕のその時の心の空気みたいなものと妙にシンクロしたり刺激したりしてくれる。

「つまらない大人にはなりたくない」というシャウトで御馴染みの『ガラスのジェネレーション』を10代で聴いてから、そうも言ってられなくなってきた20代に聴いたアルバムには『僕は大人になった』という曲が収録されていたり、30代後半になって大きな決断をしなければならなかった時には『恵みの雨』や『太陽』が気持ちを後押ししてくれた。
まるで自分が年齢や経験を重ねる度に、その時の自分に必要な歌が新曲として届けられるような感じだ。佐野元春の曲にはなぜかこうした事が多いのも未だに聴き続けている理由のひとつである。
そして、そんな曲を聴くたびに僕は思ってきたのだ「この人は、なんでオレの事をこんなによく知っているのだろう?」と(笑)。
きっと、僕と同じ曲を聴いて、僕とはまったく違うそれぞれの生活や気分にあてはめて、僕と同じように感じているリスナーが佐野元春には多いんじゃないかと思う。そういうのっていいなと思うのだ。

さて、僕が以前にTomomiちゃんに書いた『流せない涙』という曲がある。この曲を書くにあたって、僕は彼女と結構突っ込んだ話をした。普段他人には話さないような類のことまで聞きだして、その海の底みたいな場所から海面に浮かんできたものだけを掬い上げ、僕自身の彼女の印象とブレンドさせて書いたのが『流せない涙』である。
この曲を彼女に最初に聴いてもらったとき、Tomomiちゃんは感想として「私のことを歌ってるんだけど、色んな人に自分にあてはめて聴いてもらえると思います」というような事を言っていた。歌う本人がそういう解釈をして歌ってくれるなら、きっとこの曲は色んな人に気に入ってもらえると思う。

実は昨日の深夜というか夜明け前に書き上げたばかりの新曲の歌詞をしばらくの間だけこのブログに掲載していたのだが、その歌詞の「君」を自分にあてはめて読んでくれた方がいて、そのようなメッセージをいただいてちょっと嬉しかった。それは僕が佐野元春の歌を楽しむのと同じような楽しまれ方をしているんだと思えたから。こんどはぜひメロディー付のものを聴いて欲しいな。

そういえば、僕が自分で曲を書いて歌いたいと思うようになったきっかけのひとつに、ジョン・レノンの『OH YOKO』という曲がある。タイトルからして分かるように、これはジョン・レノンが自分の奥さんに向けて歌ったラブソングだ。
昔々(笑)、日本の北海道に住む中学生の少年は、この自分の父親よりちょっとだけ年下なくらいの年代のイギリス人が書いて歌っている、非常に個人的な歌を、自分の好きな女の子のことを思い浮かべながら聴いていたのだ。ジョン・レノンが歌にこめた思いと、少年が歌に聴く思いは、そして多分世界中のあらゆる年代の何万人という人の思いは、違うけど同じであり、それぞれだけのもの。
そんなことに気づいたとき、「歌ってすげぇな」と思ったとか思わなかったとか…。


このブログは、あえて公開でのコメントはできないようにしてある。理由はいろいろあるんだけど、そのかわりに、各記事の下にある「拍手」というクッキーをクリックすると、公開はされないがメッセージを入れてもらえるようになっている。もちろん、なにも書かずに拍手だけしてもらっても構わない。
コメントの公開、非公開についてはちょっと迷ってたんだけど、この方法を取って良かったなと感じております。公表の形式では聞けないような、個人個人の心情や感想などを伝えてもらえるし、ちょっとした気軽で個人的な挨拶みたいなメッセージが入っていて、いい感じだ。
仮に、僕に対する罵詈雑言や批判が入っても、ハタで読んでる人が不快な気分になることもないしね(笑)。下らない争いも起きない。

ま、よろしければひとつ
     ↓
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新しくても古臭いよ

今日は朝っぱらから忘れ物を取りに戻る事で幕を開けた。
せっかく早めに出たのに、仕事に支障があったワケではないが、個人的な事情により自分に苛立つ。なんのための早出だよ! と突っ込みながら、伏目がちに歩いてみる。何の意味もないんだけどね。

ま、移動中にサクっと切り替えたけど。ジェットコースターに乗っても悪酔いしないコツだけは掴んだ気がする。

それからちょっとしたお話し合いをして、午後からは久し振りに実家に顔を出し、戻ってから人と会い、その頃からなんだか顔と腕の肌が突っ張る感じがしてなんだろ?と思ったら、ここ数日の夏日と言われる天気の中で歩き回ることが多かったので、一部陽に焼けたようだ。それが今日の気温低下によって、なんか突っ張るんだろう。
そのせいもあるんだか、なんか今、身体が火照っている。もしかしたら最近始めた日課のせいかもしれん。
ここのところ日課が増えた。ま、ごくごく簡単なことなんだけど、ハタから見るとワケのわからないことなんだろうな。とりあえず面白いのでやっている。コレ、「やらなければならない」という意識を持つと無意味になるし。

さて、来週はカフェアミナにてマンスリーライブである。今回は「今年に入って書いた新曲のみ」という縛りを設けた。ま、今年に入ってからのライブで既に歌っている曲も入れるつもりだが、何よりも自分にとっておなじみの曲をやらない、ある程度実績のある曲を歌えないステージというのは結構不安なものではあるんだが、思いついちゃうとやってみたくもあるし、ヤメにしたくもなる。
それで、逃げちゃわないように早々に、テーマを発表したんだが、新曲でボツにせず残しているものは、なんというか「箸休め」的なというか、地味目な曲がほとんどである。選曲と構成をどのようにしようかというのを、明日あたりから悩んでみようかと思っている。そして多分、前日にソレを覆すんだろうな(笑)。とりあえずは新曲の数々をご賞味アレ。

でも考えてみれば、数年前まではいかに自分にとって古い曲でも、お客さんにとっては全曲馴染みのない曲を聴いてもらってたワケでね。あの気持ちを再度経験しようと思うんですよ。
今年も約半分が経過したことだし、歌う人としてそろそろ色々な心根にも落とし前を付けて、6月のマンスリーからは新展開にしていきたいなと目論んでいる。





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忘れてた事を思い出す

今朝は、朝っぱらから目の覚めるような出来事に遭遇。多分、他の人に話しても、分かってもらえることではないので話さないけど。遭遇というか、目撃だな。


さて、昨日チョッパーの話の後ですっかり忘れていたのだが、公園で写真を撮ったのだった。

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昨日、かつて森と呼んでいた場所で撮影した写真。真夜中になると、真っ暗になったこの光景の中で、樹木たちが面白いものを見せてくれていた。朝来てみると、胡弓の音色がどこからか響いてきていた。きっと誰かが練習しているのだろう。

sky.jpg

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『青空はどこから青くなっていて、どこまで青いのだろう?』
初めて新品の自転車を手に入れた小学校の高学年の時、毎週日曜になると普段よりも早く起きて(今では考えられないな)、円山周辺を«ドライブ»した。円山公園で休憩がてら空を眺めては、よくそんなことを考えていた。
中学生になり郊外に引越ししてからは、たまに土曜の午後などにその自転車を駆って同じようにだだっ広い牧草地(というよりは、どこかの農家が放置してある土地に侵入してたんだが)に寝転がっては、空を眺めてそんなことを考えていた。
自分の肉眼で、空の始まる高さと、深さを見極めようとしていたのである。
もちろん、ただの遊びだ。それは終わりのない遊びで、そんないつまでもはっきり認識できない境界を探しながら、色々なことを感じ取っていた。
それがクセになったのか、未だに空をみて同じようなことを考えたりすることがある。

