fc2ブログ

海月屋・辻正仁『短めでお願いします』

※各記事下の「拍手」クリックで辻へのメッセージを書き込むことができます(非公開)                                       

追憶のメロディー

いやはや。

あるとき忘れていたはずのメロディーというか、誰かが歌っている曲を聴いたそのまんまの音像が突然脳内に流れ始め、いつまでも消えないってことないですか? 僕はあります。ほぼ毎日。一曲が数日間続き、ソレが知らぬ間に消え去る。消えたと分かるのは、気がついたらいつの間にかその曲に代わる別な曲が脳内を駆け巡っているからである。

まぁ、モノを考えているときは消えるというか、例えば喫茶店でBGMが流れていても、読書している時は気づかないとか、そういった感じで気にならないんだけどね。あとは、本当に音楽を聴いていたり、自分で歌ってたり、曲を書いてたりとかの時は大丈夫。確かに完全に音が消えている時はあるんだ。で、それが復活するときに多分別の曲に摩り替わっている。

自分でも「なぜこの曲が?」と思うような時に、そんなことに気がつくわけで、意識していない時も、そんなふうに頭の中では音楽が鳴っているんだと思う。
なんでこんな話を書いているかというと、ここのところずっと、「なんで?」と思う曲が続けて脳内ON AIRされているからである。

先々週は佐野元春の「七日じゃ足りない」という曲だった。まぁ、コレは収録アルバム自体がお気に入りで、何度も聴き込んだから、分からんでもない。おかげで思わず数年ぶり実際に聴き返してみたりもした。
その後曲は今度は、さだまさしの古いアルバムに収録されている「加速度」というマニアックとも言うべき曲になり、約一週間ほどのヘビーローテーションとなった。確か30年くらい前のアルバムに収録されていた曲だ。そして、3日前から曲は一青窈の「もらい泣き」となり、夜まで流れていた。そして、所用を果たし、気がついたら、今頭の中で鳴っているのはザ・ナンバーワン・バンドの「ケンタッキーの東」という曲である。どういうラインナップなんだ?

ちなみに、ナンバーワン・バンドというのは、アノ小林克也氏をメインとしたバンドで、この曲が収録されている1stアルバム「もも」には、桑田佳祐、世良公則、鈴木慶一ら、そうそうたる顔ぶれがゲスト参加していた。収録された「ケンタッキーの東」、そしてシングルカットもされた「噂のカム・トゥ・ハワイ」はラップスタイルで歌われている。これは「日本人アーティストが初めてヒップホップ・サウンドを取り入れた作品」と認識されている、佐野元春の『VISITORS』よりも約1年早く発表された作品だ。
「ケンタッキーの東」は、「フライドチキンにされたくない!」という両親の叫びを回想するニワトリが主人公の歌です。
この曲が頭から離れない今現在、かつてナンバーワン・バンドのライブを友人達と観に行って、この曲の冒頭で用意していたフライドチキン(ケンタッキーの袋に入れて)をステージに投げ込んだら、克也さんがちゃんと使ってくれたなぁ…。などという、ちょっとした感動まで思い出した。


そんなことより、本日は取材も兼ねて、Tomomiちゃんのライブを観に行った。カフェライブというか、TSUTAYAの店舗の中にスタバのオープンカフェがあり、そこでお客さんがTSUTAYAで買ったばかりの文庫本を広げ、その文庫本にスタバのコーヒーのシミが付くという、大変パラレルな空間である。
なんだか、シュチエーションがとても彼女のボーカルに似合っていた。場所もさることながら、この場所で彼女の歌を聴くなら、秋の夕方が最適だというようなところまで含めて、似合っていたように思う。 

あぁ、前ふりだったはずの話題の方が、長くなちゃった。


スポンサーサイト



未分類 |
| HOME |