最近になって思うのは、そんな「空の境界」みたいなものが我々の周りにはたくさんあって、それはそれで、ハッキリとは区切れない在りようというのはなんでも「良い、悪い」「正しい、間違い」という二元論で片付けるよりも僕としては真実味があるように感じるってことだ。
思考というのはなんでも物事をハッキリさせて分類したがるし、そうしないと苦しんだりすることもあるけどね。
「あの人の言動のどこまでが本心で、どこからが本心ではないのか?」とか「自分が感じたことのどこまでが本当で、どこからが思い込みなのか?」とかね。

でも、空ってそんな境界がもともと存在していなくて、ただ青く深く広がっているんだよな。それをそのまんま眺めて「あぁ、綺麗で気持ちよいな」って思えれば、それでいいんだろう。きっと。

空に太陽が輝けば、地面に影が生まれる。光と影は二元論ではないんじゃないかい?





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名犬チョッパー

天気もよろしく、今朝は早くから円山公園を散策して胸の内の魔物退治。
多少スッキリしたところで中心部方面に出かけようと歩き始めたら、遠くから犬が吠える声が聞こえ、そちらを見やると、散歩中の柴犬がコチラに向かって吠えているではないか。

柴犬はこれから公園内を散歩に来たところ。こちらはこれから公園を去るところということで、途中でご対面することになる。それで、犬はずっと僕に向かって吠え続けている。すれ違いざまも吠えており、飼い主さんが僕に「すみません」と言っていたが、そんなに僕自身に敵意があってのことではないらしいし、まぁ、いいんだけど気になる。
なんかすれ違った後も犬は僕に吠えている。後ろを振り返ると、飼い主が引っ張っているにも関わらず、その場に踏ん張って吠えとるじゃないか。
そのまま過ぎ去ろうと思ったがそんな調子で吠えてるというか呼んでるというかの声が聞こえるので、戻ってみることにした。
飼い主さんに「ちょっとかまってみていい?」と訊いてみると「どうぞ」ということだったので、しゃがみこんで犬を待つ。
犬はどことなく警戒しながら飼い主と共にぼくのそばに。飼い主さんの話によると、普段あまり知らない人に向かって吠えることはなく、それが僕を見つけるなりいきなり吠え出したので、アチラはアチラでずっときになっていたらしい。

で、この純和風な柴犬でありながら「チョッパー」と呼ばれるこの犬は、しばし僕と距離をおいて吠え続け、次第に近づき、しゃがみこんだ僕のニオイを念入りに確認した後、落ち着いて愛想良くなった。
前にもそんなことがあったんだが、多分何かを追い払ってくれたような気がする。

午後からは新さっぽろにて、「厚別の歌を作ろう」という趣旨のもとに結成された「Power Of Song」の会合。今年の初めにできあがった曲を披露して以来、おかげさまで反応がよろしく、僕は欠席したのだが、先日は代表の佐木クンらがPTAの総会だかにPRしてきて、区内の各学校にサンプル音源を手配したそうだ。
この曲の普及は、本年度から正式に区の行政での地域振興事業ということになったそうで、これからは「Power Of Song」と「厚別区」が一緒になって取り組む活動となった。その今後の活動を確認する会議でした。
まぁ、申し訳ないのだけれど、僕はこれまでもそんなに頻繁に会議に参加していたワケでもないのだが、出たときにはそれなりに活発な意見交換をさせてもらっている。
今年はこれからPR活動をしつつ、曲名などを公募し、最終的にはCD音源の製作というところまでが目標である。大雑把に言えば。
厚別区の行事とかのどこかで、僕がこの歌を皆さんの前で歌うこともありそうでございます。




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着信アリ

ちょっとしばらく携帯から離れていたら、着信履歴が残っていた。「非通知設定」になっている。

誰?

いずれにしても非通知には出ないようにしているのだが、ルス電にメッセージ残すなり、番号表示設定にしてかけ直すなりしていただけると助かります。




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You'er Only Lonely(by ロイ・オービソン)

徒歩での移動中は、ときおり気まぐれで中小路みたいなところを歩いたりするのだが、今日の昼間にそんな場所を歩いていて、“おばあさん”と言って差し支えないであろう年代の女性に「ローソンってどこですか?」と訊かれた。 どうもどこかに向かう目印としてローソンを記憶していたらしい。
これは難しい質問である。街の中心部に近いこのあたり、僕の記憶ではローソンはそこらじゅうにあり、今尚増加中である。あと3年もすれば「街のほっとステーション」というよりは「街がほっとステーション」になりそうな気がして、なかなかほっとできないくらいである。中心部では交差点のはす向かい同士にローソンがあったりする。とにかく、何かの店舗が撤退した後にはローソンができるのだ。
と、そのぐらいローソンはいたるところにある印象なので、いざ思い出そうとするとどこにあるのかが分からない。それは場所を覚えて行くところではなく、どっかその辺歩いていて見つけるものだから。さらに、そんだけローソンが色んなところにあるので、この女性がどこのローソンを目指しているのかが分からない。ためしに、「どこのローソンですか?」と訊いてみたら、「いや、確かこの辺にあったと思うんだけど…」とのお答え。確かにその通り。自分の生活テリトリー以外のローソンというのは「確かこの辺にある」ものなのだ。そう考えて、どの方向にでもとにかく歩き出せば、ローソンはちゃんとその辺りにあるのです。
まぁとにかく、僕の記憶を手繰って最寄のローソンを思い出してみると、案の定、全方角にほぼ同じくらいの距離に位置したローソンがあるはずなので、自分の進行方向にあるローソンに案内することにした。そんで、看板が見え始めたので「あそこだけど」と教えてみると、周りの景色がどうも違うと…。目的地の住所も分からないと…。とにかく近くにローソンがあったのだと…。
そこで、再び立ち止まり他のローソンに思いを馳せてみる。「この辺、そこらじゅうにあるからねぇ…」などといいつつ周りをみると、行くつもりだったローソンと別方角、ほぼ等距離にもう一軒ローソンの看板が見える。女性はとりあえずそっちに行ってみることにしたようだが、ぜんぜん「ほっと」していない。不安一杯でローソンに向かっていった。


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カラッポの夜

本日のラジオ『KurageYa本舗』は今朝のご案内通り、SNS『Myspace』で、僕とフレンド登録しているアーティストの音楽を紹介した。「ブロッケンキッズ」も元気にダンシング。

この「Myspace」、トップページからも移動できるようになっているが、mixiと同様のソーシャル・ネットワーク・サイトである。それの、アメリカ、ヨーロッパでより普及しておるのがMyspace。
ただ、Myspaceの方は特に音楽関係のアーティストには重宝されていて、メジャーのアーティストも数多く専用ページを登録しているし、各国のインディーズアーティストもたくさんいらっしゃる。登録の際に「アーティスト登録」というのを選ぶと、自分のページで楽曲の試聴や映像の紹介などがふんだんにできるために、プロモーションツールとして活用しやすいのだ。

そしてmixiで言うところの「マイミク」である、「フレンド登録」というのがあって、要はネットワーク内で知り合いや、サイトを通して知り合った者同士が相互リンクすることで、お互いのページに「フレンド」として紹介される。他の人がそのつながりを辿って自分のページも訪れる可能性があるわけ。

プロモーションツールで使われているので、かなりの大物アーティストも名前を連ねていて、中には既に他界しているアーティストのページもある。例えば僕なんかはオノ・ヨーコとかキャロル・キングなんかとも友達ということになるんだが(笑)、そうすると、アメリカで同じようにキャロル・キングとお友達になっているインディーズ・ミュージシャンが、自分と同じ嗜好のジャパニーズに興味を持ってやってきたりするのさ。
もちろん、一般登録の方が自分がファンのアーティストと相互リンクすることもできる。

それで、フレンド登録はこちらから申請することもあれば、相手から来ることもある。僕はきた場合は一応全部登録を許可している。そして、自分からお願いする相手というのは、メジャー・アーティストの場合は大物、人気アーティストに関してはキリがないので、自分が本当に影響された人に限っている。そのほかは、僕が良いと思っていて、皆さんにぜひ紹介したいアーティストにフレンド申請しているのです。インディーズとなると、国内は道内外含め実際に面識がる人たち。海外は、実際にその方のページで音楽を聴いて、気に入った方に申請しているのです。

で、今日の番組ではメジャーアーティストを中心に、インディーズでも日本盤が発売されているような海外アーティストを紹介してみた。
そのうち今度は、国内アーティストで特集してみようかな?

とりあえず、興味があれば僕のMyspaceページのお友達をクリックして聴いてみてくださいな。
mixiと違って、登録してなくても各ページは見れるし、招待されなくても登録もできるし。



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おはよう!

ってか、ず~~~っと起きてるんだけど。

本日はFMドラマシティ(77.6MHz)にて、僕のラジオ番組『KurageYa本舗』でございます。一応、予定としては、SNS「MySpace」で僕とフレンド登録しているアーティストの曲を特集。
ラジオでの受信可能範囲は限られているが、「サイマルラジオ」というところのトップページに全国のコミュニティ放送局のリンクが貼ってあって、それの「FMドラマシティ」の「放送を聴く」ってやつをクリックすると、ストリーミングで、世界のどこからでも番組生放送をお楽しみいただける。
メッセージは
    ↓
kurage@dramacity.jp まで。

結局、一昨日あたりからほとんど寝てないよ。昨日は中田雅史企画のライブPAやって、それから出演者のヨースケ@HOMEと、SACONと、某社プロモーターとメシ食って日付をまたぎ、それからちと締切り間近なことの作業をして、今日の番組のキューシート作ってたらこんな時間になっちゃった。
今日こそ仮眠とってから出かけてやる!

そんなワケで、よい一週間を過ごしてね。
では、2時間ほどおやすみなさい。





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中学生日記

昨日は寺田英夫マンスリーライブのPAでしたよ。
懐かしめのフォークソングなんぞを中心にやっていた。かぐや姫の「神田川」をS.ワンダー「迷信」アレンジでやってたのが面白かったな。
こういうフォークソングばかり歌うってのもいいなと思った次第。ただこれ、ヒデちゃんの年代がやる良さってのがあってね。リアルタイムでこういうのを聴いてたというのでなく、そこに「発見」みたいのがあるんだな。歌ってる本人に。
この前のTomomiちゃんが歌った「まちぶせ」もそうだったけど。

これをソレ聴いて育ってきた僕くらいの年代の人間がやると「ノスタルジーの空気」が強くなりすぎて、ただの「オヤジバンド」ノリになっちゃう。それはちと微妙に違う気がするのだ。「クリエイティブ」って意味において。

そ~んで、今回はゲストとしてAkkiちゃんが一曲参加。Akkiちゃんは僕が接客販売業に勤しんでいたころの会社の同僚Mの友人で、よく勤めてた店にやってきてた。それもMが休みの日に限ってやってきては僕との間で「Mさんはいますか?」「今日休みなんですよ~」という会話して帰っていってた。前回のライブにも来ていて、そこで久々に対面。もちろんその時もMは不在だ(笑)。それまでお互い音楽やってるって知らなかった。
で、Akkiちゃんは深い声の持ち主だった。

その後、ヒデちゃんはもうワンステージお仕事があり、一緒に移動したミユキちゃんとお茶しつつ、彼女のいろんな経験談を興味深く聞かせていただく。
まだ20代前半にして、「波乱万丈」に出演できそうなくらいの人生を生きておられる。
人様の身の上話というのは、いつも新鮮な驚きがある。当たり前の話だが、どんなに「平凡」とカテゴライズされそうな方でも、そこにはオリジナルの物語があり、ほかのどの物語とも違う魅力があったりする。

そんな話をしているうちに、ヒデちゃんが再合流して音楽談義に。
この会話から次回の彼のマンスリーでやることをちょっとひらめいたようだ。
6月14日は、またしても面白いものを聴かせてもらえそうだ。

あ、ちなみに僕の今度のマンスリーライブは5月28日ですよ。HPトップから「ライブ情報」をチェックしてねん。今回は、全曲新曲というか今年になって書いた曲を披露する予定でございます。

さて、お疲れ様でお開きとなったのが、馬車がカボチャに戻ってしまう時間。
この日、中学時代のクラスメイトの集まりがあったのだが、携帯を確認してみると何度も「来い、来い」のメッセージが入っていた。さすがにこの時間だとお開きだろうと思いつつ電話してみたら、まだやってた(笑)。三次会らしい。

行ってみたら7名ほどのオッサンとオバサンがいた。僕が合流してオッサンは4名に。
高校も同じだった人もいるし、A君とは社会人になってからも付き合いがあったりしたが、卒業以来会ってなかった人もいる。既婚者4名、再独者2名、継続独身2名。いいバランスだ(何が?)。
男性陣は皆、僕にないものを身につけつつあり、僕が豊富に持っているものを失いつつあった。前者は「貫禄」で、後者は「毛根」である。
女性陣は皆美しくなっていた。このHPのこと教えちゃったから、これを読むかもしれないという理由から、あくまでも美しくなっていたのだ。そりゃあもう、まぶしくて顔をそむけたくなるくらいに。

僕はクラス会の類にはまず行けたためしがないし、あまりにも久しぶりすぎて、懐かしいというよりは新鮮である。そして、ほかの人たちの記憶に住まう、僕がすっかり忘れているエピソードの中の自分というのはなんだか奇妙なものだ。

僕はこの中学に転入してきたのだが、その挨拶でおかしなことを言ってたらしい。多分ウケようと思ったんだろうが、どう考えても滑った発言だ。その瞬間だけやり直せないものか?

で、もう一個教えてもらって思い出した話。高校の合格発表の時、僕が合格した高校に落ちた連中がなぜか僕の家に集まって過ごしたという…。そうだった。自分が合格したその日、どんよりした気分で過ごしたのだった。なんでそんな事になったんだろう?

そんなこんなで会は四次会まで続き、明るくなり始めるころにお開き。また会いましょう。

そういえば前日も寝ていないのだが、今日も午前中から元気である。歩くと意味もなく楽しいぞ。
今日は中田君企画のライブPA。どっかのタイミングで仮眠をとろうかな?




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先日のライブの写真をもらった

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というワケで『谷辻勝仁』のステージでございます。
写真提供は長谷川みつ美ちゃん。ありがとう。
なんかまだあるらしいけど、それは多分、おいおい。
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10周年カレー(by THE TIGHTs)

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「うぅん…人間であろうと宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの…。たとえウルトラセブンでも…」などという会話を交わしているわけではないのだが(ってか、この時点ですでに世代を限定してるな)、そんな見詰め合う『谷辻勝仁』に割り込んでいらっしゃるのが、昨日、今日と行われた「Voice&Rythm Vol.20」総勢60組出演のトリを務めたタイツのVo.ハヤマサ氏とB.ともきさん。いや、相変わらずサイコーである。なにもかもキッチリしておるのでシャレが生きる。うまくなければできない笑いがある。

いや、盛大かつ楽しく、刺激になりつつ笑いと感動と、やっぱり笑いの二日間でしたね。出演者の皆さん、そして谷藤師匠、お疲れ様でした!

今回は、残念ながらすべてを観ることができなくて、途中で抜けたりまた戻ってきたりしてたんだけど、そんな中で、聴かせていただいた生徒さんたちの感想などを簡単に。

まずは、長谷川みつみちゃん。色々と悩んでいた様子も知っているし、ちょっと話を聞かせてもらったこともあるんだけどね。昨年暮れあたりからギターで弾き語りをすることを目指して練習をしていて、そっからの彼女の歌はすごく良くなったと思う。途中で骨折してしまい、今回は弾き語り断念で、尊敬している師匠の伴奏によって歌ってたんだけど、なんだろ? 余計な力が抜けて聴いているほうも楽に聴けるというか、歌が伝わってきはじめているなぁと。
今回、ちょっと「ぽ~」っとしてる部分があって、緊張してるのかな?って思ったら、後で聞いてみたら楽しくてそうなってたみたいで(笑)。 ようこそ、こっち側へって感じか?

春日智博君を見るのは三回目。結構曲が面白い人である。が、まぁ「なぜかそんな日ってあるよね」ってステージに立ったことのある人なら分かるであろう、いつも通りに乗り切れない感じがあったかな?集中しきれてなかった? ギターの弾き方みてて「ん?」って思ってたら、やっぱり切れた。 そういう時に切れる切れ方だった。いやいや、懐かしい(笑)。

そんで、キーボーディスト・上田和樹氏率いる『モグラ』。ピアノとサックス、そして男女ボーカル。それだけの編成で、けっこうやっかいな事をやっている。アンサンブルが巧みなんだなぁ。それにしても、上サンの飄々とした佇まいが好きだ。そんで、サックスの剛クンに「(最前列)ど真ん中で観てるから緊張したじゃないですかぁ」と言われたが、僕が見てたって緊張する必要ないでしょうよ。ってか、アレは『谷辻勝仁』を上サンが同じ場所で見てたんで、復讐だ(笑)。

それから、先日のフライアーでもご一緒した岩淵綾ちゃん。今回はギターのみならずピアノにも初挑戦ってことで、良い感じ。なんか雰囲気のある人なんだな。結構「歌詞がいい」って声をあちこちから耳にする。それってやっぱりメロやリズムにハマッてるからなんだと思うな。

そして、最高のエンターティナー、加賀谷幸杜クン。11月のイベントで会って以来だったが、どうやら変声期を迎えたらしい。今回も素晴らしかった。歌唱力バツグンの寺田英夫、ハヤマサ氏を呼び込んでのボーカルコラボ、谷藤師匠をダシにしてのステージ演出の仕掛けなど、歌える、踊れる、笑いを取るの三拍子が実に感服させられる。
それにしても、一曲目の「Gimme Some Lovin'」なんて古い曲、彼はどうやってネタを仕込んでくるんだろう? そういえば、この曲、高校の学祭でやったなぁ。

んで、Mickちゃんは初めてバンド形態を聴いたけど、あのかっちょいい転調のとことか、バンドアンサンブルだと余計に映えるな。なんか、彼女と偶然ちょっとおかしな対面の仕方をしてたらしい。全然気づいてなかったけど(笑)。

Shihoちゃんは最後の曲だけ。なんか観たことある人がドラム叩いてると思ったら、大山氏だった。やっぱ、自分もそうだけど、普段弾き語りの多い人間って、サポートが入るといつも以上に伸び伸びやれる部分があるんだよな。

え~と、今回初めて観て(というか、今日がデビューなんだが)、面白かったのが『Black Berry High Tower』という、アイドルチックなユニット。振り付け付で歌う女の子2人に、ぼーっと突っ立って、時折手振りを合わせる、七三分け、スーツ姿の営業マン風の男2人。なんか、テクノ初期とかニューウェーブ衰退期が歌謡曲に取り込まれたような、懐かしい風情がありつつ、実は音は旬だったりする。
ボーカルの女の子2人は。HTB『ワンサカ!』に出演してるぞ(笑)。んで、後ろの男、『DJ山田』は、この曲及びバックトラックを作っていて、もう一人進行役も務めた『MC田中』がユニットをプロデユースしているらしい。この2人のセンスが実に素晴らしい。一体何者? 

そんで師匠の『Recall』。寸前でやむなき事情でメンバー脱退などがあり大変だったと思うが、これがまたカッチョイイPVまで流して、今回はギターの木谷サンが大活躍。ダブルネックギターを弓で弾く光景を見たのは25年ぶりくらいだ。しかも、あの2mの人がマンドリンを持つとウクレレにしか見えねぇ(笑)。持ち替える楽器の大きさが極端すぎる(笑)。でも音がカッコイイんだからまいるな。
やっぱ、師匠の声はこのくらいのロックサウンドが対峙して丁度良いバランスだ。

んで、寺田英夫。今回は久々のバンドスタイルで、ほとんどスガシカオのカバー。これがまた妙に似合う。コーラスのミユキちゃんが良い感じ。

そ~れで、今回初バンドサウンド、ハンドマイクで登場のnatsuちゃん。いやぁ、憧れてたスタイルというだけあって、本当にうれしく気持ち良さそう。ゆうちゃんアレンジがまた曲を深くしてたと思う。その音もステージのnatsuちゃんも含め、分かった。彼女は「Rockの子」なんじゃないかな? 多分、僕が彼女の歌詞に感銘を受けるのは、ロックの歌詞だからなのかもしれないと、そんなふうに思った。

続いてが、「POPの子」Tomomiちゃん。もう、安定感といえばこの人だ。貫禄と言ってもいい。バックのメンバーの音も気持ちいい。Tomomiちゃんは、本当にうまくなったよなぁ。もう、若い子の吸収力と発展のスピードにはとてもかなわないっす。観ているだけでも気持ち良いくらいの成長だ。彼女は磨かれる度に人を惹きつけていて、そこで出合う人がまた彼女を磨いていくような感じだ。

それから『Unica Musica』。師匠、いつもより道具多め(笑)。 ちょっと失敗したのは、クラップスの真ん中って、前方に座っているとスピーカーの音ではなく、ステージの音が聴こえてくるのね。で、ユニカの音って全部が渾然としていて気持ちよいのだけど、前にいたもんで、各々の分離した音が聴こえるワケ。もうすこし、下がって聴けばよかったかな? 今回、みなっちはいつもよりクールをキープしてたように思うが、どう?

それで、あと僕が見たのは冒頭で紹介した『THE TIGHTs』。もう、この人たちは圧巻ですから。ただただ楽しいです。

なんかね、ホント生徒でもないのに、こんなハッピーで勉強になるイベントに声かけていただいて、師匠には本当に感謝いたしますよ。この会場でまた色々と面白い出会いがあったり、色んな生徒さんや、関係者の方々にも仲間として迎えてもらえるのも、師匠のおかげなのだなと、改めて思った次第。

しかしまぁ、よくぞここまで素敵な音楽人が集まったもんだ。10年ってのはやっぱり凄いことです。
そして、谷藤勝彦さん。やはりアナタがサイコーに素敵です。

で、ステージの様子とか全然写真撮ってなくて残念だったんだけど、会場で一枚だけ撮ったので、最後にそれを紹介。




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入口の片隅で菓子パンをほお張る国友クン




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なぜこのオトナ達は、素直にやれない?

そんなワケで、2日間に渡って総勢60組が出演する、谷藤勝彦師匠のボーカルスクール『Voice Works Sapporo』のスクールイベント「Voice&Rythm Vol.20」の初日でございました。
そう、今回は区切りとなる20回目のイベント。そして、スクールが開校して10周年の記念でもある。
師匠は自らがメインのバンドやら、パーカッションとしてメンバーになっているバンドやら、その他数名の生徒さんのバックを務めるなど、連日てんやわんやなことは、毎回であるからして予想できる。さらに、事前の準備、リハなどで不眠不休になることもこれまた本人が一番良くしっているであろう。

にも関わらずだ。
「俺とユニット組んで出てくれ」と誘われたのが確か今年の2月。なんでまた…(笑)。
しかも、僕は谷藤さんのことを、敬意と親しみをこめて「師匠」と呼ばせていただいているが、僕は彼の生徒ではない、いわば「部外者」。むしろ彼とその生徒さんたちを知るまでは、ボーカルスクールというものに否定的な考えを持っていたくらいである。

それが前回もワンステージ務めさせていただき、今度は師匠とガチで組んでの出演である。しかも、40過ぎのオッサンが2人でギターをかき鳴らして歌うだけという…。
まぁ、ここには僕に対する師匠の思惑もあるわけで(「こういうスタイルで歌ってみろよ」的な)、そして企画モノとなると、当然こちらも仕掛けるわけで、おかげさまで非常に楽しく刺激的な経験をさせてもらうこととなった。

しかもだ(笑)。
このユニット『谷辻勝仁』で準備していた曲は4曲。前にも書いたとおり、これは先日のフライアーでのライブの時に演奏したのと同じ、師匠が提案してきた、お互いの持ち曲からの選曲である。
それで、僕は自分の出番の1時間前に会場であるクラップスホールに到着。ヒデちゃんが他の生徒さんのサポートを終えて一服してたので、しばらく談笑してから、師匠に挨拶。

実は、来る途中で僕は非常にリスキーなことを決心していた。
自分の曲は大体頭に入っているからいいのだが、やりなれていない師匠の曲は、心もとない部分もあり、なかなか曲を入れることもできず、前回のフライアーでは、メガネをしたまま譜面台を見詰めて演奏した。いや、今日もその予定だったんだけど、どうも前回感じた不自由さが気に入らなくて、見えているとどうしても終始譜面に頼るからね、メガネを外すことにした。途中で何度か顔を近づけてチェックしようと…。間違ったら間違っただ。譜面に向かって歌うよりは、客席に向けて歌うほうが気持ちが入るし、伝わる。
ということで、師匠にあってすぐ「譜面台は置くけど、メガネしません」と伝える。そしたら師匠は、了解の返事と共に「一曲ヤメにすっから、アンタの曲でなんかやろう」というご提案を(笑)。どうも連日の睡眠不足が祟ってノドが不調らしく、クオリティが維持できそうにないと。ならいっそぶっつけのテンションで辻に歌わせようという判断らしい。
この時既に本番一時間前。どっちも、本番直前に最後の仕掛けあいだ(笑)。ここに、いつでも決められた事に素直に従えないまま大人になっちゃった男が2人いる。本番までの準備を覆すことで、本番に向けて一番必要なモチベーションを高める。それが許されるってか、どっちも「よっしゃ、そう来たか!」ってことになれるのが『谷辻勝仁』ってユニットの面白さかもしれない。と、自画自賛。もしくは自己弁護(笑)。 なんせ2人とも往年の「ROCK」にロクでもないことを叩き込まれてきたもんで。

で、一応『ウキウキライフ』にしようという事になったが、師匠は他の生徒さんのサポートでステージに出なければならず「コード書いといて」と言い残して、ご出演。その間、僕はウキウキライフのコードをヒデちゃんに聞きながら(自分の書いた曲なのに、僕はコードを記録しとかないので、以外とサポートしてくれたミュージシャンの方が覚えているのだ。弾けばすぐ弾けるんだが、書くとなると分からなくなるもんで)、コードを書くも、師匠が戻ってくるのは僕らの本番30分前。それから合わせてみることになる。
まぁ、簡単な曲なんでやれることはやれるだろうが、結構探り探りで勢いがなくなるんじゃないか? なんて心配をしてみた。それで、もう一曲この局面ですぐにできそうな「ROCKナンバー」に思い当たる。
師匠が戻ってきてから、その旨を伝えると「いいね」と即答。さっそくあわせてみる。ちなみに師匠はこの曲をちゃんと聴いたことがないそうで(笑)。 この時期、我々のように音楽に夢中になってきたオーバー40sにとっては、特にファンでなくとも何がしかのことを思わずにはいられない、忌野清志郎が書いた曲『あふれる熱い涙』である。 僕だってまともに歌ったことはないが、とにかく合わせてみた。
前にも書いたが、驚くほどシンプルな曲なんで、すぐにリハは完了。本番10分前。

いや、面白かったっすよ。
一曲目案の定、譜面の見えない僕がグダグダになったけど(笑)。すんません。 必死に目を凝らしても、どうにもなんか違うんだよな。覚えてるとこは覚えてるんだけど。あとで見てみたら、僕は「やめにする」といっていた曲の譜面見ながらやっていた(笑)。
でも、次の『あふれる熱い涙』はおかげさまで会場も一体となっての緊張感(笑)。みんなが勝負に参加した空気でした。でもなんとか着地したよ。途中で師匠のギターソロを入れたんだけど、普段はあまりソロを弾かないので、「この人はどこまで持つだろう?」と考え、しばらく歌わずにソロを引っ張ったりして(笑)。

もちろん、この2人なんでトークの打ち合わせなんかもしない。それで、最後に話の流れがいい具合にスクールの生徒さんたちの話題になったんで、ラストの『素敵な君の歌』はVoice Works Sapporoに集う皆さんへの敬意を込めて歌わせてもらいました。途中の師匠の提案による「いやらしい(笑)コーラス」をはじめ、最後はビシっと締めたっすよ。このへんもお互いになにも言わずともステージングのツボはキッチリ抑える『谷辻勝仁』ってユニットの面白さだろう。と自画自賛、そして自己弁護(笑)。

さて、いろんなご縁で仲良くなせてもらっている音楽人もたくさん出演しているこのイベント。今日は最後まで残れなかったんだけど、明日も多勢出るし、今日の出演者も含めて、聴かせてもらった人たちはまた明日登場の方々とともにレポートするかもしれないような気がしないでもないかな?

明日は、寺田英夫、Recall、ユニカ、Tomomi、Natsuなどなど、このブログでも時折話題にする面々目白押しである。


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写真があった

ユニット『谷辻勝仁』のライブリハーサル中の写真である。
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TM FOOTWORKとMT FOOTWORKとソロで登場した、みゃん@さんのブログにあったので、拝借してきた。

なんだか「各々が濃い」という感想をいくつか目にいたしました(笑)。褒め言葉だと思っておこう。
なんせ普段からアクの強さと声のデカさと喋りの長さで評判の2人が合体してしまったのである。そんでまた、一人は「座る」と言い、片方は「立つ」と言い、それで済んでる。そこは合わせておこうというのがない。あくまで自分を通す。
これで僕がギターじゃなくバイオリン持ってたら「うらぶれたグレープ」だな(笑)。

コーラスとか一緒に歌うところだってね、「タテは意識しなくていいよね?」「うん」で打ち合わせ終了である。
で、6月にも出演オファーが来ていて、その時は時間も長いので曲数を増やす事になったのだが、「共作しよう」という事になった。この2人でできるのか(笑)? いやいや、面白いと思うよ。

ところで、写真を撮ってくれたみゃん@さんが何を思ったのか僕に興味を示してくれたらしく、そのうちこの2人でなにかやるかもしれない。と、ここまで書いて、ちょっと面白そうなことを思いついた。

とにかく、こんなふうに色んな音楽人から「一緒に何かやりましょう」と言ってもらえるのは、とても光栄なことですよ。自慢だけど、結構いるんだ(笑)。 共演したあとでも「また呼んでね」とかね。自分でもなにが良くてそんなふうに言ってもらえるのかよくわかんないんだけど、素直に嬉しいです。
やっぱ、こっちも興味のある人じゃないと一緒にって気持ちにはならないワケで(中には、好きだけどジョイントはしないほうがいいって人もいるしね)、そういう人たちから「ぜひ一緒に」とか「また呼んで」って言われたら、そりゃあ自慢したいさ。「誇り」だもん。

ところで、みゃん@さんとのコラボが実現して、ユニット名を付けるとしたら、『被害者同盟』ってのはどうだろう(笑)?









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いま、ここにいます

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もうすぐ、新しい冒険に踏み出す。



~魂は遊ぶ~



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熱唱 田中誠一郎!

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今回のライブのメイン。カフェアミナ店主、田中誠一郎氏である。素晴らしいステージだった。若き日の自分の憧れと対峙して、その幻影を今の自分の生身と重ね合わせて見せた。格好つけて言えばそういうことなんだろう。

実はこの企画を谷藤師匠から持ち込まれたときに、断るでもなく逃げ腰な彼の態度に、エラそうに説教垂れた。絶対にいいステージできる人だと思ってたので、腹を決めて欲しかったのです。
そしたら、今日だ。
歌が好きで歌いたくて、ひたむきに歌う。そういうオッサンがステージにいた(笑)。格好よかった。

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輪になったケーブルを足に引っ掛けて歌ってたけど、スリーフィンガーが疲れて途中でテンポがゆっくりになってきたりしたけど、それでも聴いているほうも楽しくて、素敵なステージだった。
喋るたびに、どんな話題でも「ウチの奥さんが」というのも含めて。

本番前は必死になって歌詞とコードのチェックをしていたのに、カメラを向けるとちゃんと反応してたので、大丈夫とは思っていたが、トークもお見事でした。天然でいい「間」を持っていらっしゃる(笑)。

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20数年ぶりに書いたというオリジナル曲も、作りかけの時に一度聴かせてもらって、正直なところちょっと心配があったのだが、完成したソレはとても良い曲になっていた。

そして全曲歌い終えて、アンコールをかけてみたら、案の定ちゃんと準備してた(笑)。
彼がアンコールに用意してた曲は僕の書いた曲であった。ありがとう。

常に妄想が暴走する彼は、きっと明日には誰も話題にしていない「次のライブ」に向けての選曲を始めることだろう(笑)。どんどんやればいいと思う。

そんなワケで、楽しかった田中誠一郎のデビュー・ライブステージ。
色々大変だったんだろうと思う。あやさん、本当にお疲れ様でした (田中誠一郎の「ウチの奥さん」です)。

さて、この田中誠一郎を盛り立てるべく前座として配置された他の出演者。
僕と師匠のユニット『谷辻勝仁』と、師匠とみゃん@さんの『TM FOOTWORK』は写真撮ってません。師匠、すんません。

で、みゃん@さんとTomomiちゃんの『MT FOOTWORK』
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まぁ、TMもMTもとにかくみゃん@さんのコーラスの当て方がうまいなぁと思うのだ。で、Tomomiちゃんの安定した歌唱があるから、けっこう難しい曲でも危なげなく聴ける。
今回は特別企画にて、全曲カバーなんだけど、Tomomiちゃんは本当に師匠のおかげで、こういう楽しい場所で楽しんで楽しませる「シャレ」なことが板についてきた。いいのか悪いのか分からんが(笑)。いや、いいんだよ。音楽なんだから。
で、今回のTomomi爆弾発言は、ステージ上でいきなり真顔で僕を呼び捨てだ(笑)。おいしいな。

そして、VoiceWorks軍団の新人アヤちゃん。
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実はアヤちゃんは樹さんの知り合いでもあり、以前に丁度Tomomiちゃんが準アシ出演時に僕のラジオ番組「KurageYa本舗」に出演したことがある。その後も色々活動していたのだが、思うところあってか「ボーカルトレーニングしたい」と聞いていたので、なら師匠を紹介しようと思ってたら、自分で門を叩きに行ったらしい。縁というのはねぇ。

以前聞かせてもらったときよりも断然声が出ていた。一体何の集まりだかも分からずに師匠に連れてこられたようだが、ちゃんと自分のポジションを察知してトークしてたし、なにしろ曲の感じが良い。
多分、彼女は歌詞のリズムだとか語感とメロディーの関係を結構意識して曲を書いていると思う。
これからが楽しみな人でございます。

そんなこんなで、楽しかったライブでございました。でもこうして振り返ってみると、やっぱり歌い足りねぇ(笑)。






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歩いて帰って来た

フライアーパークでの谷藤師匠企画ライブ『店主の憂鬱』終了。合計5組の長丁場であった。そのうち4組が前座ということで、メインはカフェアミナの店主・田中誠一郎氏が熱唱! いや、素晴らしかったよ。
ま、今回は二部構成のブログにしようと思い、まずは自分のこと。

今回は谷藤勝彦師匠とのユニット『谷辻勝仁』でのステージ。トップバッターでした。師匠の曲が3曲、僕の曲1曲の計4曲。そんで僕がメインボーカルを取るのが2曲…。正直、歌い足りない(笑)。
でも人の歌にコーラスつけたりってのも滅多にやらないことだし、自分の曲も師匠のディレクションにより、いつもと違うキーで、いつもと違う歌いまわしなもので、なんだかいつもと違う質感の面白さがあったな。ちょっと幻覚(笑)見ちゃったんで、動揺したけど。一応は無事デビューを果たしたかな?
バンドでの客演とか、自分のバンドとかは何度も経験してるけど、こういう「看板背負ってる」者同士でのユニット(しかも2人)って初めてなんで、いい経験になる。

終了後も師匠とちょっとセッションしたりして、次回のオファーに向けてなんとなく…。
で、一人ギターを抱えて中島公園を抜けてのんびりと歩いて帰って来た。

さすがに冬はあまりやらないが、フライアーでのライブ後はこうして歩くのが好きだったりもする。楽しく歩けるときもあれば、そうでもないときもあるが、そうでもない時は余計に一人で歩いた方が気が楽だったりもする。
今日は、ライブの事よりも、その他の事情で徒歩が必要であった。

で、さっき帰って来たのに、0時にブログがUPされてたでしょ?
これは「予約投稿」というやつです。予め用意しといて、指定の時間に自動的にUPされるという、アリバイ工作に最適な機能だ。

それで、ここ「拍手」ってやつをクリックすると、僕にメッセージしてもらえるんだけど、さっきUPした散文にも、コメントが寄せられている。
で、お名前が入ってないのでなんと呼べばいいのか分からない方なのだが、その散文を読んでインスパイアされた詩を送ってくれた。
「不愉快になったらごめんなさい」と書かれていたけど、そんなことは全然ありません。
僕は自分の書いた曲や、散文詩なんかが誰かを刺激して、その方なりの解釈での新しい創作物が生まれるような事がすごく好きなのです。
創作までいかなくとも、僕の創作物からご自分の体験や心情に関しての何らかのリアクションが入るというのは嬉しいものです。
もちろん、僕には僕なりの個人的な思いや必要があってそれらの表現行為をしてるんだけど、だからと言って別に「僕はこんな風に考えてます」とか「こんなことがありました」ってことを誰彼かまわず知ってもらいたいワケでもないし、それならそういう文章書くなり、そのまま喋っちゃったほうがよっぽど確実で手っ取り早いのだ。

むしろ、僕の思いで作ったものが、受け取ってくれた人たちそれぞれの生活や感情の中で都合よく役立ててもらえたり、何か良い刺激を与えることができた方が嬉しい。単純に歌聴いて楽しかったでもね。
ま、僕が何を伝えたかったのかとか、どんな事があってこういう表現物が生まれたのかに興味があるなら、それはそれで、受け取った方それぞれのイマジネーションの中で憶測していただいて一向にかまわないよ。ぜひそれはご自分の責任において憶測してください。
直接僕に色々言われたり、訊かれたりしても、タネ明かしはしません。それはやっぱり粋じゃないと思うのだ。僕が伝えたいことは、表現したことがすべてです。それを受け取ってそれぞれの中でそれぞれがそれぞれのためにそれぞれでそれぞれの役立て方をしてくれればいいんじゃないかな? そ~れそれ!

なんかある意味誰だって表現者じゃないですか。
僕の曲や言葉の表現を受けて、絵を書く人は絵で、写真家は写真で、詩を書く人や物語を書く人は言葉で、とくに創作物を作らない方は暮らしの中で、新しい表現が生まれるなら、こんなに面白いことはない。もしかしたら、そうした方々の表現にインスパイアされてまた僕がなにかを表現するかもしれないしね。

自分の曲になぞって言えば
素敵な君の歌をもっと聴かせてよって事です。そして共に歌おう。



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散文~例によって時間限定~

『水瓶』

それは君にとってはいささか大きすぎて
手に負えないのだろう
丸ごと抱えようとすると
君はよろけて押しつぶされてしまう

好きな場所に置いておいておけばいいよ
そしてもしノドが渇いた時には
そこにやってきて

自分が欲しい分だけ掬って
また放っておけばいいんだ

どうせ水瓶のフタは
君にしか開けられないんだし




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Hey My Friend / Don't Die Young(by HEATWAVE)

本日のラジオはTomomiちゃん久々の登場でトーク中心の内容でございました。
主には、明日のフライアーパークでのライブと、僕は9日、Tomomiちゃんは10日に出演する、総勢60組出演のライブイベント「Voice&Rythm Vol.20」の宣伝のような(詳しくは、HPのライブ情報をご確認あれ)感じだったかな。

それと、リスナーさんの手によって楽しくデコレーションされていた当番組のマスコット的生首『ブロッケンちゃん』であるが、ちょっとした事情によりもともとの僕がカットした状態に戻すこととなりましたので、なにとぞご了承を。
ある意味「夢のお告げ」です(笑)。

ところで、先日から疎遠になっていた中学時代の友人から電話が来たり、どうやって気づいたのか分からないが、大学の後輩がHP経由でメールをくれたり、いろんな方の生存が確認される事が続いている。中には冗談抜きに、本当に生存が確認できた人もいる(とある小冊子の中に発見した)。
皆それぞれに、ある一時期に比較的親密に付き合い、僕に「胸のうち」と言えるものを聞かせてくれた人たちである。ずい分とたくさんの話をしたように記憶している。僕らはそれぞれ、時間の”長さ”ではなく”密度”で繋がっていたと思うのだ。
そうして分け合った時間の中で、僕が彼らにどんなものを残せたのか、あるいは何も残せていないのか、余計なものを抱え込ませたのかは分からない。でも、少なくとも僕にとっては、彼らが話してくれたそれぞれの価値観や悩みや胸の痛みといったものまでを聞かせてもらったというのは、うまい表現がみあたらないのだけれど、自分の”糧”のようなものになっている気がするのです。久々に彼らと過ごした時間を反芻しながら、ふとそんなふうに思えた。

どうかみなさん、それぞれの道のりをほがらかに歩んでください。また途中のどこかで会えるといいね。

それから昨日ちょっした思いつきで、昔に書いたものとか、資料的なものを入れてある棚を物色していたら、すっかり忘れていたある”テキスト(便宜上、そう呼ぶ)”が出てきた。
それは、ある方が自分の持っている資料から、僕にとって必要である部分だけをチョイスして一枚ずつコピーをとり、それをまるで手作りの本のように丁寧に製本して送ってくれたものだ。
「あぁ、コレを思い出すために物色してたんだな」とすぐにピンときたので、ゆっくり読んでみた。

それは数年前に、送り主が僕にとって読んでおくべきだという思い、読んで役立てて欲しいという気持ちで渡してくれたもので、当時だってもちろん僕はその気持ちに感謝したが、昨日読んでいて初めて、その人の気持ちというものがリアルに感じられたように思う。
そしてまた、以前に読んだときも確かに色々と気づかされたり、参考になったりしたつもりでいたのだが、今回が最も必要な時だったようにも思った。なんだか、昨日読むために予め数年前に頂いていたような気さえする。
もう少し早くコレを読んでいれば良かったかな? なんて思いもしたが、結局このタイミングで読まなければ、僕はその”テキスト”を腹の底から理解できなかったんだろうな。コレはちょっとしたジレンマ。

あらためて、ありがとうございました。

さて、明日はライブである。今回は普段の自分の活動とは違うユニットとしての登場となる。楽しもう。


 

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今日は多分、トークがメイン

本日18時からは、FMドラマシティ(77.6MHz)での僕の番組『KurageYa本舗』生放送。今日はTomomiちゃんがやってくるので、彼女のコーナーも含めてトークがメインになるかと。ラジオでの受信可能範囲は限られているが、「サイマルラジオ」というところのトップページに全国のコミュニティ放送局のリンクが貼ってあって、それの「FMドラマシティ」の「放送を聴く」ってやつをクリックすると、ストリーミングで、世界のどこからでも番組生放送をお楽しみいただける。


ま、メッセージなどいただければ幸いです。
kurage@dramacity.jp
が、番組用のアドレス。


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Babyもうこれ以上 俺を狂わせないで (「あふれる熱い涙」by RCサクセション)

フォーク調となると話は別かもしれないが、弾き語りするにしろ、僕がロックテイストの気分でシンプルな曲を書こうとするときに念頭に置いている「目標」みたいな曲が幾つかある。洋楽での代表例はヴァン・モリソンの「Crazy Love」であり、さらに「日本語を乗せる」という課題があるために燦然と輝いているのが「あふれる熱い涙」という曲だ。多分、こんなにも雄弁なシンプルさを持った日本語のロックバラードというのは他にないと思う。そのくらい「究極」を感じるのです。

忌野清志郎が書いた曲に好きなものはたくさんあるが、「衝撃を受けた」となると、この曲だ。それは僕にとってはもの凄く大きな衝撃だったのだ。

「あふれる熱い涙」を最初に聴いたのは、TVでだった。RCサクセションの活動自体が低迷、迷走し今後存続するのかも分からなかった時期に、キヨシローが単独で自身の音楽ルーツを辿りにアメリカ各地を訪れるというような特番をやっていて、黒人教会で本物のゴスペルを聴いた後、教会の前でキヨシローがギターを抱えて、まだ未発表だったこの曲を歌い始めるというシーンがあり、僕はそれを聴いて鳥肌が立った。

一人の男が愛する女性に向けて歌った歌。その愛が叶わぬ思いであることは歌を聴けば分かる。だが、この男女がどのようないきさつの関係なのかとか、シーンの細かなシュチエーションなどは一切描かれていない。ただ、一人の男の呟きのような、切ない思いのようなものがわずか数行の歌詞としてポツリポツリと歌われるだけ。コードはたぶん3つを(あるいは4つかも)淡々と繰り返すだけ。
演歌や昨今のJ-POPのように過剰に心情を描写することもない。
そんなシンプルさゆえに、この曲は雄弁である。

そこにはブルースの悲しみと、ゴスペルのような祈りと、ロックの潔さがあったんだと思う。

使われるのは、本当に「ひとりごと」として口から出てきそうな普通の言葉。

にも関わらず、それで曲を書いてみて、説得力を持たせるのは至難の業である。大抵は中身の無い単調な曲になり、失敗で終わる。

なぜキヨシローという人は、こんなとんでもないことをできるのか。自分がシンプルな曲を目指して、それなりに納得できるものを作ったとしても、そんな曲を作れば作るほど「あふれる熱い涙」の究極さには到達できないことを思い知らされる。

この曲はその後RCサクセションのアルバムに収録されたが、残念なことにサウンドがゴチャゴチャしすぎていて、あまり良いテイクだとは思えなかった。そしてバンドは活動を止めた。

一昨年に、もう長くは無いじいちゃんとばぁちゃんを見て「この2人の姿のようなラブソングを書けるようになりたい」と思った。そして、2人が他界した後、今年はライブでよく冗談のように「今年からはラブソングを書いていく」と言っているのだが、結構本気だったりする。何年後になるかは分からないが、そんな力を持ったラブソングを書けるようになるためには、もうトライし始めてよい時期だ。

あいかわらず「あふれる熱い涙」という究極の形は、そんなラブソングの目標のひとつであり続けている。


「愛しあってるかい?」


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絵と縁

樹さん、和さんが出展している「札輝展」最終日ということで、鑑賞をしに行き、ついでに会場撤収をお手伝いしてきた。 

なかなか大変な作業だと聞いていたのだが、ライブの撤収に較べると楽勝である。なにしろケーブルを巻かなくていい(笑)。

で、その後一応手伝った御礼ということで樹さんがご飯をご馳走してくれることになり、凾館でもの凄く美味しかったとんかつ屋が札幌にも出店してたと聞いていたんでそこに行ってみることに。
行ってみたら店はなかった。 凾館の本店にまで問い合わせてみると、閉店したとの返答。

しかし、気分はもうとんかつだったので、別のとんかつ屋にいくことに。結構な量のとんかつに加え、樹さんの「なんとかセット」についてたカニクリーム・コロッケもいただき、メシを三膳。
ご馳走様でした。

さらに、約束していて伸び伸びになっていた誕生日プレゼントもいただいた。

さて、「札輝展」にはぼくのCDジャケットともなった絵も展示されていた。

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タイトルもCDと同じ「色~shiki~」としてくれていた。

以前にも紹介した話だが、この作品はもともとCD用に描かれたものではない。

僕が弾き語りのCDを発表することを思いつき、製作にあたってタック・ハーシーさんに相談して協力を仰いでいた丁度その時間に彼女はコレを描いていたようだ。
そして僕がタックさんとの話を終えてタバコを吸いながら「さて、ジャケットはどうしようかな?」と考えている時に、樹さんから写真付きで「辻さんの曲聴きながら、イメージしてコレ描いてます」というメールが来た。
それで、僕は「あ、ジャケットが届いた」と思ったのだ。
で、その打ち合わせも兼ねて樹さんの仕事場に向かうときには、「2タイトル製作」という企画になったアルバムのもう一枚のジャケットは何にしようかと考えて歩いていたのだが、もう一枚のジャケットはちゃんと樹さんの仕事場の壁に貼ってあり、部屋に入るなり僕は「あ、ここにあった」と思ったのだ。それが『空~kuu~』のジャケットとなった写真で、これも樹さんが撮影したもの。

そんなこんなで、この二作品のデザイン全般を樹さんにお任せして、その後は活動の諸々を手伝ってもらったりしている。ほとんど頼れるマネージャーといった感じだ。
樹さんの幅広い人脈から色々と良い出会いがあったりして、これからもお世話になりつつ楽しいことをやっていこうと思っているのだが、もうひとつ凄く楽しみにしているのは、彼女の旦那さんとも約束している徹夜麻雀がいつできるかな? ってことだったりもする(笑)。


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コンビニは面白いから利用している

弁当を買ったらレジの子が「見習い」とかってバッジをつけてて、まだ慣れていない一連の動きや、身についていない敬語を駆使するのに必死な様子。
それで、弁当について僕に「温めますか?」と聞きたかったみたいなんだけど

「ォワタッ、アタッ、アタタタッ、アタッ」

と、『北斗の拳』みたいな事になっていた。

秘孔は突かれなかったが、ツボには入った(笑)。

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他の誰でもなく


自分を最も巧妙に欺くのは自分

自分を最も冷酷に裏切るのは自分

自分を最も残酷に傷つけるのは自分

自分を最も卑劣に誘惑するのは自分

自分を最も頑なに否定するのは自分

自分を最も不当に監禁するのは自分

自分を最も素早く貶めるのは自分



そして

自分を最も勇敢に救えるのは自分



なのかもしれないね


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